rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

ツンデレが、足音聞きつけてやってくる

2014-07-06 17:35:44 | ねこ

ごあん、おいしかったよ

階段を下りて玄関のドアを開け外に出ると、柿の木のほうからねこが小走りで近づいてくる。
こんなときはきっとおなかがすいている。
ねこは私の顔をお見上げてアイコンタクト。
「はいはい、ごはんね。」
えさをとってくる間もずっと後を付いてくる。
ははん、ものすごくおなかが減っているのだな。
ねこはえさをおわんに入れてあげるそばから顔を突っ込んで、がむしゃらに食べだす。
その姿を見ながら、写真を撮らせてくれないものかと恨めしそうに見ながら、大好きな花ベゴニア・サザーランディを写真に収めようとカメラを持ち出した。
花を写真に写していると、ご飯を食べ終えたねこがこちらに向かって歩いてくる。
はい、いただきましたとシャッターを押す。
欲を言えばもう少しゆっくり歩いてきてほしいのだが、ねこはそのまま通り過ぎ、離れたところにごろんと食休みに横たわった。
どうやらもうちょっとだけサービスしてやろうというものか。
ならば遠慮なくと、数枚写させてもらう。
すると、十分満足したでしょうとねこは落ち着く先を求めて去っていった。
少しはこちらに気を使っている節はあるものの、なんともねこは自由なものだ。
そこがまた、ねこ好きにはたまらない、いわゆる”ツンデレ”というやつか。



お礼に付き合うよ


小さな太陽


ベゴニア、サザーランディ

家族のいる庭は、いいもんだ

2014-06-25 11:55:05 | ねこ


今日のねこは、歯槽膿漏で垂れ流されるよだれによって固まってしまったあごの下の毛をおばあちゃんにきれいに刈ってもらい、さっぱり気分がいい。
家族が庭にいると安心できる。
だから、家の見回りだってしちゃう。
やっぱりアタシ、幸せなねこなんだと思うの。


愛情を量るねこ、手玉に取られる私たち

2014-06-24 21:29:50 | ねこ
「ねこが昨夜からいない、死んじゃったかもしれない」と、義父が夕方庭をうろうろとねこを探している。
私も、「ねこー、ねこー、ごあん食べないのぉー?」と声を張り上げて探してみる。
でも、ねこはどこからも現れない。
夕食の支度の途中だった私は、台所へ戻って作業の続きをする。
それから間もなく、家人が玄関で「ねこがいたよー」と叫んだ。
急いで玄関へ向かうと、ねこは「何事か?」と他人事のように何食わぬ顔で「にゃー、にゃー」と鳴き、ご飯をねだる。
家人の話によると、ねこは玄関先で家の中を窺いながら中へ入ろうか迷っていたらしい。
そこへやってきた義父は、ねこがいたことにほっとし、屋敷じゅうくまなく探しても見当たらなかったねこがどこに隠れていたのだろうといぶかしがっていた。
昨夜から何も食べていなかったねこは腹ペコで、餌を強くねだって鳴くのであげていると、義父がニコニコしながら「美味しい特別な餌もあるんだよ」とパウチパックの小袋を提げてきたけれど、一回に多くを食べないねこの夜食にするのがいいだろうということになる。
そして食べ終わったねこは、玄関へ向かって悠然と歩き、玄関の中へ入るとちょっと悪賢そうな目つきで振り返る。
どうやら、みんながねこのことを心配してうろたえている姿がねこの出現で一転して歓喜したことをしてやったりと満足しているようなのだ。
なんとも、すっかりねこの手玉に取られている我が家族。
ねこも15年も生きていると、妖気を帯びてくるのだろうか?
それもまたよし、ねこがいるということが大事なことだから。

からりとした空気はねこも気持ちがいい

2014-06-16 12:21:56 | ねこ


大雨後のこの数日、からりとした空気の理想的な初夏の陽気が続いている。
何かと体調の思わしくないねこも、さすがに気持ちがいいとみえて、庭で過ごす時間が多くなった。
年を取って衰えたねこは、赤ちゃんにかえったように甘える。
そして人の使い方を熟知している。
中くらいの人が話すには、「ねこが俺を呼ぶときは、ドアを開けろとか、おばあちゃんを連れて来い、というときだけなんだ。」と。
ねこは「この人はこれしかできないから、これだけしか頼めない」と、人のスペックを見て使い分けるのだ。
それもいいだろう、年を取って弱ったものはそのくらい賢くないと体が持たない。
今ねこは、どこか木陰の涼しいところで昼寝をしているのだろうか、しっかりと養生して夏を乗り切れるくらいに体調を回復してほしい。


外でくつろぐねこ

2014-05-29 22:12:58 | ねこ

こうすると落ち着くの


コケのじゅうたん

体調を崩してから、特にカラスが我が家の制空権をとってからというもの、ねこは昼間外に出なくなった。
今までならば、芝生の上でのんびりとくつろいだり、庭掃除をしているとどこからともなくそばにやってきた。
ねこの姿のない庭はものさみしい。
ところが今日は、気分がいいのか家人と庭で話しているとねこがひょっこり姿を見せた。
そして暑さを紛らわせるかのように、日陰のコンクリートの上に横たわる。
本当に久しぶりのことなので、ついうれしくてこの時間を楽しみたいと足元の草を抜きながらねこのそばに寄り添った。
その様子を見て家人が昨日あったことを話し出す。
夕方遅く、ねこがネズミを捕って見せに来たらしい。
ねこがネズミを捕らなくなってもう数年になる。
それを見た義母が、「いつも世話してくれた感謝と最後の挨拶を兼ねて、ネズミを捕ってきたのではないだろうか?」と言っていた。
確かに相変わらず口の中の炎症は治まっていないらしく、口からはよだれをたらしたびたび口のあたりをさすっている。
自慢の毛並みもいくらか劣ってきたようだ。
しかし幸いなことに、まだ座布団の上で熟睡している。
いつかは必ず来る別れだけれど、ねこと少しでも一緒にいたい。
だから、できるだけねこに話しかけ、やさしくマッサージをしなくては。




階段もすてがたい


緑のジャングル