ライン出版編集部

一人一著作を!
rein(独)を信条に
誠実な出版を目指す
ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

山村暮鳥

2009-03-30 03:13:13 | Weblog
 おうい雲よ

  ゆうゆうと

  馬鹿にのんきさうぢやないか

  どこまでゆくんだ

  ずつと磐城平(いわきだいら)の方までゆくんか

         山村暮鳥詩集『雲』より 


この詩を初めて知ったのが中3のとき。

昨日友人が大洗海岸に行くというので
たしか詩碑があるはずだから見てきたら?と話したら、
そばにいた女性が
「あら、その詩ならわたし、雑誌から切り抜いて持ってるわ」
あまりにステキな詩だと思ったんだそうだ。
彼女たちが詩碑を見つけられたらいいのだが。
松林の中にあったのだ。
何十年も前に。



 

さくら祭り

2009-03-29 19:02:01 | Weblog
花冷えで桜が咲き澱んでいる折、
固いつぼみを付けたままの桜のもと
風致地区公園でさくら祭りが行われた。
それでもすごいにぎわい。

商店会長さんと約束していたのででかけた。
編集の山場だから、顔を出してすぐ引き返そう…
と思ったが、
持参した万華鏡人気と
知り合いに次々会ったりして
持ち時間を30分オーバー。

イチローの夢

2009-03-26 22:38:18 | Weblog
WBC最後の最後に底力を見せたイチロー選手が
小学生のときに書いた「夢」という作文を手に入れた。

「僕の夢は、一流のプロ野球選手になることです」
で始まり、3歳から練習をスタート、
3年生からは365日のうち360日は練習に打ち込んだと書いてある。
友達と遊ぶ時間はないが、一流選手になるとの決意の下の練習は
ちっとも苦になっていない様子。
納得してやっていることがわかる。
たいしたものだ。
文字もしっかりしている。

栴檀は双葉より芳し

セルロイド

2009-03-22 10:35:55 | Weblog
子どものころ周りにたくさんあったセルロイド製品。
筆箱、下敷き、裁縫箱などずいぶんお世話になった。

しかしこのごろではセルロイドという言葉すら死語化している。
で、セルロイドについて調べてみた。
以下ウィキペディアの要約。

1856年にイギリス人アレキサンダー・パークスによって開発され、
1870年にアメリカの製造会社の商標として登録された。
極めて燃え易く、摩擦などによって発火しやいこと、耐久性がない、などの欠点により火災の原因となったことから、
消防法で規制対象物に指定され、製造・貯蔵・取扱方法が厳しくなり、
次第に姿を消していった。
現在、ピンポン玉やペン軸材料として使われてはいるが、
プラスチック等代替素材が進歩したことからほとんど使われなくなった。

実家を解体するに当たり
救い出してきた記念物の中に筆箱がいくつかあり、
そのうちの2つがセルロイド製だ。

赤いのは底に「梅が香保育園」と記されている。
保育園の卒園記念。
小学校に入学して初めて使った(人生で初めて手にした)筆箱である。

もう一方は中学時代のもの。
中2の教室風景が甦る。
教室ははみ出さんばかり、
一クラス50人もの生徒が詰め込まれていた時代。
一学年は12クラスあった。

教室の前と後ろに3班ずつあって
その間に通路が設けられていた。

たまたま隣だったクラス委員のS君が
これと色違いの筆箱を持っていた。

英語のY先生は、
教壇ではなくなぜか後ろ班最前列に座っていたreinとS君の前に立って授業をすることが多かったが、
気がつくとS君とreinの筆箱のフタが入れ替わっていることがあって
あるとき現場を押さえた。
先生の仕業なのね!と。

その筆箱を持ち帰って身の回りに置いているなんて
過去に縛られながら生きているreinであります。

S君はこのことを覚えているんだろうか。