

皆様、こんにちは。
10月のラボ便りは「着床」についてです。
胚(=受精卵)が子宮の内膜の中に入り込むことを着床といいます。
この着床が、妊娠の成立となります。
では、
胚の着床はどのように生じるのでしょうか。
受精をした卵は、
2細胞、4細胞と分裂を繰り返して成長をしていきます。
成長を重ね、
桑実期、胚盤胞へと進み、
子宮に着床します。
胚は受精から6日目頃(胚盤胞の時期)に、
子宮の内膜に付着します。
そして、
子宮の内膜の中へ徐々に入り込んでいきます。
数日後には、
胚と母体の間に血流関係ができ、
胚が内膜へ侵入する際に生じた破損部位の修復がされます。
この一連の流れのことを「着床」と呼び、
一週間程の時間をかけて着床が完了します。
しかしながら、
胚に染色体の異常があると、
胚の成長が途中で止まってしまい、
多くの場合、妊娠には至りません。
もしくは、
妊娠に至っても、その後に流産をしてしまいます。
着床が完了すると、胎盤の形成が始まります。
その際に、
胎盤からhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌されます。
このホルモンは、妊娠を維持するために必要なホルモンです。
分泌されたhCGは、血液や尿の中にも出てきます。
そのため、血液や尿を調べることで、hCGの有無を知ることができます。
hCGがある(分泌されている)ので、
妊娠をしているという判定となります。
秋らしい涼しい日が続くようになりました。
体調管理にはお気を付け下さい。



