11.食堂車「グランシャリオ」の夜と朝-フォトグラファーとしての大失態
寝台特急「北斗星」にはグランシャリオという食堂車が連結されている。
現在運行されている特急列車のうち、
食堂車が連結されているのは「北斗星」の“グランシャリオ”のほか、
「カシオペア」の“ダイニングカー”、
「トワイライトエクスプレス」の“ダイナープレヤデス”のみである。
かつては新幹線にも食堂車があったが、
今では夜行列車に3本が残るのみとなってしまった。
「北斗星」の食堂車には「グランシャリオ」という愛称が付けられていて、
4人掛けのテーブルと2人掛けのテーブルが設置されている。
ディナータイムは事前に予約しなければならず、
メニューはフランス料理コース\7,500と北斗星懐石御膳\5,500があり、
今回は北斗星懐石御膳の予約券を購入しておいた。
事前に予約してあるために既に席も決まっていて、
席に着いてからドリンクメニューを渡される。
せっかく北海道に行くのだから“クラシック”をオーダーした。
“クラシック”は北海道限定のビールである。
食事のメニューが用意されていて、それには両方の料理が書かれている。
北斗星懐石御膳
【焼八寸】
銀だら粕漬焼、さより抹茶巻、バイ貝旨煮、
はじかみ生姜、手毬サーモン
【煮物】
里芋、博多高野、有頭海老、
こんにゃく、ふき、絹さや、季節人参
【酢の物】
鮭とかれいの市松昆布巻
ずわい蟹、胡瓜、レモン
【刺身】
サーモン、海老、小鯛、あしらい
【揚物】
白身魚、牛蒡つみれ、蟹あん、青唐
【季節の炊き込みご飯】
【お吸い物】
【季節の和菓子】
料理は確かに美味く、上品な味だが、
もし走る列車の中でなければたぶん\2,000くらいしか出せないと個人的には思う。
それでも走る列車の中で温かいお吸い物を飲めるのは、特別である。
フランス料理は一皿ずつ出されるが、
懐石料理はいっぺんに出されるために先に喰い終わってしまう。
本当は料理の写真を撮ろうと思ったが、
車内放送を聞いて慌てて部屋を出たため、カメラを持ち込むのを忘れてしまった。
これは大失態である。
勿論、普通の旅行者としてはたいしたことではないのだが、
この先食堂車で食事をする機会があるのかどうか分からないと考えれば、
フォトグラファー林檎乃麗としては大失態と云って良い。
満腹になって部屋に戻り、
しばらくするとパブタイムが始まった。
食堂車「グランシャリオ」は予約制のディナータイムが終わると、
11:00p.m.までパブタイムとなる。
これは予約を必要としない。
しかもビーフシチューセットやハンバーグセット等の食事メニューもある。
ディナーを予約せず、パブタイムに夕食を取ることも多いという。
混雑すると思って車内放送が始まって直ぐに云ったが、席はまだ空いていた。
ここで北海道のソーセージ盛り合わせ\800とクラシック\600をオーダーする。
今回はコンパクトデジカメを持ち込んだ。
ソーセージはちゃんと火が通っていて、価格は多少高いが満足だった。
部屋に戻ってシャワーを浴びてからソファベットで寝る。
“ロイヤル”には個室にシャワー設備が付いている。
トイレや洗面設備と一体型のシャワー室である。
時間は10分だが、タイマーはシャワー室から出てリセットすればまた使える。
室内でシャワーを浴びられるのは、SAクラスならではの特権だ。
翌朝は5:45a.m.に起床し、再びシャワーを浴びて函館駅に到着するのを待つ。
6:00a.m.にモーニングサービスをお願いしていたので、
シャワーを浴びてから届けられたコーヒーで一息つく。
これもSAクラスならではの特権である。
ここで青函トンネル専用のED79型電気機関車から、
北海道用のディーゼル機関車の重連に付け替えが行われる。
この函館駅停車の8分の間にED79型電気機関車の取材をする。
この先は非電化区間もあるため、ディーゼル機関車が重連で使用される。
寝台列車専用のブルーに塗色されたDD51型ディーゼル機関車だ。
函館を出てから車内販売が始まる。
函館駅で積み込まれた駅弁が車内販売されるのである。
予定では食堂車のモーニングタイムに朝食を取るつもりでいたが、
車販で駅弁を購入して朝食とすることにした。
食い終えてから食堂車「グランシャリオ」に行ってコーヒーだけをオーダーする。
この旅2杯目のコーヒーである。
車窓を見ながら朝の北海道の景色を楽しむ。
やがて列車は長万部を出て室蘭本線に入る。
09:32に寝台列車「北斗星」は定刻通り、東室蘭駅に到着する。
のんびりしていたら「まもなく東室蘭です」と車内放送が入り、慌てて支度をして下車した。
昨日夕方に出掛けた時にはコートは少し暑いなと思ったが、
東室蘭で降りた時には空気が冷たく、コートを着てきて良かったと思った。
2008/11/27 22:45
画像:食堂車「グランシャリオ」の車内 撮影時刻 2008/11/12 21:33:19
寝台特急「北斗星」にはグランシャリオという食堂車が連結されている。
現在運行されている特急列車のうち、
食堂車が連結されているのは「北斗星」の“グランシャリオ”のほか、
「カシオペア」の“ダイニングカー”、
「トワイライトエクスプレス」の“ダイナープレヤデス”のみである。
かつては新幹線にも食堂車があったが、
今では夜行列車に3本が残るのみとなってしまった。
「北斗星」の食堂車には「グランシャリオ」という愛称が付けられていて、
4人掛けのテーブルと2人掛けのテーブルが設置されている。
ディナータイムは事前に予約しなければならず、
メニューはフランス料理コース\7,500と北斗星懐石御膳\5,500があり、
今回は北斗星懐石御膳の予約券を購入しておいた。
事前に予約してあるために既に席も決まっていて、
席に着いてからドリンクメニューを渡される。
せっかく北海道に行くのだから“クラシック”をオーダーした。
“クラシック”は北海道限定のビールである。
食事のメニューが用意されていて、それには両方の料理が書かれている。
北斗星懐石御膳
【焼八寸】
銀だら粕漬焼、さより抹茶巻、バイ貝旨煮、
はじかみ生姜、手毬サーモン
【煮物】
里芋、博多高野、有頭海老、
こんにゃく、ふき、絹さや、季節人参
【酢の物】
鮭とかれいの市松昆布巻
ずわい蟹、胡瓜、レモン
【刺身】
サーモン、海老、小鯛、あしらい
【揚物】
白身魚、牛蒡つみれ、蟹あん、青唐
【季節の炊き込みご飯】
【お吸い物】
【季節の和菓子】
料理は確かに美味く、上品な味だが、
もし走る列車の中でなければたぶん\2,000くらいしか出せないと個人的には思う。
それでも走る列車の中で温かいお吸い物を飲めるのは、特別である。
フランス料理は一皿ずつ出されるが、
懐石料理はいっぺんに出されるために先に喰い終わってしまう。
本当は料理の写真を撮ろうと思ったが、
車内放送を聞いて慌てて部屋を出たため、カメラを持ち込むのを忘れてしまった。
これは大失態である。
勿論、普通の旅行者としてはたいしたことではないのだが、
この先食堂車で食事をする機会があるのかどうか分からないと考えれば、
フォトグラファー林檎乃麗としては大失態と云って良い。
満腹になって部屋に戻り、
しばらくするとパブタイムが始まった。
食堂車「グランシャリオ」は予約制のディナータイムが終わると、
11:00p.m.までパブタイムとなる。
これは予約を必要としない。
しかもビーフシチューセットやハンバーグセット等の食事メニューもある。
ディナーを予約せず、パブタイムに夕食を取ることも多いという。
混雑すると思って車内放送が始まって直ぐに云ったが、席はまだ空いていた。
ここで北海道のソーセージ盛り合わせ\800とクラシック\600をオーダーする。
今回はコンパクトデジカメを持ち込んだ。
ソーセージはちゃんと火が通っていて、価格は多少高いが満足だった。
部屋に戻ってシャワーを浴びてからソファベットで寝る。
“ロイヤル”には個室にシャワー設備が付いている。
トイレや洗面設備と一体型のシャワー室である。
時間は10分だが、タイマーはシャワー室から出てリセットすればまた使える。
室内でシャワーを浴びられるのは、SAクラスならではの特権だ。
翌朝は5:45a.m.に起床し、再びシャワーを浴びて函館駅に到着するのを待つ。
6:00a.m.にモーニングサービスをお願いしていたので、
シャワーを浴びてから届けられたコーヒーで一息つく。
これもSAクラスならではの特権である。
ここで青函トンネル専用のED79型電気機関車から、
北海道用のディーゼル機関車の重連に付け替えが行われる。
この函館駅停車の8分の間にED79型電気機関車の取材をする。
この先は非電化区間もあるため、ディーゼル機関車が重連で使用される。
寝台列車専用のブルーに塗色されたDD51型ディーゼル機関車だ。
函館を出てから車内販売が始まる。
函館駅で積み込まれた駅弁が車内販売されるのである。
予定では食堂車のモーニングタイムに朝食を取るつもりでいたが、
車販で駅弁を購入して朝食とすることにした。
食い終えてから食堂車「グランシャリオ」に行ってコーヒーだけをオーダーする。
この旅2杯目のコーヒーである。
車窓を見ながら朝の北海道の景色を楽しむ。
やがて列車は長万部を出て室蘭本線に入る。
09:32に寝台列車「北斗星」は定刻通り、東室蘭駅に到着する。
のんびりしていたら「まもなく東室蘭です」と車内放送が入り、慌てて支度をして下車した。
昨日夕方に出掛けた時にはコートは少し暑いなと思ったが、
東室蘭で降りた時には空気が冷たく、コートを着てきて良かったと思った。
2008/11/27 22:45
画像:食堂車「グランシャリオ」の車内 撮影時刻 2008/11/12 21:33:19
あわてんぼうのれいさん、今度からはカメラを首から下げておきましょうよ~♪
デジカメだったら小さいのありますし。
ワタシは旅館とかで料理を撮る時は食い気に負けて最初だけしか撮れません。。。
林檎乃麗さんとしては、また乗りましょうよ!
次はフランス料理で、是非!!
個室でシャワーって優雅ですよね。
ワタシも前にホテルで朝食をルームサービスに
した事がありますが、超リッチな気分になりました。
値段が高いので清水の舞台から飛び降りる覚悟でしたが
飛び降りてよかったです。
コーヒーを味わいながら北海道の景色は格別でしょうね~♪
HPの方もじっくり読ませていただきます。
「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」の3編成しかありません。
値段は高いですが、やはりもう一度乗ってみたいですね。
個室にシャワーは普通のホテルでは当たり前のことですが、
走る列車の中で一人のためにシャワーを一つ用意するということは、
すごく贅沢なことだと思います。
それだけにこのチケットはまず取れないプラチナチケットになっています。