りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

A LONG V・A・C・A・T・I・O・N

2021-03-22 | 音楽
今日、宅配便で届いた。

大滝詠一『A LONG VACATION』

1981年3月21日発表。
その40周年記念盤。

段ボール箱を開封して取り出そうとして驚いたのは、その重さ。
とても片手で扱える重量ではない。

中途半端に出しかけたボックスを、あらためて箱に入れ直して、両手で慎重に・・・それこそ三種の神器を持ち運ぶ宮内庁の役人になったつもりで、ゆっくりとゆっくりと、箱から中身を取り出した。



凄い・・・・・!

レコード、CD、DVD、Blue ray、カセットテープ・・・etc.
30周年盤を発表した時に、「40周年の時は、その時に流通している全ての音楽メディアに記録して発表する」と予告していた大滝詠一氏の“遺言”の通り、豪華なボックスの中にこれでもかと言うほど、ありとあらゆるメディアがぎっしり詰まっていた。

その中でも、今回のワタシのお目当てだったのが、イラストレーター・永井博のイラストブック。



こちらも40年前の復刻版ではあるのだが、このアルバムが作られたのは、このイラストブックがきっかけだったのだそうだ。

当時中学生だったワタシは、アルバムジャケットにアートワークされていた永井博のイラストが大好きだった。
もしかしたら、肝心なアルバムの楽曲よりも好きだったかも知れない。

イラストなのに思わず目を細めてしまいそうになる、光と影のコントラスト。
あの頃、これほどまでに夏とか海とか太陽を強烈に感じさせてくれるイラスレーターは、鈴木英人と永井博が双璧だった。

イラストブックの帯には、全曲を作詞した松本隆の推薦文が載っていた。
その中にこう書いてあった。

「生きることが長い休暇なら、どこまで遊び通せるか試してみたい気がする・・・」

なるほど。
そうか、そういうことか。

“なんだかちょっと凡庸だよなぁ、他にもっとピッタリのタイトルがあったんじゃないの?”という印象をずっと持っていた「A LONG VACATION」というアルバムタイトルの本当の意味が、40年の時を経てやっと分かった気がした。

そんなこんなで、リビングでボックスを広げて唸ったり感嘆の声を上げていると、息子が「何が届いたの?」と物珍しそうに覗き込んできた。

たかだか18年前に生まれた人間に事細かく説明したところで、どうせ分からないだろうと思い、“昔のアルバムだよ”とだけ答えたのだが、

「あ、この曲は知ってる。CMでよく聞くよね」と、息子は『君は天然色』という文字を指さした。

なるほどね。
そうか、そうなんだな。

日本のポップス界に燦然と輝くこの稀代の名盤は、これからもこんなふうに、幾世代にも渡って生き続けてゆくのだろう。
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5〜6年の感覚。

2021-03-20 | Weblog
先日、実家のトイレをリフォームした。

母が言うには、常時緑色のランプが点灯しているはずのウォシュレットの温水ランプが、黄色い点滅になり、肝心な温水が全く出なくなったそうだ。

季節的にはこれから温かくなるのだから、しばらくはこのままでも良いかとも思ったそうだが、その他にも気になる箇所が多々あったそうなので、やはり思い切って早めにリフォームすることにした。

〈ビフォア〉


           ↓
           ↓
           ↓
           ↓

〈アフター〉


こう見ると、やはり以前のトイレが旧いタイプだったことがよく分かる。

長年使用している自分の持ち物を客観視することは難しいので、自宅や実家のトイレの新旧を意識することはあまりなかった。
しかし考えてみれば、以前のトイレに換えたのは、もう27年も前なのだ。
う〜〜ん、感覚的には、5〜6年前なのだけど。


          ◆


今日は、午後から妻と墓参り。

父の墓と隣町にある母方の祖父母が眠る墓に参った後、近くの店へ訪れた。



この店は、明日(3月21日)で閉店。

新婚の頃、この近くで暮らしていたこともあって、当時は買い物でよく訪れた。

新居のいくつかの家財道具や娘のベビーカーを購入したのもこの店だったし、1階のフードコートは、幼かった娘にとって、好きなモノを何でも食べられる桃源郷のような場所だった(笑)



分かってはいたが、商品棚はどこもかしこもほとんどもの毛の殻。

靴売り場もサンダルくらいしか陳列していなかったのだけど、その中で半額の値札が付いたadidasのスニーカーを見つけ、反射的に手に取ったら、サイズが30cmだった(笑)

この店は、30年前に開店したそうだ。

ワタシ達夫婦がよく来店していたのが、今から20年前頃。

それらにしても、そんなに時間が過ぎているような感覚がない。

やはり、5〜6年前の出来事のような感覚。

とりあえず食品売り場で日々の買い物だけをして、最上階の屋上駐車場までエレベーターで昇った。





クルマに乗って店を出る時、ワタシのそんな時間の感覚を妻に話すと、彼女から明確な答えが返って来た。



「それは、ワタシ達が30年以上生きてるからでしょ」



・・・・・あ、なるほど(笑)



〈余談〉
今回のトイレのリフォームは、友人が営む工務店にお願いしました。
迅速に対応してくれますよ(^_^) ↓
http://takahashi-jyusetsu.com/
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