ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

牧野富太郎博士に出逢ってきた人生

2013-08-05 09:30:41 | Weblog
大泉学園にある牧野記念庭園記念館で「植物標本」展が開催されています。

牧野富太郎博士といえば

生家のある高知県の佐川町を大むかし担当して

取材で訪れたことがあることは、本ブログにのせたかもしれませんが、

そのとき(おそらく1970年代終わりごろ)五台山の植物園へも行きました。

牧野邸のあった大泉学園を最寄駅とするエリアに住むようになって

ご縁を感じていたところ、

以前かかわっていた情報紙の創刊号の表紙を担当することとなり、

それがまた牧野庭園だったのです。

さらに、「大泉の牧野富太郎」特集を企画し、

その後も松本零士さんが博士との縁があるということを引き出したインタビュー、

博士のお孫さんからの聞き取り取材など、

博士と縁が切れることはありません。

そのせいか、旅先ではよく博士に出遭います。

京都真如堂境内で、「日本一の野路菊群落地」と博士が称えた姫路市大塩から移植された「野路菊」を見つけました。

奈良県の大宇陀では、博士が滞在した森野旧薬園で揮毫掛け軸の自作の歌に出遭いました。

「朝夕に 草木を吾れの 友とせば こころ淋しき 折ふしもなし」

そして今夏、山形県の飛島で。

それがこの写真。

飛島は本州と海を隔てているため植生が珍しく、

それらを採取に訪れたのかと思われます。

博士を追いかけているのか、

博士が私を呼んでいるのか、

日本中を歩いて研究していた博士の足跡に出会うたびに

小躍りしているreinです。