とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

低用量ピルの副効用について

2007年04月10日 | Weblog
東京の桜も満開を過ぎました。
桜の花々の間に緑の葉も出始めましたね。
これから先は八重桜が満開となる時期ですね。

今日は、久々に医療のお話を書かせて頂きます。

ピルと聞くと、昔のピルのような避妊目的だけのお薬と思われていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?

今現在のポピュラーなピルは『低用量ピル』といい、ホルモン量が多かった昔のピルとは全く違います。
使用する目的によっては中用量ピルを処方する場合もありますが、月経困難ですとか、月経前症候群ですとか、ホルモンアンバランスですとか、若年性更年期障害ですとか・・・女性を悩ませる様々なホルモン治療に用いるピルというものは、一般的に出ているいたってポピュラーな『低用量ピル』というものです。

今日は、その『低用量ピル』のメリットを書かせて頂きますね。
・肌がきれいになる
  女性ホルモンの働きによりニキビが出来にくくなります
・生理が順調になる
  ピルは28日飲み続けるものですが、その間7日間の休養期間があります。
  その間に生理のような出血があります。
  ですので、月経期間などの予想がたてやすくなります。
・生理が軽くなる
  生理の量が少なくなり、生理痛も軽くなります。
  ですので、貧血も改善されます。
  月経前症候群に関しても、ホルモン変動が少なくなるので
  月経前症候群の症状は軽くなります。
・病気の予防にもつながる
  卵巣への負担が減ります。卵巣癌の発生率が減ります。
  子宮内膜増殖を抑え、子宮体癌を減らします。
  骨盤内感染症が減ります。
  骨粗しょう症・卵巣のう腫・良性乳房腫瘍も減少します。

ただ、むやみに、どなたにもお勧めしているわけではございません。
何か気になる症状があり、婦人科を受診されて、その症状によって勧められた場合、前向きにお試しになられてみて下さい。
飲み続けている方々がかなり多いというのも、その証拠なのかなぁと思います。
ご自分にとって、無理のない・辛くない・病気に対して我慢の少ない生活を送られて下さい。
ーby事務長ー
コメント
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