イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

うらまやしい~

2007-09-22 23:47:57 | CM

いきなり昨日の訂正から。結びの一番で横綱白鵬と対戦していたのは、大関琴光喜で、本屋さんのようなカステラ屋さんのような名前のゴウエイドーは今日、十四日目の横綱の対戦相手としてアナウンサーが言及していたのを、月河が勘違いしたようです。帰宅後の片付けの傍ら音声聞いてると、チラ見の映像と噛み合わないもんでね。お相撲さんてみんな髷結ってマワシ一丁で一緒に見えるし、失礼いたしました。

『爆笑オンエアバトル』、20015月の当地収録で、収録開始前客席審査員だけ別室に集められて、ディレクターさんたちからおおよその段取りと決めごと(「入れなかった玉を記念に持ち帰らないでね」とか)を聞いたのですが、当時の放送時間は毎週土曜2355~でした。

お名前を失念しましたが白髪混じりの磊落な感じの構成作家さんが「なんとか日付が変わる前の放送開始にしたいと思って、今年からやっと5分(日付変更から)先行できた。この5分が本当に大変だった」と語っておられたのを思い出します。

残念ながらと言っていいものか、2003年から再びこの番組、日付変更線の向こう岸からのスタートになってしまっています。

『熱唱オンエアバトル』との隔週交代放送になった04年度がいちばんの“氷河期”だったのか、まぁ当時はお笑いブームで民放でもネタ番組、若手芸人バラエティが粗製濫造・乱立気味だったため、逆にブームを越えてオンバトは生き残りました。

現時点の放送時間は金曜の2420~。日付を跨ぐと言っても土曜より金曜のほうが若干メジャー感があるか。それにしても『関口知宏の中国鉄道大紀行・日めくり版』に10分先行されてるってのが、ちょっと焦れったい。

関口さんはここ数年の国内・欧州鉄ちゃん仕事で中高年に人気があるので、それこそ新入幕の豪栄道じゃないけど、あなどれない強敵になってしまいました。もう少し上げて行こうよオンバト。

21日放送回では、我が家が最高の509kb2回連続のover5001位オンエアとなりましたが、今回に関してはいくら何でも会場、甘すぎ。ネタが“何やってもホストな医者”という設定のみに寄っかかった一本調子だし、アシスタント役のキャラも活かせていない。いつも思うのですが、“ズレてる2人に、翻弄される1人”の構成から、ひとつ殻を破ってみてほしい。

弄ばれ役専任の杉山が、依然「へっ」てな半笑い口調なのも爆発力を殺ぐ。

この日3組オンエアとなったトリオコント、三福星2497kb。こちらのほうが“クラス会で会った名前思い出せないヤツ”という、ちょっと前の浅野忠信さんの携帯のCM「鏑木だよ。」を思い出させる設定で、工夫と独自性が見られました。

「ブタはまだしもゲルゲってなんだよ」「ブタはいいのか」の辺り、3人のキャラが少しずつ立ってきたのが感じられたし、「アイダ」「アイダ?」「え?」…(振り向いて)…「田中ぁー!!」「違ったー!」「キョトンとしてたー!」で花輪が紙コップを投げつけたところに、きっちり流れのピークを作ってもこれた。月河が“勘違い人違いネタ”を好きなこともあるけど、何より声が前に出るようになって来たので、これなら次回もオンエアが楽しみです。

トリオ3組めBコース453kbは、動きの大きさや黄色の人の顔芸より、青のリーダー役が最初のツッコミ以降ずーーっと右手にスリッパ持ちっぱなし、持ちっぱなしで「燃ーえろよもえろーよ」やり続けてるという、その格好のほうがおとぼけで笑える。

今日はツッコミに入るキュー「ハイッ集合」があまり効いてなかったし、それに、どうなんだろう、赤のメガネが音頭を取って“一箇所カマネタ入れる”というのも、お約束で演らなきゃいけないものなのかしら。

全体に、テンションが笑いのカーブと一致してない(有り体に言えばカラ回り)ところが目立ちました。

唯一コンビ漫才でオンエアなったプラスマイナス449kbは、「あるやろ」「ない」「ないったらこの話でけへんの、どうしましょ、あるやろ」「ない」「アメちゃんあげるで」「ある」のビッキーズみたいなやりとりとか「ホットドッグ状態いうんですか」など、いい感じにキュッ、キュッと来る笑いの“節目”は作れているんだけど、ズコーンと来るピークがほしい。

今日のネタだとクラクションの音「パァー」「ピィー」「パ~ァァァア~」の繰り返しが、最後の「プルルゥ~」であまり落差を出せなくて足踏みした感もありますが、全体に空気感や芸風が、いかにも古いなぁ。

それより5425kb名刀長塚をちょっと見直しました。いつものキモ痛芸なんだけど、決め台詞?の「意外とたくさんデルモンテ」から「いままでの人生が走馬灯のように…何ひとつ出てこない、何て薄っぺらい人生」に入った流れにストーリー性があって良かったし、何より「あー私が座ってる、あ、自分で見てもちょっとキモイな」が最高。

いままではリアルな“人としての痛さ”ばかりが目立って気持ちよく笑えなかったのですが“自分で自分のキモさ痛さを料理する芸”として、初めて地表から立ち上がって見えた瞬間でした。

でも、こういう一人芝居キャラのピン芸人さんって、民放のバラエティに雛段要員としてでも出ようもんなら、いじられ役としてしか機能せず、一気にメッキが剥げるか、『アルジャーノンに花束を』よろしく急速成長→倍速磨耗で終了しそう。

その意味でも『オンバト』の、大袈裟に言えば社会的使命はまだまだ終わっていないと思います。目指せ来年度の2300台スタート(そこにこだわることもないのかな)。

コメント
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