宝篋山 小田休憩所方面より
とにかく晴れて暑かった10月5日、かねてより行きたかった宝篋山登山をした。
3年前、つくばの観光案内を手にしたとき、この宝篋山がハイキングに適しているという内容を目にしていた。
知人たちにこれを尋ねたら、最近登山ルートが整備され、とても快適に歩けるという話をもらった。
なるほど、駐車場に困りそうもない。
山の高さは461mと低山だが、もともと標高の低い平地からでは、ほぼほぼ登るということだ。
体力に自信のない者にはありがたい条件、ぜひとも登ってみたいものだと家人と話しながら、月日は流れていた。
さて、いくつかルートがあるうちで、欲張り者は変化に富む極楽寺コースを行くことにした。
小田休憩所の駐車場を利用で、案内板も設置されて、快適に登山を楽しめる気遣いがなされている。
まだ刈り入れが済んでいない田んぼは黄金色に輝いて、山の前景を彩り、空の青との対比でいっそう景色が鮮やかだ。
一歩進むごとに楽しさが増して、道の脇には山からの水を流す水路もあって、この先の景色のバリエーションを垣間見せてくれていた。
いのししによる食害を防ぐための電流を流した防護柵にうっかり触れないよう気をつけながら歩き、山登山道の入り口にあるゲートから、いざ登山の開始。
もうすでに沢のせせらぎをすぐ脇で聞きながら歩いていく。
どうしてこうも水の流れは、心を楽しませるのか。
いくつもある小さな滝が、見た目と音に変化を与え、片時も登山者をあきさせない。
そのうち高度が上がると、沢とも別れてしまうが、椿や辛夷の林など、植生の変化がありこれも楽しい。
そのうちに頂上へ到着するが、そこには電波塔が建っていて、それが少し残念といえよう。
けれども、平野にある山頂からの眺めはかなり気分がいい。
今回は少し霞んでいたけれど、空気が澄んだときには富士山もくっきりと見えるという。
花をつける木々もあることなので、四季を通じて楽しめるとても素晴らしい山なのだと思う。
また来月には訪れる予定だから、またここに報告しよう。
白滝
宝篋山山頂 浅間神社
山頂より東側遠望
慈悲の滝
ススキといわし雲