3月のラボ便り
皆様、こんにちは。
段々と気温も暖かくなり、過ごしやすくなって参りましたね。
今回のラボ便りでは、
「アシステッドハッチング(孵化促進法)」についてご説明致します。
「アシステッドハッチング」とは、
その名前のとおり、
アシスト(補助)+ハッチング(孵化)=受精卵の孵化を促進する技術を言います。
受精卵は子宮内膜に着床するために、
受精卵の細胞を包んでいる透明帯という薄い膜から完全に飛び出す必要があります。
これを孵化と言います。
受精卵は成長し、大きくなり、
受精卵から分泌される酵素により、透明帯が柔らかくなり、伸展します。
さらに受精卵が成長して、透明帯に亀裂が生じて孵化できるようになります。
受精卵の細胞が子宮内膜に接して初めて、
受精卵が子宮内膜に着床できるようになります。
しかし中には、何らかの原因により、透明帯から出て来ることができず、
透明帯に閉じ込められたまま、
子宮内膜に着床することができない受精卵もあります。
透明帯が硬い受精卵に、こうした現象は生じやすくなります。
透明帯は女性の加齢によって、硬くなってしまいます。
「アシステッドハッチング」を行うことにより、
このような受精卵の手助けし、着床率を高めることができます。
顕微鏡で受精卵の状態を見ながら、
中の細胞が飛び出しやすいように透明帯に切り込みを入れます。
体外受精では、確実に孵化できるよう、
受精卵の状態に応じて、アシステッドハッチングを行います。
とくおかLCラボスタッフより
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