カセーレスから西の道路521へ向けて出発、カセーレスの郊外の村に巨石群と共生している村があった。その名をマルパーティーザ・デル・カセーレスという。道路脇や各自の庭にもどうしようもない大きな岩。この2つの岩は醜いアザラシの夫婦に見えないかしら。
道端には可憐なけしの花盛り、また岩山の間一面、白いブルームの花で遠くから見ると全体が白っぽく見える。
亭主がミモザと間違えた花はコルク樫 で夏には巨大などんぐりになる。オルニャオのマーケットではこのどんぐりを売っていて、一度買って食べてみたが、渋みがあって特に美味しいものではなかった。
まだポルトガルへ入る前のアルカンタラ(Alcantara)で巨大なダムと深い谷側にかかる立派な石造りの橋、その向こうの石の塔、天気は良くゆるぎない立派な橋に感激。ツバメが橋の下を行きかい道路も低空飛行で飛び回っていた。
この深い河はテージョ河、ポルトガルの首都リスボンの港に流れ込んでいる。
雄大な景色に感激し、ここでコーヒーを飲んでゆっくりしようと休んでいたら、英語の話せるスペイン人夫妻が寄ってきて、この橋はローマー人が作ったものでスペインで一番高い橋だという。彼らはこの橋を見にわざわざここまで来たのだという。何も知らないでこんな素晴らしいところへたどり着けてなんてラッキーな私たち。
対岸の教会や壁に囲まれた古い街が一角から見える。
このあたりの乾燥した岩山では元気に生え茂っているのは黄色のブルームとラヴェンダーばかり。
ポルトガルの村は南も北もほとんど変わらず白壁に赤い屋根。どこも絵になる風景。
山の急斜面一面に植えられたオリーヴの木は葉裏が銀色だから遠くからでもオリーヴの木は白っぽく見えてよく分かる。それにしてもこんな急斜面でどうやって収穫するのかとっても気になる。
今夜のキャンプサイトはフンダウ(Fundao)という町、ここは四方を山に囲まれた盆地にあり、あたり一面さくらんぼうの桜の花が満開だった。さくらんぼうの花はこんなに白いからどんなに多く花が咲いても、日本のソメイヨシノのような華やかさがない。
この町の産業はさくらんぼうの栽培であることが明らか。