りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

naïf

2019-03-28 | フレンチ
友人が、フレンチレストランをオープンした。

高校時代の同級生で、高校卒業後、フランスをはじめ、東京の有名レストランや著名なホテルで30年以上腕を磨いてきた、いわゆる一流シェフ。

今回、同級生というつながりもあって、お店のロゴのデザインを依頼された。

10年くらい前から、このような腐れ縁(笑)の仕事が増えて来た。

おそらくそれは、彼らもワタシも仕事に慣れ、世知辛い世の中でなんとか自分の居場所を作り、社会のど真ん中で活動出来はじめた時期と符合しているような気がする。

そんな仕事を依頼されると、力が入る一方で、それなりのプレッシャーも感じてしまう。
今回は、特にそれが大きかった。

なぜならワタシは、レストランのロゴのデザインは、未経験だったから。

しかしこれも何かの縁だし、同級生が一世一代の勝負に出るのに、こちらが怖気づいているわけにはいかない。

今年の初めから何度も打ち合わせを重ね、3月の上旬にロゴは完成した。

今日は、その店舗完成のお披露目会だった。



建築のことは門外漢なのでよく分からないけれど、シックでどことなく和風の趣きもある雰囲気。
ふだん、安い居酒屋専門の人間としては、場違いな場所に紛れ込んだような気もした(笑)

立食パーティーなので、かわいいおつまみのような食事が並んでいたのだが、それがことごとく美味い。
さすが一流シェフ!
同級生がこんな美味しい料理を作れるようになっているのに、オレはいったいこの30年間何をして来たのだろうと、ツナの乗った小さなビスケットを口にしながら、小さな自己嫌悪に陥ってしまった(笑)

そうそう、肝心なお店のロゴ。



店舗名は、「naïf(ナイーフ)」。

フランス語で「素朴」「ありのまま」という意味。

単なる文字の羅列だけでは面白くないので、下部にモールス信号で同級生の名前を入れた。

古い街で味のある大人になった同級生がはじめる店だから、お店の雰囲気に似合っていると自負しているのだけど、いかがだろうか。



色々考えることが多かったけど、面白い仕事でした。

〈naïf〉
尾道市久保1丁目4−5
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また土佐に来たぜよ。

2019-03-23 | Weblog
土佐に来たぜよ。

5年ぶりぜよ。

5年前に来たときも同じようなブログをUPしたぜよ。

それを読んだ高知県出身の知り合いからこう言われたぜよ。




「高知の人間は、そんな喋り方はしないぜよ」




仕方ないぜよ。

坂本龍馬と鬼龍院花子の影響ぜよ。

あのイメージが強いぜよ。

菅原文太の広島弁と似たようなもんぜよ。

今回は、娘の用事の付き添いぜよ。

だけど、娘とははりまや橋で別れたぜよ。

夕方まで、それぞれ別行動ぜよ。

今回も、桂浜に行って龍馬さんに挨拶したいぜよ。

でも、今からだと混雑していてゆっくりできそうにないぜよ。

だから、高知駅前の銅像で挨拶を済ませたぜよ。

これから、ひろめ市場で鰹のたたきも食べるぜよ。

他にどこか良い所があったら、教えて欲しいぜよ。
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たった2日で。

2019-03-21 | Weblog

昨秋から母と一緒に中のモノを少しずつ片付けていた、実家の古い物置。

 

 

今週の火曜日から、ついに解体がはじまった。

 

解体を依頼した業者さんが事前の打ち合わせの際に言ったことには、完全に解体して更地になるのは、今週末とのことだった。

 

今日の夕方、状況を確認しようと、仕事の帰りに実家に寄ってみた。

 

 

・・・もう、無かった。

 

この2日の作業で、屋根とかが無くなっている程度の進捗状況だろうと思っていたのだが、まさか基礎だけを残して全くの更地になっているだなんて予想だにしていなかった。

 

明日の天気予報が雨になっているので、おそらくそれを考慮して超特急で解体したのかも知れない。

 

それにしても、築70年の建物がたった2日で消えてしまうなんて・・・。

 

物置は長年風雨に晒され、最近では雨漏りが酷くて、本当にいつ倒れてもおかしくない状態だった。

だから、早々に解体してもらって安堵しているのは確かなのだが、その一方で、無くなったら無くなったで、幼い頃のワタシの遊び場であり、秘密基地のような存在だった場所が無くなってしまったことに対して、一抹の寂しさも胸に去来する。

 

しかし、母は少し違うようだった。

 

地面の古いコンクリートも全部剥がし、完全な更地になったら、ここは花畑にしたいそうだ。

この手前にも畑はあるのだが、そこは大根やピーマンやプチトマトといったいわゆる「食料」専門の畑だった。

新しく生まれる畑には、今まではスペースが取れず育てたくても育てられなかった、ありとあらゆる花を植えてみたいらしい。

 

「そうすれば、これからはお父さんのお墓参りの時に花を買わなくても済むけぇね」と、笑いながらそう言った。

 

勝手に感傷的になっている息子なんかよりも、母の方がよっぽど前を向いている(笑)

 

明日と明後日で解体後の片付けも完全終わる予定。

その頃には、この辺りも桜の開花宣言が出されているだろう。

 

春は、もうすぐそこまで来ている。

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大人の流儀。

2019-03-12 | Weblog
夕べ、娘を叱った。

理由は彼女の名誉のためにも伏せておくが、今年20歳を迎える人間の言動としては、どうにも目に余るものがあったからだ。

声を荒げないように、こちらも出来るだけ感情を抑えて話したつもりだったのだが(娘と対峙する前に、妻からキツく念を押されたからなのだけど〕、果たして娘にワタシが言いたいことが伝わったのかどうか・・・。

就寝間際に、本棚から一冊本を取り出して、布団に入った。



この本を購入したのは、何年前だったろう。

ハッキリと覚えていないが、当時のワタシは公私でちょっと色々あった時期だった。
詳細は割愛するけれど、平たく言えば、「オトナ」として生きてゆくことに、ちょっと疲れていたのだと思う。

そんな状態だったから、ベストセラーとなって書店の店頭に山積みになっていたこの本のタイトルに惹かれて、ほとんど無意識のうちに衝動買いをした記憶がある。

今回、それ以来、久しぶりにこの本を手に取った。

上述したような心理状態になるとこの本を欲するようになるのならば、今のワタシも「オトナ」であることにちょっと疲れているのだろうか。

昨夜、娘と対峙して気づいたのは、娘の内面のことではなく、むしろその事にだったのかも知れない。

もうすぐ、平成が終わる。
平成がはじまった時、ワタシは娘と同じ年齢だった。

30年か。

「オトナ」になるには、充分すぎる時間だ。
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思えば遠くまで来たもんだ。

2019-03-02 | Weblog


今日は、仕事で広島へ。

打ち合わせの場所の近く、ふと見上げると、西側の山の斜面に林立するオレンジ色の建物群。

ワタシが卒業した大学だ。

ワタシが在学していた頃は、単科大学だったこともあって、校舎は数えるほどしかなかった。
しかし今では学部も増えて、いわゆる総合大学になったそうで、それに比例して校舎も増えたらしい。

中には、高層マンションと見間違えるような校舎もある。
あれはいったい、何の校舎なのだろう?
いずれにしても、その風景からは、無駄な威圧感しか感じられない(笑)

ワタシがあのキャンパスを行ったり来たりしていたのは、もう、ずいぶん昔のことだ。
もっとも、大学時代の4年間で、学校へ通った時間よりも、バイト先のコンビニエンスストアで過ごした時間の方が長かったかもしれないが(笑)

卒業以来、足を踏み入れることはなかったが、それでも今から10年くらい前に、ふらっと訪れたことがあった。
夏休みの真っ只中だったこともあって、キャンパスには学生はほとんどおらず、学食の前の中庭で、ヒップホップのサークルらしき数人の学生たちがダンスの練習をしていた。
突然現れた場違いなオッサンに気づいたその学生たちは、まるで珍しい生き物でも見るような表情で、OBのワタシをキョトンと見ていたことを今でも憶えている。

打ち合わせを終え、帰る間際に、もう一度大学を見上げた。

山の斜面に林立する建物たちが、麓から眺めている中年太りの身体にくたびれたジャケットを羽織ったワタシを睥睨している。

今からちょっと寄り道すれば、すぐに行ける距離ではあるけれど。

もう、30年前か。

思えば遠くまで来たもんだ。
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