ここポルトガルには一週間に一度無料の英字新聞が発行される。
2月4日の新聞に18人の生徒が毛虫のアレルギーで病院で治療したとのニュース。写真には3センチくらいの毛虫が長く蛇のように行列を作って床を這っているのが載っていた。
新聞の数日後にロジャーがトイレ・シャワー・ブロックのすぐ近くの松の木にこの毛虫の巣を見つけた。この毛虫は夜に巣から這い落ちて行列を作ってほかの木に登るとか、人でもアレルギー反応の激しい人は発疹やかゆみのみならず、呼吸困難になることもあるという。
犬がこの毛虫に舌を刺されると確実に死ぬという、恐ろしい毒虫だ。
初めてそんな恐ろしい虫がいると知ったオランダ人のマーリッシャは恐れおののき、トイレに行くのも遠回りして木の下を通らないようにしていた。そんな彼女を連れて、サイトの片隅にある3本の巨大な松の木に巣がないか調べにいったら、あるある 4つも大きな巣が見える。
ロジャーはすぐ事務所に連絡し、専門の庭師が来て巣を作っている枝を切り落とした。私も事務所に4つの巣のことをリポートしたがどうもわかっていなかったよう。庭師はこの4つの巣を見落とした。
この巨大な松の木の近くに犬を連れた若いオランダ人夫妻がキャンプしている。庭師が来た2日後にとうとう毛虫の行列が彼らのキャンパー前に現れ犬か足でおもちゃにしていたと、大騒ぎ。彼の携帯で行列を写真に撮りバケツに水を張って20数匹の毛虫をつかまえて入れそれを事務所に持って行った。
事務所はすぐに庭師に連絡していたという。今のところ誰にも被害がなくて幸い。