りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

アートポスター・アーカイブス(2) HEA(R)T BEAT

2024-06-02 | デザイン
前回UPした作品が1作目で、これは何作目だったのか、もうよく憶えていないのだけど、おそらく30代後半頃に描いたのではないかと思う。

HEAT(熱)とBEAT(鼓動)。
その間にRが入ることで、HEART BEAT(胸の鼓動)になるという。

では、Rが何を意味しているのかといえば、Real(現実)であったり、Roll(転がる)であったり、Rise(起きる)であったり、Run(走る)であったり、Reach(届く)であったり・・・
そして何よりも、ワタシの名前の頭文字だったりする。
色も鮮血のような赤。そういえば、赤もRedだ。

Realな世界でRollしてRiseしてRunしてReachするRikiru。

まぁ、なんて能動的&行動的なコンセプトなんでしょう(笑)
良く言えば、前向きで肯定的。
悪く言えば、自意識のかたまり。

こう書いてて、思い出した。
この頃は、まるで日替わり定食のように精神的な抑揚が激しかった記憶がある。
自分が世界の中心にいるのかのように強気だったと思えば、翌日には理由もなく立ち上がれないほど沈み込んでしまったり・・・
気持ちの振れ幅が尋常になく激しくて、しばらく薬を服用していたのもこの時期だった。

だからこの作品は、自分が世界のテッペンにいると勘違いしていた状態の時に作ったのだと思う。
awesome! creators shopのサイトを見てくれる誰かのためにではなく、ただただ自分自身のために。
じゃないと作れないわ、こんなの(笑)

あらためて見たら、下段のBEATの置き方とか、もう少し考える余地があるような気がする。
でも、手前味噌ながら〈R〉の文字は、いま見ても好き。
毛筆ではなく絵の具筆を使ったのだけれど、よくもまぁ、こんなに勢いよく描けたな。

〈モノ創りに必要なのは、スキルや知識ではなく、勘違いと勢いとハッタリ〉

・・・長年グラフィックデザインに従事してきて、この考えはほとんどワタシの座右の銘になりつつあるのだけれど、もしかしたら、このHEA(R)T BEATという作品は、それが端的に表われた作品なのかも知れない。

良し悪しは別として、〈自分ファースト)をカタチにしたらこうなりました、ってとこか😅

また明日から忙しい毎日が始まるけれど、こんな感じで頑張っていきましょー👍
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アートポスター・アーカイブス(1) 〈 It will rest. 〉

2024-05-31 | デザイン
これが、初めて投稿した作品だった。

データの作成日時を確認したところ、2006年3月の作成。
作品発表のサイト〈awesome! creaters shop〉に投稿するためにイチから作ったのではなく、ずいぶん昔に描いて放置していた人物のイラストを流用してデザインしたアートポスターだった。

人物のイラストを描いたのは、96年〜97年頃。
グラフィックデザインのツールソフト・イラストレーターで、なんとかデザインができるようになりはじめた頃。
おそらくこの男性のイラストも、その練習の一環という感じで描いたものだったのだろう。

サスペンダーにタバコ。
まだ80年代の余韻が残ってる(笑)

まぁ、10代の頃はこういうファッションが好きだったし、今でも許されるなら、こういう格好がしたい気持ちがないわけではない(笑)

淡い配色は、当時の好みだった。
最初に就職した広告会社が大型量販店のチラシ制作専門の会社だったので、どんなチラシをデザインしても信号機のような配色しかしなかったし、できなかった。
その会社を辞めてまだ数年しか経っていないこの頃は、パステルカラーのような原色以外の配色を渇望していたのだと思う。
でも今のワタシなら、パステルカラーではなく、ブラウンやワイン色のような燻んだ色合いの落ち着いた配色でリラックス感を出すような気がする。

タイトルの〈It will rest.〉は、日本語に訳せば〈休もう〉。

この手のタイトルは、その時の心境が滲み出てくるものかと思うのだが、当時のワタシは休みが欲しかったのか?
もう思い出すこともできないが、何かしら厄介なことでもあったのだろうか。
20代後半の頃に描いたイラストを使ってこのデザインを作ったワタシは、当時30代半ば。
さぁ、いよいよこれから!という年齢なのに。

まぁ、あれからずいぶん時を経た今でも、〈あー、休みてぇ〉というボヤキは、しょっちゅう口にはしているけれど。

そういう意味では、ワタシはブレていない(笑)
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よし、決めた。

2024-05-30 | デザイン

パソコンのHDDの中を整理していたら、ずいぶん昔に作成した作品群をみつけた。


すべて、クリエーターサイト「awesome! creators shop」で発表していたアートポスターたち。


時代的には、2000年代後半から2010年代初頭にかけての頃。

当時のワタシはグラフィックデザインを生業にして約20年ほど。

自分が出来ること、出来ないこと、やるべきこと、やりたいことが自身でもどうにか分かりはじめた頃で、とにかく、自分にどれだけの能力やスキルがあるのか知りたくて知りたくて仕方がない頃だった。


そんなワタシにとって、ネットサーフィン中に偶然みつけた「awesome! creators shop」というサイトは、作品発表の場としては格好&最適の場所だった。


しかし、全国のクリエーター・イラストレーター有志が作品を発表していたこのサイトも数年前に無くなってしまった。

そしてワタシがデザインして発表していたアートポスターたちも、サイトの閉鎖と同時にネットの闇の中に葬り去られてしまった。


よし、決めた。


今回、こうやって作品を久しぶりに眼にしたのも何かの縁なのかも・・・と思ったので、当時発表した作品を少しずつこのブログにUPしていこう。


今見ればまだまだ未熟で稚拙な作品もあるのだけれど、それらも含めてワタシの道程。

押入れから出した布団を乾干しするように、久しぶりに陽の光に当ててやれば、少しは供養になるかも(笑)


・・・というわけで、いくつかの作品をこの〈りきる徒然草。〉において、不定期ながらもUPしていこうと思います。

敢えて名前を付けるなら、〈りきる・アートポスター・アーカイブス〉といったところか。


まぁ、皆さんの日常生活の箸休め程度に見ていただければ幸いでございます🙇

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なるほど。

2022-10-22 | デザイン
今日の朝刊に載っていた記事。

来年の広島サミットのロゴ案が15本に絞られたそうだ。



なるほど。



どれも、日本や広島をアピールするのにふさわしいデザインだと思う。



なるほど。



どれも、最終候補に残るべくして残った、クォリティの高いデザインだと思う。


なるほど。


ワタシが送ったデザイン案は、落選したようだ(笑)😅




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四尺玉のフィナーレ・・・か?

2021-04-18 | デザイン
広島の地下街・シャレオ。

現在、ここに、とあるポスターが多数掲示されてある。

これは、この度広島へ進出する某企業の、スタッフ募集を兼ねたPRポスター。
総計70余枚。

今回、このポスターのデザインを、ワタシが担当させていただいた。

今まで数え切れないほどのポスターを制作してきたが、ここまで大量に連貼りをしたポスターのデザインは、実は今回が初めて。
自身が創ったモノが、この中四国地方屈指の繁華街の柱や壁面にズラーッと並んでいる様は、嬉しいようなくすぐったいような、でも誇らしいような、何とも形容しがたい心持ちになってしまう。







グラフィックデザインを生業にする者にとって、ポスターのデザインは、その頂点だと言っても過言ではないと思う。
しかし、テレビやラジオとともに広告の頂点に君臨してきた印刷媒体も、今ではすっかり、その座をネット広告に明け渡してしまった。
実際、ワタシも、ポスターをデザインすることが以前と比べて確実に少なくなった。
そのような媒体に予算を使うくらいなら、ネットやポスターに取って変わったデジタルサイネージで広告展開する方が、はるかに効果が期待できる時代になったからだ。

それを考えると、今回の仕事は、本当にラッキーだったと思う。
ポスターという媒体が斜陽に向いつつあることを考えれば、この先、このような機会は、もう二度とないような気がする。

花火大会でいえば、最後の最後に打ち上げられる、四尺玉の盛大なフィナーレのようなものかも(笑)


しかし。


そうは言っても、亀倉雄策氏や田中一光氏などのポスターデザインに憧れてこの仕事を続けてきた者としては、これからも出来る限りポスターのデザインに携わっていきたいと思っているのも事実。

奇しくも、このシャレオのすぐ傍にあるそごう広島店は、30数年前に訪れた「広島広告企画賞」の展覧会場だった。
当時20歳そこそこだったワタシは、そこで眼にした数多の広告ポスターに感化され、俄然、広告業界に興味を持つようになった。

そして、その西側にある広島商工会議所ビルは、今から10数年前、広島県観光ポスターのデザインコンクールで受賞した際に、表彰式が行われた場所だ。
「グラフィックデザイナーです」と、ワタシが世間様に対してちゃんと自分の口で言えるようになったのは、この受賞以後のような気がしている。

そんなゆかりの場所の至近で、自身がデザインしたポスターが連貼りされたのも、何かの縁なのかも知れない。





辛いことも少なくないし、年齢的にも『デザイン』を生業にしている自分について考えることが増えてきた今日この頃。
しかし、こんな出来事をまだ経験できるのであれば、もうひと踏ん張りしてみようか。

行き交う人々の狭間で見え隠れする自分が創ったポスターを眺めながら、そんなことを思った。

何はともあれ、クライアントに感謝。
そして、会社に感謝。
ありがとうございました。

※広島近辺の皆様へ・・・紙屋町にお出かけの際には、よろしければ見てやってください。5月2日(日)まで掲示されています。
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