Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

ロヴァニエミ

2022-08-02 20:31:37 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

サンタ クロース村から 8Km南のロウ”ァニエミのキャンプサイトに落ち着いた夜11時ごろ、西の空が真っ赤になりそれが薄れた頃には空が夕闇に閉ざされました。7月15日、この頃には北欧の白夜もこのあたりではもう見ることは出来ません。これからだんだん夜が長くなってくるのです。

翌朝素晴らしい天気で、川渕のキャンプサイトから長い橋を渡って、ロウ”ァニエミの町へ観光に行きました。ロウ”ァニエミの町は1944年ナチス・ドイツによって徹底的に破壊され、戦後フィンランドの設計家によって近代的な町に再建されたのです。

 

 

歩いて一番近くにあったのがロウ”ァニエミ教会です。この教会も第二次世界大戦で破壊され、1950年スエーデンとアメリカの経済援助を受けて再建築されたのです。

真正面のフレスコ画はヨーロッパの古い宗教画を見慣れた目には、素晴らしく新鮮に見えました。そしてこの教会の入り口には各国語で書かれた教会の案内書があり、特に日本語の案内書には星野富弘さんの”命より大切なもの”と言うエッセイと三浦綾子さんの"もっとも確かな希望"と言うエッセイがプリントされていて、とっても嬉しくなりました。

この教会にどれほどの日本人がやってくるのか知りませんが、なんと言う親切、星野さんのエッセイに目頭が熱くなりました。

 

教会の裏には第2次世界大戦で戦死した兵士たちのお墓がきれいに並んでいて、若い男女3人が草刈や、お墓の掃除をしていました。

そして写真の石碑には戦争中疎開先でなくなった子供や老人たちの名前が刻み込まれています。戦後60年も経ち戦死した兵士たちの家族ももう亡くなっている人たちが多いと思うのに、いまだにあちこちのお墓に花束がささげられていて、(赤いベゴニアは植えられています)国のために若い命をささげた兵士たちを決して忘れないフィンランドの人たちを素晴らしいと思いました。

 

このロウ”ァニエミの一番の見所はアルクティクム(Arktikum)と呼ばれるガラス張りの建物です。ここは北極圏に関する博物館で、ラップランドの生活や歴史、ロウ”ァニエミの歴史など、コンピューターや映像、実物大の模型などで体験、学習できます。写真はラップランドのサーメ人の結婚衣裳です。一日2回上映するオーロラの映写を見逃し残念でした。このロウ”ァニエミから日本語ガイドつきのオーロラ観測ツアーが出ています。

オーロラは12月から3月の北極圏内で見られるとのことです。

 

 

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ウィンチェスターのデェーンバリーアイアン・エイジ・ヒル

2022-08-02 00:56:08 | ロンドン周辺

先週土曜日、パトリックがウインチェスターの友達のところへ遊びに行くという。

娘は翌月曜日からポーランドへ友達と遊びに行くのでその準備に忙しく、パトリックは私をさそってくれた。なんと素晴らしい娘婿よ。

その友達、3か月前にコッツウオルドからウィンチェスターの郊外へ引っ越したばかりで英国航空のパイロット。きれいな庭でラム肉のバーベキューを食べて、車で1時間ぐらいのデェーンバリーアイアン・エイジ・ヒル(Danebury Iron Age Hill Fort)へでかけた。

あの灼熱の太陽は午後の曇り空ですっかり影をひそめ、帽子もいらない気温20度そこそこ、

 

緩やかな丘に犬を連れて散歩している人たちが目立つ。立派なのは草原のわきに必ず犬の糞を入れるごみ箱が設置されていること。

丘の上から見渡す平野は実った麦畑か?枯れてしまった牧草か?どこもかしこも雨が降らなくて秋の気配。

 

 

英語ではファイヤーウィードと呼ばれる雑草が、今まで日本にはないと思っていたが、いつも愛読している モーズイカの裏庭 と呼ばれるブログに写真が載っていた。私が初めてこの花を見たのが50年前のスイスで、マッターホルンのふもとの草原だった。過去16年ヨーロッパ各地をキャンパーで旅行しているとこの花が北欧の夏には欠かせない。特に北極圏を超えた北方の道端はこの花で埋め尽くされている。

 

 

 

 

 

丘の散歩道の両側は色とりどりの野の花が咲き乱れている。

 

 

草むらの中のクモの巣もこんなトンネルを作る珍しいクモがあちこちにいた。

 

英語でティーゼル(Teasel)と呼ばれるこの花は、花が終わった後の乾燥したものを昔は毛織物のけば立てに用いた。日本にあるだろうか?

 

木登り大好きの孫のジュード、文句も言わず野原や森の中を2マイル以上も走り回っていた。

 

 

 

 

考えてみればこうして野原を歩き回り野の花をめでて歩いたのは久しぶり、イギリス人は野原や森を歩き回るのが好きだ。それも年寄りばかりでないところが日本と違うかも。

 

 

帰りに立ち寄ったパブ、メイフライ はこの辺りで一番有名なパブで、食事をしようと思えば早くから予約しないとできないそうだ。

 

この日は庭の川渕のベンチで、フルーツサイダーを飲んでご機嫌。サイダーは日本のと違ってアルコール入り、普通はリンゴから作られる。

夕方寒くなりおまけに車の中が冷房が効いていて、この夕からのどの痛みに鼻水でコロナ感染?と思ったが大丈夫、3日で治った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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