りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

処分しがたい。

2024-06-29 | 音楽
今日の午後は、ちょいと実家へ。

かつての自分の部屋で片付けと探し物をしていたら、押入れの奥の忘れ去られた段ボールの中から大量のVHSのビデオテープを発見した。



すべて、ミュージック・ビデオ。
すべて、10代20代の頃に購入した、贔屓のミュージシャンのモノ。
せっかく長い眠りから起こしたので、その中からいくつかをご紹介♫



佐野元春 「Truth」。
佐野さんの初めてのビデオ。
ワタシが購入した最も古いビデオ。
たしか、1984年。15歳。
当時のビデオテープは、まだ高額な代物だった。
だから正月のお年玉で購入した記憶がある。
しかし買ったはいいものの、それから数年間は見ることはなかった。

なぜならば・・・当時の我が家にはビデオデッキがなかった(笑)



同じく佐野元春 「See Far Miles Tour Part 2」。
1992年から1993年にかけて行われたライブツアーのビデオ。
このライブは参戦した。
1992年10月の広島公演。
もう、ホントに良いライブだった。
それまでも、それ以降も、数え切れないほど佐野さんのライブには参戦してきたが、その中でも傑出して優れたライブだったと断言してもおかしくない。
だから、その翌年にこのビデオが発売された時には、速攻で購入したことを今でも憶えている。

それから10数年が過ぎたある日、Amazonのサイトでこの商品(DVD)を見つけた。
このビデオのライブはもちろん、自分が参戦したライブの素晴らしさを昨日のことのように憶えていたので、思わずレビューを書いて投稿してしまった。

今でもレビューはありました。
よろしければ、どうぞ。
レビューはふたつありますが、さて、どっちでしょう(笑)? ↓
Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: 1992-1993 See Far Miles Tour partII [DVD]



スターダスト・レビュー 「SUMMER TOUR in STARTIC」
これは、カミさんのだな。
80年代後半頃、もしくは90年代初頭かな?
カミさんの影響でワタシもスタレビが好きになったけど、ちょっと詳細までは分からないなぁ😅
でも、このパッケージを見る限り、ボーカルの要さんが若いことは分かる(笑)
パーカッションのVOH林さんは現在病気で療養中のはず。
元気に復帰されることをお祈りしています。



浜田省吾 「ON THE ROAD FILMS」
40代になって以降、あまり聴かなくなったんだけど、最近また聴くようになった。
理由は自分なりに分かっているのだけど、まぁそれは、ここに書けば長くなりそうなので、またいずれ😅



映画 「THE BLUES BROTHERS」
初めて見たのは、たしかテレビのゴールデン洋楽劇場。中学生の時。
その時、映画の中で教会の牧師(ジェームズ・ブラウン)の説教を受けたジョン・ベルーシのように、カミナリに打たれたような衝撃を憶えた。
それくらいサイコーに面白かったし、サイコーにカッコよかった👍
このビデオは大人になって購入したけど、サントラ版のCDも購入した。
それは今でもクルマの中で聴いてる♫


                      ◆


ビデオデッキを処分したのは、いつ頃だっただろう?
DVDプレーヤーが世に出回りはじめて直ぐに取り替えたから、もう20年以上前だ。

どんな機械であっても、〈ハード〉を替えることはさほど躊躇することはないのだけど、〈ソフト〉に関しては、なぜか中々処分することに踏み切れない😓

やはり、そこには〈魂〉とまでは言わないものの、その時代その時代を過ごしていた頃の、自分の〈思い〉とか〈風景〉もそのパッケージの中に見え隠れしているからかも知れない。

結局、この数多のVHSビデオは、再び段ボールの中に整然と入れ直し、押入れの同じ場所に戻してしまった。
またこれから、長い眠りにつくことになりそうだ。

ちなみに、すべてのビデオテープを確認したけど、〈アヤシイビデオ〉は1本もありませんでした(笑)
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解散するんだってよ。

2024-05-14 | 音楽
先日、ネットのニュースで知った。

ホール&オーツ解散 ジョン・オーツに続きダリル・ホールも正式に終わったことを認める - amass

ホール&オーツ解散 ジョン・オーツに続きダリル・ホールも正式に終わったことを認める - amass

ホール&オーツ解散。ダリル・ホールは新しいインタビューの中で、ホール&オーツが正式に終わったことを認めています。ジョン・オーツも4月にインタビューの中で、ホール&...

amass

 

ワタシが彼らの音楽を聴いていたのは、中学生の頃だった。
というよりも、ちょうどその頃がホール&オーツの全盛期だったから、否応に耳に入ってきたので自然と憶えて自然と好きになっていった。
だから今でも彼らの曲を聴くと、パブロフの犬のように、80年代前半頃の自分や周囲の景色を思い出してしまう。

解散のニュースを知って、あらためて彼らについてWikipediaで調べてみた。

2人とも70歳をとっくに越えて、70代半ば。

年下のワタシからすれば、もうそんな年齢になったら、好きも嫌いも許す許さないも、何十年も連れ添った相方ならば、そういったことも全部ひっくるめて受け入れるような心持ちになるんじゃないかとも思うのだが。

その一方で、人間は70歳を越えようが80歳が近づこうが、やっぱり〈業〉とか〈欲〉とか〈エゴ〉といったモノは、簡単には消えない生き物なのかも知れない。

今回の解散劇は、あらためてそんなことを教えられた気がする(笑)



          ◆



そう言えば、ホール&オーツのライブには一度だけ行ったことがある。

今から20年近く前(今、Wikipediaで調べたら2005年だった)の広島公演。
上記したように10代の頃に好きだったから、コンサートの告知を眼にするや否や、反射的にチケットを購入した。

で、後日送られてきたチケットを見たら、なんと最前列のど真ん中の席番が記されていてたまげたことを今でもよく憶えている。

最前列で肉眼で眼にしたホール&オーツは、声こそレコードやCDと変わりないような感じだったが、風貌は全盛期の80年代のイメージが強かったからか、すいぶんお爺ちゃんになったなぁ、という印象だった。
でも冷静に考えれば、2005年頃の彼らは、今のワタシと同じくらいの年齢なのだ(笑)

一曲目は、「MAN EATER」だった。
それからヒット曲のオンパレードだったのだけど、後半に向かう頃から、何だか周囲に異臭が漂いはじめた。

いったい何の匂いなんだろう?と思いながら手拍子をしていたのだけど、ワタシから指呼の距離にあるステージ上をギターを弾きながらジョン・オーツが横切った時に、その匂いがワタシの鼻腔にMAXで入り込んで来て確信した。


あれは、ジョン・オーツの体臭だったのだ。


70年代から80年代前半にかけて何度も全米第1位を獲得した偉大なミュージシャンの体臭は、何だか咽せるような饐えた匂いでした(笑)


最後にワタシが一番好きな曲を🎵
〈Kiss on My List〉 Daryl Hall & John Oates


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風の歌。

2024-04-19 | 音楽
今日は休みを取って、人間ドックへ。

2年ぶり?いや、3年ぶりか。

自身の年齢を考えれば、そろそろ毎年キチンと健診を受けた方がよいお年頃。
これからは、なるべくそうしたいと思います。

結果の詳細は3週間〜4週間後に自宅に届く予定だが、今日の段階では、体重も腹囲もさほど変化はないのだけど、それでももう少し痩せた方がよいかも。

自分自身で、〈お、フットワークが軽くなったな〉と自覚出来る体重というのが誰にでもあると思うのだけど、それを考えたら、あと2kgくらいの減量をした方が良いかと。

まぁ、人間、やろうと思えば出来ないことはないと思うので、頑張ってみます(笑)



          ◆



それにしても、今日は快晴だった。
まだ4月だけど、なんだか五月晴れのような天気。

健診は昼までだったので、午後からは帰宅して家のお掃除。
リビングとキッチンのフローリングを半年ぶりにワックス。

窓を全開にして、スマホのサブスクから流れる音楽をBGMに、ひたすらワックスを塗り塗り塗り塗り。

BGMは、サブスクの中に作っていたプレイリスト。

あえてタイトルをつけるなら、〈風の歌〉か。

雲ひとつない今日のような天気の日にはピッタリだ👍
世代的に80年代の曲に偏っていることだけは、ヒラにご容赦😅


〈風をあつめて〉 はっぴいえんど



〈誰かの風の跡〉 桑田佳祐



〈ためいきのベルが鳴る時〉 原由子



〈風になれたら〉 渡辺美里



〈サンチャイルドは僕の友達〉 佐野元春



〈夢にいざなえ〉 浜田省吾




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ペパーミント・ブルー。

2024-03-21 | 音楽
ふだんは、そんなことを思うことは殆どないのだけど。

なのに、この御仁の一連の曲を耳にした時だけは、こう思う。




     〈あの頃に、戻りたい〉




もっとも〈あの頃〉といっても、それが15歳の時とか20歳の時とか、そういった具体的な年齢や時季は思い浮かばない。

しかし、戻りたくなる。無性に。

根拠も理由も分からないのだけど、ただただ、〈現在ではない過去のどこか〉へ誘なう何かがあるような気がする。この御仁の歌には。

どうやらそんな条件反射を示しているのはワタシだけではないようで、ネットの中に存在するこの御仁の歌の動画のコメントには、似たような思いを抱いた方の書き込みをチラホラ目にする。

おそらく、心と身体が最も柔らかかった時季に、これまた心の最も柔らかい部分に、この御仁の歌がすーーーっと入り込んでしまったからではないか?・・・と、分かったような分かってないような陳腐な解釈をしております、お酒を片手にこの歌を聴きながら。


今日で発売から40周年か。


うん、やっぱりいい歌だな。

⚫︎[Official] 大滝詠一「ペパーミント・ブルー」Music Video (EACH TIME 40th Anniversary Edition 収録)





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愛の哀しみ。

2023-07-27 | 音楽
当時アルバイトしていた深夜のコンビニの有線から、頻繁に流れていた。

そのサウンドなのかメロディなのか、それとも歌声なのかは分からないけど、地方の、郊外の、客が一人もいない真夜中のコンビニのカウンターの中にいた、安い時給で働いているワタシの琴線に妙に触れた。

当時はネットもなかったので、すぐに誰の何という歌なのか分からなかったのだけど、しばらくして、それが「愛の哀しみ」という邦題で、プリンスの「Nothing Conpares 2U」という曲のカバーだと知った。




押し入れの中にしまっているCDボックスを見てみたら、CDを持っていた。

いつ買ったんだろう?
もう記憶にないほどずいぶん昔だったことだけは確か。
でも、このCDを購入した理由は、「愛の哀しみ」が聴きたかったからに他ならない。

久しぶりに聴いてみた。
コンビニの有線でもなく、ボックスから出したCDでもなく、スマホに入れたサブスクで。

30年以上の年月が過ぎ、あの頃とは聴き方が変わっても、やっぱりこの歌を耳にすると、コンビニでアルバイトをすること以外に何もできない、何も持っていない、〈大学生〉という肩書きだけの、どうしようもない二十歳の自分を思い出す。

来月、奇しくも、その頃の仲間たちと集まる予定。

その直前にこんなニュースが届いたのも、なにかの縁なのかも・・・というのは大袈裟か。

ご冥福を心よりお祈りいたします。
歌手シンニード・オコナー氏死去 - Yahoo!ニュース

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 アイルランドのポピュラー音楽歌手シンニード・オコナーさんが死去した。地元アイルランドや英国のメディアが26日、家族の話として一斉に報じた。56歳だった。死因は...

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時代おくれ、上等。

2022-06-06 | 音楽
たとえば。

もしもタイムマシーンが発明されて、今から30数年前の10代の頃の自分に会って、この曲のことやPVのことを話しても、にわかには信じないだろう。

でも本当なんだ、これは。

こんな音楽、こんなPVが見られる日が訪れるなんて。

この世に生を受けて半世紀ちょっと。

人並みに色々あったけど、




生きてきて、よかった。




大袈裟かも知れないけど、本当にそう思えた。

ありがとう。

明日から、またがんばろ。




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回帰線。

2022-04-24 | 音楽
せっかくの日曜日なのに、今日は梅雨の先走りのような雨。
夕方になってやっと上がったので、家の周りを1時間ほどウォーキング。



耳元のイヤホンからは、アルバム『回帰線』。



アルバムを通して聴くなんて、もうホントに、何十年ぶりだろうか。

昨夜、NHKで生前最後のライブを放送していた。
最初は「ながら視聴」していたのだけれど、終わりの頃には、テレビの前でチューハイ片手にガッツリ見ていた。

やっぱりそれは、世代的には仕方がないことなのかも。



明日で、あれからもう、30年か。



50代の彼のステージも見てみたかったものです。

⚫︎『Scrambling Rock'n'Roll』尾崎豊
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オレのはるうた。

2022-03-30 | 音楽
今日は、うららかな1日で。

何歳になっても、オッサンになっても、五十肩になっても、やっぱり春の訪れは、嬉しい。

だから今日の昼、所要で車を走らせていた時、思わず自分にとっての“はるうた”を口づさんでしまった。

今日のブログは、その時ハミング(いや、密閉した車内だから一人カラオケ状態か😅)した歌をピックアップ。

以前にも同じようなテーマ(その時は“なつうた”だったかな?)で書いたけど、例のごとく最近の曲はとんと聴かなくなったので、昔の曲ばかりなのは、ご容赦。


ワタシにとって、不動のはるうた↓

⚫︎EPO 〈う、ふ、ふ、ふ〉(1983)


この曲も外せねー!↓

⚫︎松田聖子 〈Rock’n Rouge〉(1984)


春休みの終わり頃、深夜ラジオから流れてきた。
EPO作曲。この頃のEPOは無双状態 ↓

⚫︎松本典子〈春色のエアメール 〉(1985)


アルフィーの曲で、一番好きかも。↓

⚫︎THE ALFEE〈シンデレラは眠れない〉(1985)


深夜のバイトをしていたコンビニの有線でヘビーローテで流れていた↓

⚫︎スターダスト・レビュー〈君のキャトル・ヴァン・ディス〉(1990)


ワタシの中では、まだ全然新しい曲なのよ(笑)↓

⚫︎ YUI〈CHE.R.RY〉(2007)
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木蘭の涙。

2022-03-17 | 音楽
先週末、この人達のライブに行ってきた。



スターダスト☆レビュー。

妻が独身の頃からのファンで、結婚後、ワタシも見事に感化(笑)
一緒に行くのは、今回で4回目(いや、5回目か?)
この3日前に息子の受験も終わり、言わば、このコンサートが親の打ち上げみたいなもの(笑)

それにしても、コンサート自体、何年ぶりだろう。
少なからず、コロナ禍の時代になってからは初めて。

マスク着用、手拍子、レスポンスなし。
そんなスタイルで、果たしてコンサートが成立するのだろうか・・・と、少しばかりの不安を胸に会場にやって来たのだけど、開演したら見事にそれは杞憂に終わった。

やっぱり、スタレビ。
さすが、40年も音楽活動をしてきたバンド。

エンターテイメントとはこういう事を言うんだなと、感心させられるような本当に良いライブでした♫

何歳になってもコンサートに来ると楽しいのだけど、年を重ねてからコンサートに来る度に思うようになったのは、

「やっぱり、プロは凄い」

ということ。

特に、30年40年単位で活動続けているミュージシャンのライブに行き公演が終わると、「やっぱりプロは凄い、やっぱりプロは凄い・・・」と唸り呟きながら家路についてしまう。
思い返すと、今まで行ったライブの中では、このスタレビと山下達郎のライブの時は、ほぼそう呟きながら帰っている気がする(笑)

今回のライブ、デビュー40周年記念ということもあって、好きだった曲、聴きたかった曲は軒並み演奏してくれた。
途中には、ステージ撮影OKのサービスタイムも。



要さんのサングラスのない顔にも、そろそろ慣れてきた(笑)


【おまけ】
余韻冷め止まぬうちに、こんなイラストを描いてみた。



スタレビの代表曲、「木蘭の涙」
ワタシなりの解釈でビジュアル化してみました。
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A LONG V・A・C・A・T・I・O・N

2021-03-22 | 音楽
今日、宅配便で届いた。

大滝詠一『A LONG VACATION』

1981年3月21日発表。
その40周年記念盤。

段ボール箱を開封して取り出そうとして驚いたのは、その重さ。
とても片手で扱える重量ではない。

中途半端に出しかけたボックスを、あらためて箱に入れ直して、両手で慎重に・・・それこそ三種の神器を持ち運ぶ宮内庁の役人になったつもりで、ゆっくりとゆっくりと、箱から中身を取り出した。



凄い・・・・・!

レコード、CD、DVD、Blue ray、カセットテープ・・・etc.
30周年盤を発表した時に、「40周年の時は、その時に流通している全ての音楽メディアに記録して発表する」と予告していた大滝詠一氏の“遺言”の通り、豪華なボックスの中にこれでもかと言うほど、ありとあらゆるメディアがぎっしり詰まっていた。

その中でも、今回のワタシのお目当てだったのが、イラストレーター・永井博のイラストブック。



こちらも40年前の復刻版ではあるのだが、このアルバムが作られたのは、このイラストブックがきっかけだったのだそうだ。

当時中学生だったワタシは、アルバムジャケットにアートワークされていた永井博のイラストが大好きだった。
もしかしたら、肝心なアルバムの楽曲よりも好きだったかも知れない。

イラストなのに思わず目を細めてしまいそうになる、光と影のコントラスト。
あの頃、これほどまでに夏とか海とか太陽を強烈に感じさせてくれるイラスレーターは、鈴木英人と永井博が双璧だった。

イラストブックの帯には、全曲を作詞した松本隆の推薦文が載っていた。
その中にこう書いてあった。

「生きることが長い休暇なら、どこまで遊び通せるか試してみたい気がする・・・」

なるほど。
そうか、そういうことか。

“なんだかちょっと凡庸だよなぁ、他にもっとピッタリのタイトルがあったんじゃないの?”という印象をずっと持っていた「A LONG VACATION」というアルバムタイトルの本当の意味が、40年の時を経てやっと分かった気がした。

そんなこんなで、リビングでボックスを広げて唸ったり感嘆の声を上げていると、息子が「何が届いたの?」と物珍しそうに覗き込んできた。

たかだか18年前に生まれた人間に事細かく説明したところで、どうせ分からないだろうと思い、“昔のアルバムだよ”とだけ答えたのだが、

「あ、この曲は知ってる。CMでよく聞くよね」と、息子は『君は天然色』という文字を指さした。

なるほどね。
そうか、そうなんだな。

日本のポップス界に燦然と輝くこの稀代の名盤は、これからもこんなふうに、幾世代にも渡って生き続けてゆくのだろう。
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