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12月18日から30日までの約2週間、娘夫婦が孫のジュードを連れてタヴィラへやってきた。その2週間を過ごすために借りたヴィラがタヴィラの旧市街とは対岸の町の真ん中にある巨大な敷地を持つヴィラだった。前庭に小さなプールがあり、温水ではないから今時は入れないが、毎日ツバメが水面をなでるように飛び交っている。平屋の4ベッドルームのヴィラは
キッチンも巨大ならば、廊下の奥行きも20メーター近く。
リヴィングルームは半分がダイニングテーブルが置かれ、半分はソファーと巨大なテレビが置かれている。全体の奥行き15メーターくらいの巨大な部屋で、冬の間の暖房は屋根に設置された太陽熱による発電からなる。
4つのベッドルームは全部シャワー、バス、トイレ付のダブルベッドルームで、大人4カップルでシェアーすれば、ものすごく安い宿泊料になるに違いない。ちなみにこのヴィラは1泊120ユーロだった。タヴィラは夏のホリディー時期には人口が8倍に膨れ上がるというからこのヴィラもそれに応じて値段が高くなると思われる。
私たち夫婦が泊まったシングルベッドが2つの部屋にはこの巨大な洋服ダンスがデンとおかれている。部屋の天井よりも高い洋服ダンスのためにこの部分だけ天井が高くなっている。娘夫婦が到着する日の朝から鍵をもらって各部屋のシャッターを開けて食事の準備をした。私たちがショッピングに出かけている間にカーロス氏の母君がバスケットいっぱいの果物を届けてくれた。柿とレモンの下は大きなオレンジがいっぱい入っていた。
壁にかかっていた上空写真ではこの家の周りがすべてオレンジかオリーヴ畑だったことがわかる。カーロス氏は入り婿で、この家の主がなくなったときに残された子供たちが、周囲の土地を切り売りしたため今現在の敷地は右側写真の黄色の囲いだけになってしまった。ブルーの線で囲った土地は今現在では公園になっている。残りはアパートが立ち並んでいるがそれでもこの地域では一番大きな庭を有する。
カーロス氏はタヴィラの町はずれに大きなオレンジ畑を持っていて家屋もそこにあるらしく、この地域のオレンジ農家と共同で大きく商売をしているらしいことが言葉の端々に感じられた。ヨーロッパ南部の人たちは北方人種よりも小さいのが普通だが、カーロス氏は185センチくらいの堂々たる紳士で、非常に魅力的な人だった。