とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

8月のラボ便り

2022年08月11日 | ラボ便り
8月のラボ便り

皆様、こんにちは。

8月に入り猛暑の毎日ではございますが、
体調を崩さないようお気を付けてお過ごし下さい。

今回のラボ便りでは、検卵についてお話します。

採卵手術は超音波モニターを確認しながら
卵巣内の卵胞を細い針で刺し
卵胞内の液体(卵胞液)を吸引していきます。
ですが、回収された卵胞液内に必ずしも卵子が入っているとは限りません。

検卵とは、採卵で採取された卵胞液の中から卵子を見つけ出し回収することです。

検卵の流れを説明します。

採卵によって回収された卵胞液は
オペ室と培養室をつなぐパスボックスを介し迅速に培養室へと運ばれます。
培養室に届いた卵胞液を顕微鏡を用いて観察しすばやく卵子を見つけ出します。
卵子は顆粒膜細胞(卵丘細胞)というモヤモヤした細胞に囲まれた状態で卵胞液内に存在します。
この卵子と顆粒膜細胞の周りに付着した血液や卵胞液等を取り除きながら回収していきます。

回収された卵子は培養液が入ったディッシュ(お皿)に移し、
受精卵を培養する際に用いられる
インキュベーターという体内の環境を再現している機械の中で保管されます。
その際、必ずスタッフ2名で名前の確認をし
卵子の取り違えのないよう徹底しております。

また、検卵が終えた卵胞液は別のスタッフが確認し、卵子の見逃しがないかダブルチェックを行ないます。
患者さんから回収された卵子を1つも見逃すことなく全て回収するために行っております。

検卵の様子は採卵中にオペ室のモニターで
ご覧いただけます。

何かご不明な点がございましたらスタッフまでご質問下さい。

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