暑さ寒さも彼岸まで。そろそろ本気で夏物の服、靴、バッグ類を片して秋冬物と入れ替えなければならないんですが、さほどの衣装持ちグッズ持ちでもないのにどうも腰が上がらず一日延ばしになっているのは、やっぱり残暑のせいですね。
北国の当地は全国的には早めに涼しくなったほうなのにもかかわらず、秋をあまり感じないのはここのところの湿度の高さでしょう。
洗濯しても干せないと思うと、どうも夏物一気に整理しまい込みモードにならない。
しかも今日は、『金色の翼』第59話も録画できてない(哀)。
帰宅すると町内会長さんと電力会社安全センターの連名で「無事点検終了しました、ご協力ありがとうございました」のビラが入ってたけど、それは結構なんだけど、ダメもとでセットしておいたビデオ、やっぱり冒頭の『Bamboleo』のイントロ「ポポン、ズンチャズンチャ」まででブチッと切れていました(厳)。
番組公式サイトであらすじは追えましたが、セツ(剣幸さん)が覚悟を決めて槙(高杉瑞穂さん)兄・檀を死なせ鳥のアトリエ地下に死体を隠したことを認める場面、それを嘲る奥寺(黒田アーサーさん)になぜか「女の気持ちがわかってない」とくってかかる静江(沖直未さん)はぜひ観たかったな。このドラマの襞(ひだ)、奥行きの深さが現れていたはず。
実は、出先でラッキーにも、放送時間にTVのある場所に立ち寄れたのですよ。『みのもんたのおもいッきりテレビ』をやっていたので、勝手にチャンネル変えようとしたら、そこはUHF局が受信できないTVだった(倒)。
市内からさほど遠く離れてはいないのですが、ちょうど山と山の狭間らしい。いまだにあるんですね、こういう地域が。大丈夫か、2011年完全地デジ化。
みのもんたさんはそれにしても、顔の肌色と酷似したスーツを着てたな。あれもTVの映りのせいだったのかな。
今日はその埋め合わせのように、ネットで注文した『金色の翼』オリジナル・サウンドトラックCDが届きました。何かいいことなくっちゃやってられんよ。セツさんじゃないけど、人生は楽しむためにあるのよね。
岩本正樹さんの抒情的なメロディーと音色作りは昨年の『美しい罠』サントラですでに堪能させてもらっていますが、今作は“トロピカル”と“サスペンスフル”の色合いが加わって、いちだんと歯ごたえのある曲並びに仕上がっています。
切々たる美旋律に満ちた『美罠』は、欲を言えば“上がる”曲があまり(て言うかほとんど)なく、読書やデスクワークのお供、眠れない夜にはぴったりなのだけれど、ちょっと情緒的に黄昏が…というところがありました(で、もちろんそれが長所なのですけどね)。
今作は同じ切な系のメロディーにも、“太陽の匂い”“乾いた風”の気配があります。07 真昼の砂、24 南向きの窓 などアップテンポの曲、15 逍遥 など打楽器が主役をつとめる曲なども岩本さんのドラマ音楽の新鮮な一面。
OPテーマ曲『Bamboleo』は日本語ヴァージョンのみ、まさにOPクレジットサイズまんまの収録になっていて、サントラとしては定石通りですが、ラスト33曲目に入っている『Why don’t you』が、鳥の囀りと波音の効果音で始まり、「ごまかさないで 話してみて 隠されるのはもっとつらい…」と歌い出すリリックがサブテーマ、ないしはEDテーマでもいいくらいドラマの世界観にぴったりです。これは拾いモノ。
あるいはこちらが当初の予定ではテーマ曲だったのかも。ただ、こちらをOPにフィーチャーしたら、“いきなり普通のメロドラマ”になってしまっただろうから、隠し主題歌ってことでかえってよかったのかな。
当分、在宅時間のヘビロテ決定です。実はこのサントラのためにCDラジカセを新調したのでした。