今年の11月から12月初めまで、よく雨が降った。それでも夜に激しい雨になることが多くて、朝のラジオ体操ができなかった日はトータルで3日ほどしかない。
天気が良い日はなるべく歩くように心がけていて、新規に開拓できるような道程はなくなってしまった。
タヴィラの町中を流れるジラウ河の川渕に沿って港へ向かう。港までの道は2015年の12月に大工事をしていたが、今回行ってみると道路も港周辺もすべてが舗装されたり、石畳になったりして非常に歩きやすくなった。幅2メーターの歩道兼自転車道も完備している。
聞いたところではタヴィラの町中の舗装道路も鉄道の横断歩道もすべてEUの経済援助でできたものだという。そうでなければこの経済困難と言われるポルトガルにこんな自転車道まで完備した道路を作る余裕などないはずだ。
河口近くうねって流れてきたジラウ川には釣りをしている人たちが数人見られた。小さな港のよどんだ水には大小の魚が空気をのむように水面をパクパクしている。
港の堤防で釣りをしている若者3人のバケツにはこんなに立派なシーバス(スズキ)が入っていた。一人に一匹ずつでも十分だろうなー。うらやましい。
港と海岸に平行に横たわるタヴィラ島の間は遠浅の砂地であさりがよく取れる。いつもどこかで貝採りの人たちが働いている。
道路わきに広がる塩田ではあしながの海鳥や、チドリがせっせとえさをついばんでいる。この日はフラミンゴは見えなかった。
ジラウ川の速い流れで魚を狙っているサギはいつまでも動かなかった。
11月から12月はビワの花が満開で、来年3月ごろにはいったいどれほどビワの実が実るだろうと楽しみ。
道端に満開の朝顔は土手全体を覆い土手の上のオレンジの木にも這い登っている。
農家の庭に広げてある多種類のかぼちゃがすごい。でもこちらのかぼちゃは日本の栗カボチャ程おいしくないから、特に買いたいとも思わない。来年はせめて1本だけでもわが庭に栗カボチャを植えてみたい。