先日友人からの依頼があり、ご実家の美術品の処分のお手伝いをさせて頂きました。
お宅ごと処分されることになって、家具や美術品の整理に苦労されていたのです。
伺ったお宅の玄関先に飾ってあったこの5体のお人形を「なんだかとても気に入ってしまったので、お願いをして頂いてきたよ」と佐橋が自宅に持ち帰ってきてくれました。
紙でできていますが、それぞれが猫やら壺やら違ったものを抱えていて、素晴らしく自由で可愛らしいお人形達です。
たぶん外国のお土産かなにかでしょうけれど、それぞれがブローチとして使えるように後ろにピンまでついているのですよ
私ももちろん、息子まで気にって・・今は彼の住むマンションの部屋に飾られています。
世代交代があれば、ご先代までがお集めになったインテリアや美術品を処分されるのは当たり前のことです。
けれど、たとえ紙でできたお人形一つでも、誰かがバトンタッチして所有することができたら、未来に少しだけ明るい希望が持てるように感じます。
今回友人が処分を希望された他の書画骨董たちも、佐橋がふりわけた美術品市場の出口先でそれぞれの所有先を見つけてくれたらよいと願っています。
友人の育った東京の古い広いお宅の住人だった5体のお人形達は今、名古屋の新しい小さなマンションのお部屋で社会人になったばかりの息子を毎日見守ってくれています。