3月のラボ便り
皆様、こんにちは。
まだまだ寒い日もありますが、
日差しは暖かくなって春めいてきましたね。
寒暖差が大きい時期は体調を崩しやすいので、気をつけて参りましょう!
今回のラボ便りでは、卵子の成熟についてお話します。
生理中に超音波検査で卵巣をみますと、小さな卵胞(卵子が入った袋)がいくつか確認出来ます。
卵胞内の卵子はまだ未熟な状態で、精子と出会っても受精が出来ません。
ホルモンの影響を受けて徐々に卵胞が育ち、
卵胞内の未熟な卵子が排卵に向けて徐々に成熟をしていき、
排卵した際に受精が可能な状態になります。
発育初期の卵胞内の卵子=超未熟卵(GV期卵)は、
卵胞が卵胞刺激ホルモン(FSH)の影響を受けて成長していく過程で、
一段階成熟を進め、未熟卵(MⅠ期卵)となります。
そして、卵胞が約20mm位の十分な大きさになった時、
黄体形成ホルモン(LH)の大量分泌(LHサージ)が起こります。
LHサージの影響を受けて卵子は成熟卵(MⅡ期卵)になり、
卵胞の壁が破れて卵子が飛び出す排卵が起こります。
排卵によって腹腔内へ出た卵子は、
成熟卵(MⅡ期卵)の状態で卵管の先端にある卵管采にキャッチされ、
そこで精子と出会うことで受精が成立します。
体外受精・顕微授精を行う際も、卵子が成熟卵でないと受精は成立しません。
その為に卵子を採る採卵を行う前に卵胞を十分に育て、
かつ、しっかりとLHサージを起こす必要があります。
体外受精を行なっても受精率が低かった場合、
受精障害とは限らず、成熟卵が少なかったことが原因である可能性もあります。
何かご不明点がございましたら、スタッフまでお声がけ下さい。
皆様、こんにちは。
まだまだ寒い日もありますが、
日差しは暖かくなって春めいてきましたね。
寒暖差が大きい時期は体調を崩しやすいので、気をつけて参りましょう!
今回のラボ便りでは、卵子の成熟についてお話します。
生理中に超音波検査で卵巣をみますと、小さな卵胞(卵子が入った袋)がいくつか確認出来ます。
卵胞内の卵子はまだ未熟な状態で、精子と出会っても受精が出来ません。
ホルモンの影響を受けて徐々に卵胞が育ち、
卵胞内の未熟な卵子が排卵に向けて徐々に成熟をしていき、
排卵した際に受精が可能な状態になります。
発育初期の卵胞内の卵子=超未熟卵(GV期卵)は、
卵胞が卵胞刺激ホルモン(FSH)の影響を受けて成長していく過程で、
一段階成熟を進め、未熟卵(MⅠ期卵)となります。
そして、卵胞が約20mm位の十分な大きさになった時、
黄体形成ホルモン(LH)の大量分泌(LHサージ)が起こります。
LHサージの影響を受けて卵子は成熟卵(MⅡ期卵)になり、
卵胞の壁が破れて卵子が飛び出す排卵が起こります。
排卵によって腹腔内へ出た卵子は、
成熟卵(MⅡ期卵)の状態で卵管の先端にある卵管采にキャッチされ、
そこで精子と出会うことで受精が成立します。
体外受精・顕微授精を行う際も、卵子が成熟卵でないと受精は成立しません。
その為に卵子を採る採卵を行う前に卵胞を十分に育て、
かつ、しっかりとLHサージを起こす必要があります。
体外受精を行なっても受精率が低かった場合、
受精障害とは限らず、成熟卵が少なかったことが原因である可能性もあります。
何かご不明点がございましたら、スタッフまでお声がけ下さい。