パソコンの調子が悪く、久しぶりの更新となりました
名古屋は連日猛暑が続いています。仕事で日中留守にしますので我が家の二階は夜クーラーをかけてもなかなか29度以下になりません。寝不足気味の毎日です。
連休中、暑いなかおうちにじっとしているのも辛いので、思い切って19日に愛知県碧南市へ行ってきました。
佐橋は京都へ出かける用事がありましたので、私一人で電車に乗って行きました。
最近は携帯電話にナビが搭載されていますので方向音痴の私でもなんとか思うところへ一人で出かけられるようになりました 碧南へは名古屋から小一時間で到着します。
碧南市藤井達吉現代美術館では19日まで徳島県立近代美術館所蔵名品展「20世紀の人間像」が開催されていました。
ポスターにもなっているピカソ 「ドラマールの肖像」 、その他デュビュッフェ 「熱血漢」 山口薫 「昔の顔」など碧南の現代美術館自体があまり広くありませんので、展示作品数はすくなっかたのですが、徳島県立美術館のコレクションの方針がすっきりとわかりやすく 内容もよい見応えのある企画展でした。
また常設の藤井達吉の作品も普段私たちが商品として扱う小品より やはりレベルが高く よい勉強になりました。
そして 何といっても・・
この碧南の美術館の魅力はカフェにあります。
カフェ むぎの家は徹底した自然派志向。
塩、砂糖、玄米、野菜、ありとあらゆる材料に気を配ったランチ、デザートを提供しています。
最近はヘルシー志向、自然食がブームになっていますが、美術館のなかのレストラン、カフェでここまで徹底した料理を出しているところに出会ったことはありません。
各企画展のレセプションでもこのカフェの料理が振舞われ、佐橋はそれを楽しみにわざわざ碧南まで出かけて行くくらいです。
当日のランチは
小豆の入った玄米ごはんに
麦などの雑穀と夏野菜のたくさん入ったミネストローネ
ジャガイモともちあわのあんかけ煮 サラダ 飲み物 豆腐のシフォンケーキ 1050円でした。
これだけの料理を自分で作ろうと思うと何時間かかるかな???
美味しく、ありがたく、おなかいっぱいいただきました!
ちなみにこの美術館はショップがありません。
絵ハガキなどは受付で購入します。
あまりの暑さにはじめはこの現代美術館だけで帰宅しようとおもいましたが
ランチをいただいたら元気が出てきて、ついでに高浜の美術館にも足を延ばしてみようと思いつきました。
高浜の かわら美術館では9月5日まで 放浪の天才画家 山下清のすべて
が開かれています。
碧南の美術館は碧南の駅から徒歩4分と携帯のナビに出ていましたのでなんとかなるかな?と歩きましたが、
かわら美術館は高浜港駅から徒歩10分!と出てきました。
午後2時、お日様はかんかんでり
しかも人が誰も歩いていない道、迷ってしまったら熱中症も覚悟だなぁ~とひやひやしながら
本当に誰ひとり歩いていなくて不安でしたが、
駅から美術館まではなかなか風情のある一本道でした。
汗をふきふき美術館につくと
夏休みを控えて子供たちがたくさん見学に来ていました。
山下清はもうみなさんよくご存知の画家ですね。
かわら美術館は展示面積も広く、この画家のこれだけの数の作品を一堂に鑑賞するのは私も初めてで大変感動いたしました。
山下清が使ったはり絵の折り紙は安価なもので、色が抜けやすく作品のイメージが年々変わっていってしまいますが、最新の修復技術を駆使し今回いくつかのはり絵の代表作が色鮮やかによみがえったそうです。
これもその中の一つ昭和25年作
長岡の花火
です。
花火もさることながら
私はこの画面の手前の
花火大会にきている人たちの
後ろ姿に感動しました。
人がたくさんいます。たくさんの人をひとつひとつはり絵で表現しています。
なんとも温かく、なんとも切なくなりました。山下清は49歳で他界されたそうです。
この夏48歳になったばかりの私は
「私っていま何しているんだろうなぁ?」そう思え、ちょっと悲しくなりました。
今週は名古屋で開かれている三岸節子展に出かける予定です。
熱中症対策に 美術館巡り!!夏バテしないようがんばりまぁす。