台風21号も各地に大きな爪痕を残して進んでいきました。
関西空港の状況はとても辛いものを感じました。
台風上陸ゆえ飛行機が欠航となる事を覚悟の上に関空に行かれた方々ですが、
まさか空港全体が孤島と化し、どこにも移動する事が出来なくなり、
停電にみまわれて、暗くて暑い中、夜を過ごすのは不安だった事と思います。
関空以外にも本当に大変な事態が起こるばかりで、自然の脅威を感じました。
さて、朝のテレビ「あさチャン!」で”退職する権利”というテーマが出ました。
”退職する権利”は当然あります。
ですが、権利を振りかざして周りに迷惑をかけて退職するような方々は少ないと思います。
当院も、新しいスタッフが入職してきてくれれば、当然退職していくスタッフもいます。
過去に、入職して2〜3日ほどでメール1通で退職した新卒の子、
連絡もなく突然来なくなり(所謂、無断欠勤ですね)そのまま退職した2年目の子、、、などおられました。
それらはまだマシな方かもしれませんで、もっと驚くような退職劇も幾つかございました。
気持ちは分かりますが、周りにかける迷惑は計り知れません。
通常は、話し合いで退職月を決めて、引継ぎをきちんと済ませて退職されていきます。
”退職の権利”は誰でも持っていますが、
自己都合だけで勝手に退職月を決めて、権利を振りかざして無責任に退職していくような人はそうそうおられません。
テレビでは、
「そうですよね、退職は自分で決めていいんですよね!」
「退職したいんだからすぐ辞めても問題はないんですよね!」
「引き留められても退職しちゃっていいんですよね!」と仰っておられましたが、
そのように仰られるアナウンサーの夏目三久さんもコメンテーターの方々も、
無責任に自分勝手に退職するなんて事を絶対にしない方々ですから、
世の中の風潮に合わせて物を言わないと叩かれる時代なのですね。
何を申し上げたいかといいますと、
退職をお考えになられる方々は、まず上司と話し合いをされて下さいね。
自分が退職した後の職場を困らせる事のないように、きちんと引継ぎを済ませて、
周りに祝福されるような退職の仕方をして参りましょう。
世の中に感謝!自分の周りに感謝!!が出来る方々は当然そうされるのだと思います。
いわゆる『円満退職』です。
自分の次のステップアップの為にも、「立つ鳥跡を濁さず」の円満を心掛けたいものです。
参照)
「立つ鳥跡を濁さず」
=立ち去る者は、見苦しくないよう綺麗に始末をしていくべきである
=引き際は美しくあるべきである
”引き際を美しく”、、、まさに日本人らしい美徳感を表していますね。
では、どういう退職が「立つ鳥跡を濁す」のか?
ある日突然辞めると言いだし、退職は労働者の権利なのだとばかり、残った全ての有休を消化し、
引き継ぎもろくにせず勝手に辞めていく流れが当てはまります。
募集・採用・仕事が出来るように一生懸命に教育を施すに費やされた時間・費用、
そのスタッフが突然退職することによる組織の流れを滞らせる営業損害等、
組織や上司、教育スタッフ達、同僚が被る損害は莫大となります。
という事で、繰り返しとなりますが、
組織に属する皆様、これから組織に属していこうとされる皆様、
「立つ鳥跡を濁さず」の『円満退職』をして参りましょう。
それが”美しい退職の権利”なのだと思います。