とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

経膣超音波検査について<不妊治療3>

2006年02月20日 | Weblog

「不妊治療の検査方法について」の第3弾となります。

本日は、
「経膣超音波検査法」について書かせて頂きます。

まず、”超音波”とは?
”超音波”とは、
人間の耳には聞こえないほど高い周波数の音波です。

人間の耳に聞こえる音の周波数は、
だいたい20ヘルツから2万ヘルツまでの範囲とされています。

人間には聞こえない約2万ヘルツ以上の周波数の音を、
”超音波”といいます。

”超音波”は、
直進する性質と、物質密度の異なる面で反射する性質を持つので、
それを利用して、
体の中の構造を画像として見ることができます。

また、”超音波”は音波ですから、
レントゲンのX線などとは異なり、
医学的な使用の範囲内では、
生体への影響を心配する必要は全くありません。
 
産科の領域では、
周波数 2.5MHz から 7.5MHz くらいまでの周波数の”超音波”が利用されています。

当院では、
不妊治療や妊娠初期の方は経膣超音波エコーを使用致します。
経腹超音波エコー診断を経腹プローブ法といい、
経膣超音波エコー診断を経膣プローブ法といいます。

後者の経膣プローブ法は、
細長い筒状のプローブを膣内へ挿入する方法で、
プローブを直接膣内へ挿入しますから、
子宮や卵巣への距離が近いことと、
経腹プローブの2倍の周波数であるため、
経腹プローブでは見えにくい部分を、
しっかりと確認することが出来ます。

まず、
子宮内膜の厚さを測定します。
通常、排卵直前の内膜は三層構造で8ミリ以上が望ましいです。

次に、
卵胞の測定(卵子を含んでいる液体の袋)をします。
卵胞は約20ミリになると排卵します。
正確な排卵日と排卵状態を診断します。

ですので、
不妊治療をすすめる場合には、
経膣超音波検査は定期的に行う検査となります。
 
不妊治療以外にも、
子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣嚢腫などの診断にも役立ちます。


ーby事務長ー




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