とくおかレディースクリニック~ブログ~

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どうか宜しくお付き合い下さい。

8月の看護部・検査部便り

2011年08月09日 | 看護部・検査部便り
8月の看護部・検査部便り


今回は、排卵誘発剤についてお話させていただきます。

排卵誘発剤は、
卵胞を育て、排卵がスムーズにできるようにするために用います。

その作用は、2つに分けられます。

① 卵胞が排卵するまでの成長を促していくものと、
② 排卵を直接促していくものです。


① 卵胞が排卵するまでの成長を促すものの中には2つ種類があります。
1)脳の中枢に作用するものと、
2)直接卵巣に作用するものです。

1)脳の中枢に作用するものとしては、
当院ではクロミフェン又はセキソビットという飲み薬を使用しています。
作用は、脳に働きかけて、
体内にもともとある、卵胞が育つために必要なホルモンが分泌されやすいようにするものです。
それによって、卵胞の成熟を促していきます。

2)直接卵巣に作用するものは、注射です。
体内で分泌されている卵胞が育つ為に必要なホルモンを注射によって補うことで、
卵の成熟を促していきます。
その種類は複数あります。
複数あるのは、卵胞が育ってくる時期に合わせて使い分けたり、
個人の卵巣の反応具合によって変更したりしていきます。


② 排卵を直接促す作用のものは、当院では点鼻薬のブセレキュアを使用しいてます。
卵胞を成熟させ、排卵がスムーズに起こりやすい状態にしてくれる作用があります。
排卵を促す作用のあるものには、HCG注射もありますが、
点鼻薬は、注射に比べて副作用が少ない中で作用が得られる為、
当院では点鼻薬を第一選択にしています。


排卵誘発剤は、卵胞の成長を助ける為のものです。
なかなか卵胞が育ってこなかったり、排卵がうまく起こらなかったりする方は必要となります。
しかし、そうでない方も使用していきます。
理由は、頚管粘液を増やす為であったり、質の良い卵子の確保など、個人によって理由は異なります。

ご自身が使用しているお薬についてご不明な点がありましたら、いつでもスタッフにお声かけて下さい。


とくおかLC看護部・検査部スタッフより


とくおかレディースクリニック




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