イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

モーニング/アフター

2007-09-09 17:07:13 | CM

時は西暦2007年。平成で数えても十九年だというのに、CDラジカセを買い換えることにしました。

しーでぃーらじかせ。なんと昭和な響きでしょう。

先日、10年使ったV社の製品が、本体無傷のままACアダプタだけ故障、部品製造打ち切りのため修理不能と宣告されて、数ヶ月電池で稼動させてみたのですが、昔ほどCD聴かないしFMはポケットラジオで聴いてるほうが長いし…と甘く見ていたら、もっぱら特価品使用でも、ざっと毎月1,200円から1,600円、電池に消費することがわかりました。軽いショック。

“昔のように新作CDを買わなくなった”だけであって、在宅デスクワークの時間はやはり、耳障りなトーク、情報だかヴァラエティだかわからない番組の多いラジオよりは、CD聴いているほうが圧倒的に長かったのです。

仕様ではアルカリ電池使用で10.5時間再生できるはずですが、個体差が大きい上、“そろそろ消耗”を告げる頃に“針飛び”のような音切れが起き、CDに傷が付くんじゃないかと気が気でないし、深夜や留守中にFMチューナーからカセットテープへのタイマーセット録音を試みると、かなりな頻度で途中でバッテリ切れを起こし録音が中断しています。

リモコンでのスイッチONOFFもできなくなりました。

これだけ機能ダウンして、月平均1,200円、年間14,400円のランニングコスト。限りなくドブに投じてるに近い。

やはり、仕様にはあっても、電池稼動は停電や非常時など短期間のつなぎにしか使えませんね。

通販サイトを調べると、すでにこの系統から撤退したV社にこだわらなければ、6,0009,000円以内でまあまあのスペックの国産有名メーカー製品が買えることがわかって、簡単に陥落。カセットでなくMD搭載タイプに切り替えようなんてことはまったく考えませんでした。

ユーザーズレヴューを読むと、やはり中学生ぐらいまでの小さなお友達、カラオケレッスンの中高年のお友達には、CD+ラジオ+カセットのこの型、根強い支持があるようです。世は挙げてデジタル時代ですが、さほどの高機能は必要ない、でも再生時の音質もあまり安かろう悪かろうじゃヤだ、という向きにはちょうどいいのかも。

ただ、これで自分の中で何かが“解禁”になって、新譜CD90年代のように買いあさったりしなければいいな…と他人事のように考えています。

昨日8日は物販イベント応援のあと、“プレ打ち上げ”でPM1100過ぎに帰宅。高齢家族がテレビ朝日系ドラマスペシャル『天国と地獄』を視聴中。

缶コーヒーWONDACMでの桑田佳祐さんとの“共演”といい、ここのところ、俄かに黒澤明監督プチブームなんでしょうかね。

脱線するけど、あのCMはひどいなあ。誰が発案して、どういう層が喜ぶと思って、誰がOK出したんだろう。CGのレベルとしても、94年の『フォレスト・ガンプ』よりダウンしてませんか。

桑田さん自身か、代理店か知らないけど、『君こそスターだ』を使ったクルマのCMのイメージを出発点に、「今度は馬でやったらおもしろいんじゃないか」「馬の疾走と言えば戦国の合戦だよね」「合戦シーンといえばクロサワ映画だね」なんて、スタッフと連想ゲームみたいに思いつきで考えたんじゃないのかな。で、考えたら、ほぼ考えた通りの絵が、悲しいことに、いまは作れちゃうんだ。

まあそれはおいといて、9日には『生きる』もスペシャルでリメイク放送されるそう。『天国と地獄』が“格差”なら、こちらはさしずめ“命の尊さ”か。テーマに今日性、普遍性は確かにありますが、なぜ、いまクロサワ?

おもしろいもので、リアルタイムでモノクロ時代の黒澤作品と青春時代が一致するはずの、ウチの高齢家族は、2作ともオリジナルを一度も観たことがないそうです。映画からTVの時代になりつつあった昭和30年代ということもあるし、自身公開当時ちょうど学校を卒業して新社会人となった頃で、高度経済成長の右肩上がりの中、仕事が忙しく映画どころじゃなくなっていた時期だったそう。

当時は公開後しばらくしてビデオ化レンタルなんてものも無かったし、観逃せば何十年もそれっきり。だからオリジナルを知らない若い視聴者と同じまっさらな目でドラマを楽しめたようです。

月河は最後の佐藤浩市さんと妻夫木聡さんの対面シーン、あとラストシーンしか観られませんでしたが、久しぶりに見る妻夫木さんの顔の肉付きの良さにびっくり。オリジナルでは、当時新進気鋭の山崎努さんが扮した役ですが、役作りで増量したのかな。

故・野沢尚さんの遺作となった04『砦なき者』以来、頭でっかち観念先行の知能犯役は妻夫木さん、得意とするところです。長口舌もまったく違和感なし。でも、その分新鮮味もないですね「この人が演れば当然こうなるだろう」という感じ。

エンディングロールの映像が海と飛ぶ鳥影、というつながりからでもないけど、なんとなく、いま『金色の翼』出演中の高杉瑞穂さんを思い出しました。演技は変えているつもりなんだろうけど、観るほうが先入観で色つけて観ちゃうのかな。

あと顔の肉付きの右肩上がり…(以下略)。

コメント
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