Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

再びポルトガルへーファーロビーチ( Faro Beach)

2018-02-05 10:26:25 | 再びポルトガルへ2017-2018

 まるでイギリスの真夏日のような3月末、11時半の電車でファーロへ行った。電車は2時間に1本しかない。

以前からファーロのビーチは素晴らしいところだと聞いていたから、一度行ってみたいと思っていた。駅前からバス停に行って聞いたところまだ30分も待たなければならない。

 

 

ファーロのビーチは空港の後ろにあるのを地図で確かめてあった。駅の後ろに鉄道と平行に走っている歩道を歩くと高いウオータタワーが見えてくる。ほらあそこの近くだよと亭主に騙されビーチまで歩くことになった。

 

途中のフリーキャンプサイトの花壇にラヴェンダーが咲き始めた。

 

 

以前はどんな落書きにも拒否反応を示したものだが、こんな素敵な落書きにはその才能に感心してしまう。

 

 

道端のオレンジの木に実が実っているのに、花が咲いていた。オレンジの花はとっても良い香りがする。

 

 

一時間ほど歩いたらファーロ空港の前に着いた。そこからビーチは空港の滑走路の2辺を行くことになるとは思ってもみなかった。

 

 

空港へのメインロードのラウンドアバウトにこんな面白い群像がたっている。すべての人たちが空を見上げている。宇宙船とかが飛んでくるのを見上げているのかしら。

 

 

道路を挟んで空港に着陸する目印。夜は電気がコウコウとついて着陸地点を示すのだ。

 

 

 

 

空港はずれから西に2マイル四方ほどの湿地帯はアルガーヴ一体の自然公園になっていて、道路際にたくさんの車が駐車していた。私たちもその道を真っ直ぐ歩く。遠くにフラミンゴの群れが3つ見え、手前の群れは全部片足で立ったまま頭を体に突っ込んで昼寝の真っ最中。

 

 

 

道の最終地点にはバードウォッチング用の2階建ての小屋がある。この時は引き潮のためどんな小さい鳥一羽も見えなかった。これより先は高級ゴルフコースになっている。

帰りの真っ直ぐな道の遠いこと。

 

 

 

 

ファーロビーチはメインランドと平行に細長く伸びている砂地の島で、中にはキャンプサイトもホテルも一般の住居もあるがこの長い橋で結ばれている。

海岸の砂浜はあまり広くなく、特にここでなければというほどでもない。

こんな細長い平らな島は高波が来たら一変で消えてしまいそう。そんなときが無いよう祈るしかない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再びポルトガルへー3月のマーケット

2018-02-04 17:10:42 | 再びポルトガルへ2017-2018

毎月第三週目の土曜日開催されるオープンマーケット、4月初旬に帰国するからお土産を買うのにも、と楽しみにしていた。

この土曜日は、このタヴィラに落ち着いて5年間初めて、土砂降り強風で、それでもマーケットが開いているかもと少しだけ期待して行ってみた。

広いマーケット・スクエアーは出店が一軒だけー八百屋さんだった。

風を遮る石塀の隅に小鳥を売る出店が2軒、野菜の苗を売る出店を2軒見つけた。それで以前から欲しかったトマトの苗一本が15センチくらいのを6本頼んだ。あまりお客がいないせいか、おばちゃんは8本入れてくれ1ユーロ25セントだという。

ほかのお土産など諦めて帰ってきた。

3月30日はグッドフライディという。英国では金曜日から月曜日までがイースターの祭日休暇になる。そしてこの金曜日に隣のオランダ人が ”マーケットが開いている” と教えてくれた。

10分後には急いでマーケットへ向かっていた私。2週間前のマーケットが雨で流れたからこの日は今までで一番大きなマーケットになった。そして買い物客にローカルのポルトガル人の多いこと。

欲しかったレースのトップやポルトガルタイル模様のエプロン、野菜も買い込み、とうとう高さ1メータ近くのオリーヴの苗木も買ってしまった。

この苗木にはもうつぼみが無数についていて、今年から実がなるかもしれない。亭主に言うと持っていけないと断られるから、キャンパーの裏に隠しておいた。オランダ人の友達に見せたら、羨ましがって、”ポールがダメと言ったら私が買ってあげる。”という。これだけは持って帰ると強気の私。

 野菜の苗は今まで見たことがないスイカや瓜の苗、ピーマンの苗も売りに出ていて、この国の気候なら何でも育つのだと本当にうらやましい。

来年もここに来ていたら、レモンの木をもって帰るのが私の夢。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再びポルトガルへー帰国の途

2018-02-03 20:42:12 | 再びポルトガルへ2017-2018

4月3日、半年近くいたタヴィラのキャンプサイトを後にした。スペインの方がガソリンやディーゼルが安いと聞いていたので、スペインまで給油は我慢する。

出発の前日、オーガニックのオレンジ農家へオレンジを10㎏買いに行った。今まで車を持っている隣人たちに買ってきてもらっていたが、ほとんどが帰国してしまい頼める人がいない。それでショッピングトローリーを引いて4㎞ほどの農道をあるく。周りは広大なオレンジ畑、大きな実がなっているのに、来期用の白い花が満開で、あたり一面濃厚なオレンジの花の香り。今季最後のポルトガルの思い出。

スペインの高速道路わきはこのミモザの花がたけり狂ったように咲いていて、これが延々と続く。

道路わきで給油すべきを通り越してしまい、高速をいったん降りてガソリンスタンドを探したところ、20㎞も遠回りして戻ったはずが道路を間違えて一時間近く国境周囲をさまよった。

 

今回は亭主の希望で、セビリアへ行く50㎞ほど手前の道路を北へ向けて走る。この道は数年前キャンパーのパワーが無い時に走った道で上り坂になると巨大なトラックに追い越される有様だった。今回はキャンパーは快調でどんな坂道も山道を飛ばした。

 

ポルトガルと国境を境に平行に北上するこの道路はほとんどポルトガルの風景と変わらない。コルク樫の林やオリーヴ畑が延々と続き、時々教会を中心に広がる白い村や町が現れる。

 3月の異常気候で寒さが去らず、昨年花盛りの道路わきを楽しんだものだが、真っ白のシスタスも野生のラヴェンダーの花も一切咲いていなかった。

 

この夜は毎年行き返りに立ち寄るカセーラスのキャンプサイトで一泊、夕方から激しい雨に見舞われた。

 

 

翌朝雨は上がったものの、暗い雲が立ち込め今にも雨が降りそうだった。スペインの無料の高速道路は非常に良くて時速120㎞でとばしカセーレスからトレドまでの約300kmを12時過ぎについてしまった。

 

 

朝10時過ぎから青空が張り出してきてやっと気持ちよくあたりの写真が撮れるようになってきた。

トレドは2004年このキャンパーを買った年の冬、スペインの有名地を一回りした時に行ったきり。今回はバレンシアへ向かう直線路にトレドがあったから、立ち寄る気になったもの。

 

マドリッドやトレド周辺は広大な平地で、農場が広がっている。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再びポルトガルへーグッドフライデー(Good Friday)

2018-02-03 17:14:07 | 再びポルトガルへ2017-2018

金曜日の夕方隣のオランダ人のマールースが ”今夜教会で聖体の行進があるから行かないか?” という。行列は9時からというから、面白いテレビ番組があるからと断ったけれど、リピートが日曜日にあるというので、行くことに決めた。

 

夕方までに小雨が降ったりしていたから、雨具を着てカメラもバッグに入れて準備。もう暗くなった8時過ぎの空には満月が上った。

 

 

ローマ橋から町の中心地には新しく刈り取ったらしいラヴェンダーの枝が敷き詰められ素晴らしい香りを放ったいる。

 

インフォメーションセンターの後ろにあるミゼリコルディア教会までの道筋にはラヴェンダーが敷き詰められていた。

 

このグッドフライデーはキリストが磔の刑からおろされて埋葬される日だとのこと。参加者も黒か紫いろの衣服に身を固めている。

 

 

 

埋葬に立ち会った聖母マリアとマリア・マグダレンの像がラヴェンダーの花に囲まれて立っていた。

 

祭壇中央には傷ついたキリスト像が横たわっている。

 

 

 

 

9時近くには教会内は参拝者でいっぱいになり、入り口近くに3列に並んでいたコーラスグループがピアノの演奏に合わせて聖歌を歌いだした。ほとんど全員が老人で、音程ははずれ、コーラスのハーモニーなど全然ない。そして一曲でもう結構と思ったのに、次から次をものすごい音痴の聖歌を歌ってくれた。

はじめは静かに聞いていた参拝者も皆おしゃべりしはじめ、歌が終わるとまばらな拍手が起こるくらい。皆飽き飽きしたころやっとコーラスが終わり、次はポルトガル語の説教が始まった。

コーラスが始まったころからまた雨が降り出し、説教が終わっても雨は止まず、聖体の行進は中止になった。10時半なんだか気抜けして帰ってきた。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再びポルトガルへートレド(Toledo)

2018-02-02 17:40:43 | 再びポルトガルへ2017-2018

14念前に行ったとき2泊したトレドのキャンプサイトは確か町のふもとにあったはず、インターネットで調べてもどうしても探せなくて見つけたのが、町から3㎞離れた高級キャンプサイトだった。一泊27.9ユーロもする。それで今夜一晩だけと,まるで日本の団体旅行みたいにたった半日の観光見物。

 

トレドは3方をタホ川に囲まれた難攻不落の中世の町、キャンプサイトからバスに乗ると橋を渡り城門をくぐり町の北側の丘に当たる一番高いバス停につく。

 

そのバス停近くの展望台からの眺めが素晴らしい。城門の内外の建築物がすべて見える。 

 展望台の庭に広がるこの模様はアラブ系のもの。

 

お土産店の前の飾りはドン・キホーテと従者のサンチョス。中世の町ならでは全く違和感がない。

 

 

トレドの中心であり威容を誇るカテドラル(大聖堂)は、以前にも入ったことがあり、おまけに写真禁とのことで入場は諦めた。

近くの教会の塔は飾りが全くイスラム系、トレドはクリスチャンとイスラムとユダヤ人が長い間共存していたため、どこの建築物も多様な文化を取り入れている。

 

 

 

 

サン ファン、テ・ロス・レイエス教会は写真可の上、入場料も安くて1階,2階とも見るところが多く写真を撮るだけで満足。

通りを歩いていると時々にわか雨がやってくる。地図を頼りにトイレを探しているときに見つけたエル・グレコの博物館、65歳以上は無料だとのことで嫌がる亭主を引っ張って入場した。

 

宗教画が主なエル・グレコの有名なキリスト像。とってもハンサムなキリストで、この絵はヨーロッパでは至る所で見かける。

 

上2枚の絵は聖使徒ポールと聖使徒ジェームスでよく似ているから、もしかして一人のモデルで別の2人の絵を描いたのではないかと疑ってしまった。

 

城壁の上から眺めるタホ川の風景は素晴らしい。

 

岡の上のバス停まで登るのが嫌だという亭主のため、川を渡ったバス停まで歩くことにした。

 

 

 

サン・マルティン橋を渡って、川渕を歩きバス停に向かっているときに目の前でバスに行かれてしまい、1時間も待てないと3㎞を歩くことにした。こんな素晴らしい景色を見ながらの3㎞なんてすぐで、とっても素晴らしい半日だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再びポルトガルへートレドから北ヴァレンシアへ

2018-02-01 12:44:53 | 再びポルトガルへ2017-2018

スペインは3月25日からの夏時間で1時間時計を進めたので、朝7時でもまだ薄暗い。朝日が上ったのが7時半だった。今日はトレドからヴァレンシアを通って北のプソル(Puzol)の安いキャンプサイトへ行く。ここまでの距離が410Km、スペインは道路がよいから楽に行ける。

 

 

出がけにこの巨大なキャンパーの写真を写した。私たちのキャンパーの2倍近くありそう、そしてこのキャンパーがバルティック3国のリスエニアからで、いままで14年間ヨーロッパを巡り歩いてかの国からのキャンパーなんて初めて見た。おまけに小型車を牽引しているらしく近くにリスエニアナンバーの小型乗用車が停車していた。

 

 

 

今日の全行程はほとんど平野を行く。周囲は農場が地平線まで広がり、あちこちに白っぽい花が咲いている。

4月のこの時期カセーレスの北側だとサクランボのなる桜の木が満開で、どれほど咲いても日本のソメイヨシノのような派手さがない。それでこれらの花の木もサクランボの木だと思っていた。

 

 

 

途中で丘の上にたくさんの風車が立っているのを見かけた。図らずも私たちはラ・マンチャ地方を通り過ぎてゆくところだった。この地方はドン・キホーテの活躍した舞台になったところで、風車を巨人と間違えて戦いを挑んだストーリーはこのあたりらしい。

 

 

ラ・マンチャ地方を過ぎてまた平野の真っただ中、発電用風車がずらっと並んでいた。あいにくこの日は無風状態。一台も動いているものがなかった。

 

 

途中の道路わきの駐車場でコーヒーとクロワッサンのお昼にしたとき、大きな木一面の白い花は桜なのか? 今でもわからない。

 

線路わきの巨大な木は桜のように見えた。

 

 

このあたりの薄ピンクの花がアーモンドの花と分かったのは十分花を見た後だった。ポルトガルでは2月に満開のアーモンドの花が、このあたりでは4月に入ってからやっと満開になる。内陸は寒いのだろう。

 

 

真っ直ぐの県道を横切る羊の群れ、先頭には人はいないのに、ヒツジは自分の行き先が分かるらしく迷わず道路を横切って行った。

 

朝9時に出発して、昼食休憩もしてキャンプサイトについたのは午後の2時ころ、道路状態が良くて時速100-120㎞で走った。このプソルのキャンプサイトは海岸近くで、半数以上がスペイン人のキャラバンで常駐しているらしく子供たちが多い。私たちのような一泊のキャンパーやキャラバンはサイトの片隅に追いやられた格好だった。

久しぶりの晴天で海岸線をのんびり散歩。

 

砂浜は春の花盛り、夏にはこのあたりの人口が何十倍に膨れ上がることか?

 

 

 

 

ほとんど人気のない道を歩き回って、私たちのキャンピングサイトを通り過ぎて、同じ通りにもう一つあった巨大なバレンシア・キャンピングに行き着き、道を聞く有様。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする