Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

ソダンキュラ フィンランド

2022-08-05 03:34:33 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

昨夜一晩中雨が降り続き、今朝も止んでいるとはいえ何時でも降りそうな天気、小さなイナリの町のキャシュマシーンでユーロの現金を引きおろしました。そしてドイツの三輪バイクの夫婦に別れを告げ、一路南へ向かいました。

 

途中サーリセルカ(Saariselka)の立派な観光インフォメーションでフィンランドのブローシャを集め、カモシカ肉の缶詰と冷凍肉を買いました。

 

このインフォメーションで見つけたカモシカに関する注意書きによりますと、一年に交通事故死するカモシカは4000頭にものぼり、多いときは一日に10頭も事故死するそうです。(ちなみにフィンランドの制限速度は時速100Kmです)。

7−8月に多いのは、森の中での蚊の襲撃から逃れるため、広い道路へ出て来て交通事故にあうのです。

もし事故にあった場合の連絡先やするべきことなどが丁寧に書かれていました。

 

このインフォメーションセンターから今夜の目的地ソダンキュラまで120Km、道は真っ直ぐで針葉樹の森と、白樺の林、そして大小の湖が次々と現れます・・・・・・が何処まで行っても景色は変りません。フィンランドには高い山はなく、ノルウェーで見られたため息の出そうな素晴らしい景色は,何処にも見られませんでした。

時々道端で道草を食っているカモシカくらいが、単調な景色に彩をそえているくらいでしょうか。

ソダンキュラはイナリの町よりも大きく、メインスクエアにはラップランドらしいトナカイの銅像、その近くに素晴らしくきれいな真っ白の教会、又教会の後ろの墓地には大変手入れの行き届いた戦没者のお墓がありました。

フィンランドは第2次世界大戦が終わるまでロシア、ドイツ、スエーデンの弾圧や戦争など過酷な歴史を持ち、多くの戦死者を出しています。そして何処の町でも、戦没者に対する墓地の管理がよく行き届いていることに感心させられました。

この夜キャンプサイトに今まで見た事もないような、キャンピングホテルカーが停まりました。

ドイツの数十人の団体はホテルカーの後ろのテントで夕食を食べ、キャンプ場のトイレやシャワーを使って、キャプセルホテルみたいなホテルカーで寝ているのです。キャンプ場の屋根つきバーベキューの囲炉裏端にはこの夜12時近くまでドイツ人たちでいっぱいでした。彼らは夕方から襲ってくる蚊など気にも留めていないようでした。

翌朝ドイツの団体は観光バス一台にゆられてキャンプサイトを出て、その後をトラックに引かれたホテルカーが出てゆきました。ドイツ人は合理的な国民とは聞いていますが、これほど安上がりの団体旅行はめったにないだろうと思いました。

 

フィンランドもノルウエーと同じような言い伝えがあるらしく、お店のショーウインドーにトロールの人形が飾ってありました。

 

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ホニングスヴォーグ・キャンピングサイト

2022-08-05 02:45:26 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

アルタからは目指すはヨーロッパの最北端ノールカップ(Nordkapp)です。

 

 

この日は雨が降ったりやんだり、本当に寒い日でした。進む道も時々南下してくるキャンピングカーとすれ違うだけでした。何処まで行っても不毛の地のような緩やかな丘を抜けて、海辺の町オルダーフィヨルド(Olderfjord)からは海岸に沿って北へ向かいました。

海岸線の岩はスレートで出来ていて、いたるところで崩れていました。

 

緩やかな丘には今まで見られた残雪はほとんどなく、ただ身を切るような冷たい風が吹いていました。

きんぽうげの黄色だけがこの荒々しい風景を和らげていました。たまに広がる草地にトナカイが放牧されていて、初めて見るトナカイに感激したものです。

ノールカップはマーゲロイ島の北端にあり以前はフェリーで対岸に渡っていたものですが、1999年に6.8Kmの海底トンネルが開通し、アクセスが楽になったとのことです。でもこのトンネルの通行料が高くキャンパーを6メーターと偽って安く(片道16ポンド)で通り抜けました。

フェリーがなくなって気の毒なのはこのトンネルを通るサイクリングの旅行者です。このトンネルは3Kmのくだりと1Kmの平地、そして3Kmも上りで、車が排気ガスを撒き散らして走る横を必死でこいでいる人や、上りの3Kmを大きな荷物を積み上げて自転車を押して歩いている人たちがいました。

 

最果ての町ホニングスウ”ォーグ(Honningsvag)は人口3500人、漁船が出入りする港町ですが、ノールカップの玄関口として多くの観光客でにぎわっているそうです。町が見渡せる対岸の道端から大きな観光船が港に停泊しているのが見えました。

 

キャンプサイトはこのホニングスウ”ォーグから7Km北で、大きな立派なホテルと10軒くらいのロルブーと設備の行き届いたキャンプ場から成っています。夕方から暴風雨になり何時の間に来たのか、キャンパーやキャラバンが15台ほど泊まっていました。

キャンパーの窓からホテルの入り口や、テントを張ってある草地や、ノールカップへ登る坂道が見えます。夕方雨の中を、坂道を必死でペダルを踏んでいる二人組みのサイクリストや、5時過ぎてテントをたたんで自転車の後ろに積んでいってしまった若者など、いろいろな人生が見られます。

雨と風でこの日はキャンパーの中に、電気ストーブとガスストーブもつけて暖をとっているのに、外では半ズボンの若い男性がテントを張っていました。

ホテルには観光バスが3台停まっていました。

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