イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

お客様の中にコックさんは

2007-09-02 20:14:16 | アニメ・コミック・ゲーム

9月とっぱじめの『ケータイ大喜利』(12410~)、のっけから“秋は大喜利に向かない!”と火サスBGM付きでのスタート。

なんでも、昨年9月の放送時、あまりに寒い作品が続いて空気がドン滑ったため、判定の板尾創路さんがこのフレーズを言ったらしい。

ま、いつもドンズベぎりぎりなのがこの番組の持ち味ですから、いまさら気にする必要も、逆に、看板に持ってくるだけの価値もないのですが、それにしても最初のお題「いい加減過ぎだな~と思う雑誌の星占い」のスベり具合はすごかったな。

いやーすごかった。猛暑の強制終了にふさわしい凍て具合。北島三郎さんの『与作』じゃないけど、トントントン!と1本が3作続きましたからね。

仕方がないですよ。お題自体が、「占い欄にどう書いてあったら“これ寒っ!”と思うか」ってのとほとんど一緒だもんなぁ。

ルーキーオオギリーグにシルバーを設けたのも、“お年を召したかたの発想を知りたい”という出発点はいいんだけど、それならそれでちゃんとリアルタイム・ナマで普通に募集しようよ。

70代以上はさすがにわからないけど、60代後半でケータイ・メール日常で使いこなしてる方々なら、月河の周りにも結構おられますよ。

多少、応募本数が少なくても、遅くても、それはそれでいいじゃない。なんか“シルバー=イタい”というレールがあらかじめ引かれた上に乗っけようとしてるみたいで、失礼だし、それこそ寒い。

こういう番組、クイズ番組なんかもそうだけど、フォーマットやルールをいじればいじるほどつまらなくなっていきますね。シルバー参加の皆さんの実名年齢つき顔写真が画面に出るたびに、今田耕司さんがリアクションしそうでしない微妙な表情だったのが笑えました。

普通なら「(有名人の)誰某似ですね」とか言いたいところだけど、言っちゃ失礼だし、言っても、言ったことによって盛り上がりそうな空気でもすでになくなっている。

板尾さんの感想「男性(のシルバーオオギリーガー)がいなかったのが気がかり」と、「このシルバーオオギリーグ、続けて行きましょうか」(今田さん)に対して「そうすね、たまにいいんじゃないですかね」が良かった。コーナー発案者なのに“たまにいい”ですよ。この距離感。やっぱり板尾さんでもってる番組だなあ。

明日は9月皮切りの営業日。『金色の翼』も月曜から復活。当たり前だけど、月~金オビのTVドラマはやっぱりいい。

何と言うか、生きて、活動するリズムと連動してくれる。

44話での玻留(倉貫匡弘さん)の企みで、迫田(片岡弘貴さん)の、少なくとも記憶認識能力はすでに回復しているらしいとわかりましたが、話せない動けないふりを続ける理由は、やはり転落直前29話の「そうか、まさかあの女…」にありそう。たぶん迫田は、修子(国分佐智子さん)と2人きりで話せる機会を窺っているのでしょう。

玻留が修子にも秘密にして隠し持っている拳銃も、油紙に包んだもっともらしい雰囲気で都合3回、画面に登場していますが、サイレンサーが付いていない限り、撃てば必ず銃声が響き渡る、弾痕も残るので、要するにドラマ的には“玻留はコレ使いたくて仕方ないし、いつでも使える状況だよ”ということをしつこく視聴者に念押す以外、何の役にも立っていません。

考えてみれば、1話で、玻留がパーティーのマジックショー用に持ち込んで、3話で死体の振りをして客らを驚かせたオモチャのそれと、形状あんまり変わらないんだな。これが最初っからパーティーグッズで、玻留は「コレが本物だったらなぁ」と夢みて再三取り出して触ってただけ…というオチだったら、プロデューサーさん結構勇気あるぞ。

修子は最愛の弟が精神的に動揺して暴発しないように、自分のアキレス腱にならないようにと、痛々しく心を砕いており、玖未(上野なつひさん)が玻留の子を妊娠していると告げると、どうにかして玻留本人・ホテルの客たち、なかんずく玖未の父である奥寺(黒田アーサーさん)の知るところとならぬうちに処置させようとしていますが、姉依存で社会性に欠ける以外は、結構気の優しい青年である玻留、自分が人の子の父親になったと知れば、そのことから良いほうに変わっていったりしてくれないかな。

金谷脚本のこのシリーズのもう一つのお約束として、望まない妊娠が、東海テレビ昼ドラにつきものの階段落ち流産や、妊婦失神中の強制中絶という残酷かつ不快な転帰で処理されず、ちゃんと産まれて何らかの形で救済されるというのもあります。

玖未のお腹の子にもそういう運命が待っているとすれば、逆に、すでに遺伝子を残した玻留は死亡フラグかも。

「最終回、この人は死ぬ、この人は生き残る」式の結末予想は連続ドラマ鑑賞を狭く、息苦しくする(特に特撮ヒーローものにおいては。『仮面ライダー龍騎』『同555(ファイズ)』終盤でつくづく思った)ので、ほどほどにしておきたいとは思いますが、“収拾つけるために誰か死なせる”みたいな終盤になったらちょっと嫌だな。

コメント
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