Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

最後のキャンプ旅行 ーサイトの人々

2016-07-08 17:34:05 | キャンピングヨーロッパ2016-2017

1週間前、今まで使っていたコンピュータが壊れてしまって、写真がダウンロード出来ないし、この記事は私のアイパッドでかいている。

10月末日過去3年滞在したタヴィラのキャンプサイトへやってきた。今年で4年目にもなるとほとんどの人達と知り合いになる。ヨーロッパ人の中に私一人だけが東洋人では目立つから、サイトの外で出会っても知らない人が挨拶してくれるのは、以前から居るサイトの人達に間違いない。

このサイトについて直ぐ、私達の声を聞きつけて出てきたのが、今年の3月に別れて帰国して行ったアランと奥さんのエプリルで、考えてみればまだ6ヶ月しか経っていない。彼らは10月半ばからここに来ていて来年3月まで滞在するという。早速翌日からサイトのコーナーの野外ジムでラジオ体操を始めた。エプリルは私より5歳年下、旦那のアランは私より8歳も年下で元陸軍でのたたき上げ、口八丁でああ言えばこう言う反応が面白い人。エプリルはウエールズで仕事をしていると言う。今朝トイレの入り口で変な中年男が女性トイレからでてきた。紙を探してトイレを見て歩いたらしい。私の持っている紙をくれというが、私が要るからと断った。ジムでアランにそのことを言ったら、即座に  私が使った後まで待つように    と言うべきだって。

 エプリルは幹部養成学校で指導者として働いていて、仕事がある度に帰国して数日で帰ってくる。指導の合間に今春アイパッドで映した私たちのラジオ体操をテレビで大写しにして、皆でラジオ体操をするのだという。これが大好評でと言われて面映い。

 毎年9月から3月までこのサイトで冬を過ごすオランダ人夫妻のジェラルドとマリアンは今年も既に来ていていつもと同じ場所に陣どっている。ジェラルドが今年膝の手術をしてあまりよく曲がらないから、今年はラジオ体操はしないとの事、今春だって1週間に3日しか来なかったくらいだもの。今の一番の楽しみは二人で1000枚のジクソーパズルを仕上げることだそう。見ただけで気が遠くなりそうだった。

長期でキャンプサイト滞在なんてする人達は、定年退職者に決まっていると思うが、ただ一組、デビットとバネッサは異色のカップル、一人娘のバネッサの両親は50代で病死したため、バネッサは42歳で退職して以降は自分の楽しみのために人生を送る事にしたのだ……って。旦那と二人ヨーロッパ中のバイクレースに参加し、タヴィラでは自転車レースやマラソンに出かけてたのしんでいる。彼らを見るといろいろな人生があるのだなーと感心してしまう。彼らのキャンパーのすごいこと、10メータの長さに高さもイギリスのダブルデカバスなみでキャンパーの車庫部分には、モーターバイク2台に自転車4台が積まれて、1年中ヨーロッパ中を走り回っている。このキャンパーが彼らの家だもの、大きくて居心地よくて当然だろう。でもかれらのような人生を送ることの出来る人って一体何人いるだろう。

今年 10月月半ばから滞在しているフランス男性が、凄い。彼は事故か何かで両大腿と左腕がない。車椅子にデタッチのモーターを付けてキャンプサイトのみならず、街までひとりで出かけていく。トイレのカセットはサイトのコーナーに捨てる場所があり、彼は膝の上にカセットを載せて、モーター付き車椅子で颯爽と走っていく。残った右手で中身を捨て、洗い、誰の助けも必要としない。サイトの中のフランス人たちとたのしそうにおしゃべりしているのを、何度も見かけた。彼はまだ40代後半か50代前半だろう。奥さんに会ったことは無いが若くて綺麗な人だという。

もう何年も前にドイツのキャンピング・プラッツで車椅子の二人の男女が本当に楽しそうにおしゃべりしているのを見たことがあった。男性がやっぱりトイレのカセットを膝に乗せて捨てに行っているのを見た。彼の場合は両手両足は揃っていたから自分で大きなキャンパーも運転したに違いない。

このように身体不自由のひとたちが健常者と同じように人生を楽しめるヨーロッパは素晴らしい。キャンプサイトには身体不自由者用のトイレやシャワーが設置されていないと開業できない規則が有る。

11月20日にまた一組ラジオ体操の仲間がやってきた。マイクと奥さんのシオナで我が亭主は始めにマイクを紹介したときに、エリックと思い込んでしまった。エリックは以前の家の隣人でマイケルは現在の隣人。マイクと言われた際隣人とよく似た名前と覚えたらしいが途中でこんがらがったらしい。マイクが来たよと言ったらマイクってだれだ? エリック よと言ったらマイクだと分かってくれた。あーややこしい。シオナはマラソン大好きで先週日曜日のタヴィラマラソンに出場していた。

クリスマスを過ぎるともっとたくさんの友達がやってくる。半年はロンドンで後半年はポルトガルでのこの数年は私たちの人生をどんなに豊かにしてくれたことか。来春まで毎日を楽しく、沢山の思い出を作っていきたい。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする