相変わらずの快晴の朝9時半、キャンプサイトを出発したときには、昨夜グループで楽しんでいたオランダのキャンピングクラブの人たちは、1台しか残っていませんでした。あんなにたくさんのキャンパーが知らない間にひっそりと去って行ったのです。
私たちは30分ほど北へ行った港でハドセル・フィヨルドをわたるフェリーを待ちました。この日でロフォーテン諸島を去るのです。
この1週間素晴らしい天気に恵まれ、いたるところ目を奪われるような景色に感動し、真夜中の太陽を写真に写して、と心からこの諸島へ来てよかったと思いました。次に来るときは釣竿を持って海釣りを習って来たいと思っています。
ノルウェー本土へたどり着くまでいくつも長い橋を渡り、設備の行き届いたグイレス・フィヨルドの畔のキャンプサイトで一泊した後、ナーヴィック(Narvik)の北でノルウェーのただ一本の主要幹線E06に合流し、北へ向かって数百Kmを走りました。
この夜はストーフィヨルド(Storfjorden)の畔のキャンプサイト・スキボッツ(Skibotn)に一泊しました。
このあたりは蚊は余りいないのですが、蝿やアブのような昆虫が非常に多く、キャンパーの窓に当たって死んだ虫で、気持ち悪くなるほど窓が汚れていました。
この夜サテライトテレビがよく見えて、故ダイアナ妃の誕生日コンサートがウエンブリーから実況放送されていました。ダイアナ妃がなくなってもう10年、月日の経つ早さに驚かされます。
そして天気予報では南のオスロは3日間雨が続いているとのこと。私たちはなんとラッキーだろうと話し合いました。
夜11時半西の山陰から太陽が顔を出し、数分おきに峰峰の後ろを移動していて、出たり隠れたり、こんなに地球の自転の速さを感じたことは有りませんでした。