Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

スヴォルヴァー

2022-08-26 23:42:17 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

ウ”ォーゲン島の海辺のキャンプサイトを出て15分、ロフォーテン諸島最大の港町のスウ”ォルウ”ァーにつきました。

 

町の入り口近くこの黄色い木造の建物はスウ”ォルウ”ァー大聖堂です。

町の北は険しい山がそそり立ち、素晴らしい景観を見せています。

 

 

私は初めからこの町では北ノルウェー・アート・センターへ行こうと決めていましたので、町をつききって対岸への長い橋を渡りました。

このアート・センターには北部ノルウェー出身の画家やアーティストの作品が集まっているとのこと、特にこのスウ”ォルウ”ァー出身のグンナー・ベリ(Gunner Berg)の作品が集まっています。

この画家(1863−1893)はロフォーテン諸島を世に知らしめた”トロルフィヨルドの戦い”(The Battle of the Trollfjord)で有名な人で、オスロ美術館でも彼の作品を見ましたが、険しいロフォーテンの雪山や港、色彩豊かな船などを多数描いています。

 

美術館を出ると街のショッピングセンターで食料品を買い込み、次のキャンプサイトを探して北上しました。

 

 

 

 

 

スウ”ォルウ”ァーの町から10数キロ離れたフィヨルドの畔のキャンプ場は,真夜中の太陽は見られませんでしたが、夜中12時にはフィヨルドの対岸の山がきれいなピンクに染まり, 余りの美しさに我を忘れて写真を写すのに走り回っていたので、ポールがあきれ返っていました。

 

このキャンプ場に入ってすぐの広場はこの夜予約されていて、私たちはフィヨルドの畔にキャンプをと言われていました。夕方5時ごろからオランダのキャンパーが続々到着し、総勢30台以上が広場に集合、キャンピングクラブの集合場所だったらしく、夜10時まで皆が輪になってゲームに打ち興じていました。

 

ところで乾し鱈のことですが、このロフォーテン諸島は寒さだけでなく湿度も少ないため、鱈には塩は振らずに乾しあげています。モスケネス島に着いた日にローカルの若者が乾し鱈の倉庫で働いていたので、一匹買ったのですが足元を見られて高く吹っかけられ、普通の2倍くらい払いました。

それなのにこの乾し鱈が木のように硬くてのこぎりなしでは切れません。イギリスまで持って帰り、のこぎりで半分に切り水に浸すこと48時間、干魚博物館の館長に教えてもらった料理法でクックしましたが、新鮮な鱈の方がどんなにかおいしいと思いました。

 

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リーセフィヨルド

2022-08-26 02:15:50 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

 

フィヨルドとは内陸へ深く入り込んだ湾という意味で、100万年の昔から少しづつ氷河で削られた岩山のあとに海水が入り込んで出来たもので、ノルウェーの有名な4大フィヨルドのひとつがこのリーセフィヨルドです。

 

 

 

 

この日も一日中曇り空ににわか雨が何度もやってきて、震え上がるほど寒い日でした。

観光フェリーにはドイツ人の団体客に、イギリス人夫妻と日本人女性2人、中国人の男女が乗っていました。中国人の女性は数年前このスタバンゲルの町に2年ほど住んで居たそうで、今回日本人の友達を連れてノルウェー旅行に来たとのことでした。

激しく降る雨の中、フェリーはスタバンゲルのフェリーターミナルを出発し、両岸が迫っていて、まるで大きな河のようなフィヨルドを、内陸へ向かって進んでゆきます。

 

両岸に見えていた色とりどりの家々がだんだん見えなくなり、山と切り立つ岩が目立ってきます。そして雪解け水が流れ落ちている大小の滝がいたるところに見られます。このリーセ・フィヨルドの一番の見所は上の写真で見られる、四角に突き出た岩、プレーケストーレン(教会の説教壇)と呼ばれる平らな岸壁で600メーター垂直にそそり立っています。

 

 

ボートから見たところこの説教壇はとっても小さく感じられますが、絵葉書などでは何十人もの若者がこの岩で寝転んでいたり、フィヨルドを見下ろしたりしています。この岩の上に行くのは2時間も登山道を歩かなければなりません。

フィヨルドの水際の岩には約500頭のオットセイが住んでいてボートのアナウンスで数匹を見ることが出来ました。

 

 

 

 

このリーセフィヨルドの突き当たりの村リーセボトンは冬には船以外に交通路が途絶えてしまいますが、この日は観光バスがこの海岸線から27のヘアピンカーブを通って900メータの山頂まで一気に上ります。

 

 

 

山頂は残雪が一面でいたるところに池が出来ていてこのような池から滝が流れ落ちているのです。

 

 

 

 

帰りはこのバスで3時間、岩と水以外には樹木の無い荒野で身にしみるような寒さでしたが、山を下り森林の茂る地帯は気温の変化をはっきり感じられました。

 

キャンピングガイドによりますとノルウェーは道路が悪く交通が不便とのことだったので、スタバンゲンから南の海岸線を通ってオスロへ向かうつもりでした。でもポールはイギリス人夫妻と会話し私も中国人女性にアドバイスされて、明日はベルゲンへ行こうと決めたのです

 

 

 

 

 

 

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