とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

子宮頸管粘液検査について<不妊治療4>

2006年02月22日 | Weblog
不妊治療の検査方法・検査段階として、 ”婦人体温表(BBT) ”  ”ホルモン検査”   ”経膣超音波検査” について書かせて頂きました。

本日は、「不妊治療の検査方法について」の第4弾としまして、「子宮頸管粘液検査」について書かせて頂きます。

”婦人体温表(BBT)”をご自分でお付けになりご自分の身体のリズムをつかみ、”ホルモン検査”や”超音波検査”でご自分の身体の状況を具体的につかむ~そこまでは、納得出来るわかりやすい不妊検査方法であると存じます。

「子宮頸管粘液検査」の場合、ドクターが子宮頸管の粘液をシリンジにて抽出し、スライド上にて「〇ml 〇cm」と確認するものです。不妊検査方法として、一体何の必要性があるのだろう?とお考えの方もいらっしゃるのではないかと存じます。

という事で、”子宮頸管粘液”とは?
人間(女性)の身体というものはよく考えられているものだとしみじみ思う今日この頃ですが、子宮頸管(子宮の入口)は無菌状態の子宮を細菌の侵入から守る為 普段は乾燥気味であり酸性に保たれています。いわば関所のような役割を果たしています。
ところが、排卵が近づくと頸管粘液の分泌が増えてくるのです。頚管粘液が十分に分泌されていなければ、精子は子宮の中に入っていくことができず妊娠も成立しません。
頸管粘液不良は不妊原因のひとつとなります。

「子宮頸管粘液検査」では、排卵期に十分な量の質のよい頸管粘液が出ているか どうかを調べます。
頸管粘液が排卵日に0.2ml以上ない場合は、頸管因子ありと診断される場合もあるようです。
ですので、排卵日と思われる日の3~4日前から排卵直前までに実施しなければならない不妊検査のひとつです。
ーby事務長ー




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