昨日のテレビ番組で「退職代行サービス」の放映を拝見しました。
以前から話題になっている新しいサービスですが、テレビ以外でも話題になっていますので、
こちら方面も回顧してみようと思います。
注)今となっては笑い話になる内容のみ回顧しています。
当院は「退職代行サービス」を使っての退職は許可しておりません。
ある時期から、
契約書に「クリニックに足を運んで、書面で退職届を提出すること」と取り決めました。
その発端は、随分前の話となります。
入職して3日ほどで来なくなった新卒さんがおられました。
欠勤の連絡もなく、その方が現れないまま、診療開始となりました。
皆、「〇〇さんはどうしたのだろう?」と心配しています。
診療開始後に、クリニックの問い合わせメールを開きましたら、
その方からのメールが入っていました。
「自分が思っていた仕事と違っていたので退職します。」
それだけ、、、。
健康保険やら厚生年金やら、加入の手続きなども済ませていましたので、
今度は、それらを脱退する手続きを取らなくてはなりません。
その手続きをするには、書面による退職届が必要となります。
本人の意思での退職ですから、その意思を署名押印で残さないといけません。
その旨のメールをしても返信は一切来ず、数回電話をかけても一切応じず、全て無視。
数日様子見しましたが、一方的なメールだけで事が済んだと思っているようです。
労働基準監督署は、
雇用者側が勝手に解雇したのか?本人の意思で退職したのか?をみます(何かあった時に)。
そこで、
「書面による退職届を送って頂かないと、3日分のお給料は出ません。書面でお願い致します。」
とメールしましたところ返信はないまま、すぐに郵送で、退職届を送って来られました。
ほぼ見学だけの3日間だったのに、、、。
勿論、お給料は振込みさせて頂きました、、、。
その方も、今はどこかで活躍されておられるでしょうか。
どこかで頑張っていて欲しいです。
退職を言い出した方は、何があっても退職していきます。
引き留めても無駄なのは、経験上よく分かっています。
大切なのは退職の仕方ですよね。
退職を考えたら、まずは相談です。
ご本人にとっても、組織にとっても、平和な時期を決めて、円満に退職する事が大切です。
なにより、かにより、当院を信じてお通い下さっている患者さんを裏切るような退職は良くありません。
またゼロから手取り足取り教えてくれている先輩や上司を裏切るような退職も良くありませんね。
次の出発を良いものとする為にも、勝手に逃げるような退職はいけません。
社会人ですから、退職する際には、まず上司に相談をし、お互いに良い時期を決めて、
まわりから祝福されるかたちで退職していきたいものです。
「立つ鳥跡を濁さず」の諺通りです。
「立つ鳥跡を濁さず」-立ち去る者は、見苦しくないよう綺麗に後始末をつけていく。引き際は美しくあるべきである。
今週はお天気にも恵まれて、お花見日和ですね。
皆様、良い週末をお過ごし下さい。
「クリニック回顧録その2・・・ホワイトボックス闇案件」
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