アヴィニョンで2泊した頃から天気がすぐれず、毎朝深い霧に包まれる。この日も一日中薄暗い天気で太陽は一度も顔を出さず、カマージュの水辺を通り抜けた時も冷たい風が吹いていた。カマージュの一か所でフラミンゴの群れを見かけたが写真を撮る暇がなかった。
スペインへの国境手前の海岸線に10月30日まで開いている素敵なサイトがありそこで2泊してアヴィニョンまでのブログを仕上げた。散歩に出かけても薄暗い天気で、小さな町を歩いてもほとんど人影も見えない。
二日後スペインへ向かった。カーナヴィを新しくセットしたところバルセローナまでの250kmが内陸へ入ってバルセローナまで450kmと表示され、まったく問題にならない。とうとう諦めて地図を頼りに私がナヴィゲートすることになった。
いつもは人がいない町を通り過ぎるに、この辺りはどうしてこんなにたくさんの人がと思っていたらここはスペインとの国境の町だった。ここでは全く問題なく通過し、もう大丈夫だと思ってカーナヴィを付けたところ今度はバルセローナの一番賑やかな通りに入り込み寸刻みの運転。もう頭にきて、バルセローナを出たすぐ後から高速道路に乗ったらば20マイルくらい走っただけで10ユーロ以上も払う羽目になった。
この夜のキャンプサイトをカーナヴィにセットして行ったところが20kmをジグザグの細い登り路で、こんなに怖い思いをしたことがない。
幸い対向車がほとんどなくこんな山中に人が住んでいるのかと思っていたら、割と大きな村にたどり着いた。
キャンプサイトには私たちだけしかいなくて、サイトの受付女性はこの村へ来るのにGPSに頼るとひどい目に会うのよと教えてくれた。この夜トイレやシャワーに入るのに、室内電気は人の動きを感じないとすぐ切れてしまう不便なもので、シャワーで髪を洗っていたら真っ暗になり,一点の明かりもない中で手探りでドアを開け、狂ったように手を振って初めて人がいることを察知して明かりがつく。これを4回も繰り返してまったく不愉快極まりない。もう誰もいないからドアを開けっぱなしで出入りしていた。
翌朝キャンプサイトを出るときに正規の道を教えてもらい、カーナヴィは使わずに下山、途中から霧が深くてのろのろ運転、道端で深い霧の写真を写している人が見え、なんと変わった人とあきれた。
山麓近くからキリが晴れてきて昨日よりはましなジグザグ道路を海岸近くの平野にまでたどり着くことができた。
この準高速道路A7はバルセローナからヴァレンシアまでの快適な道路で最高時速120kmも出せる。道端ではいろいろな野菜や果物の栽培がおこなわれていて、ミカンがたわわに実っていた。
ヴァレンシア環状線からマドリッド向けの準高速道路ももちろん無料で暑い太陽の下、ポールは一度も止まらず、キャンプサイトへ直行した。
この準高速道路A3から数キロ別れた元修道院を改築してキャンプサイトにしたKikoPark に着いた。ここは以前にも一回泊まったことがあり、太陽がギラギラの元散歩に出かけた。あたりの谷間に変わった色の地層が見えたからで、写真を撮りながら数キロ歩き回った。
道端の小さな白い花にきれいな実がなっている、名も知らない草。