3,4日おきに掛け替えるとお伝えしていたのに、結局掛け替えが遅くなってしまいました。
「赤い樹と黄色い樹」を掛けてあった壁に「たわわの柿」を一点のみで
飾ってみました。
飾ってすぐに、眼に映る色が、以前の場所で見ていた印象と全く違う事に気がついたので、慌てて梯子にのってスポットの位置を変えました。
この場所には近くにミューラーの天井灯が吊るしてあるので、その色も多少映り込み、スポットを当てても作品のバッグの色が少し暗めになりました。
この暗い色が私には益々好みで、小さな柿の実のそれぞれの色の濃淡がわかりやすくなり趣が深まった気がしますが、結局、スポットの無い場所での鑑賞は少し難しい作品なのかな?と思ってしまいました。
やはり画廊では、その作品が一番美しくみえる場所に作品を飾らせていただきますので、各お客様には、いつも作品をご覧になっていらっしゃるお部屋や場所の環境を熟知していただいていないと「錯覚」が起きやすくなってしまうように思います。
お洋服でも、おしゃれな方はご自分の体形や肌の色を冷静に理解されている印象があります。
作品にほれ込んでいただきましたら、次にご予算のこと、そして必ずお飾りになられる場所のことをお考えいただきたいと思います。
その点において「赤い樹と黄色い樹」はなかなか強い作品です。
どの壁に飾っても、印象はかわりませんし、単純な作品のようでさすがに薫!
考え抜かれた筆が数多く入っています。
そして、この小品(わが庭・茶色い竹)もどこに掛けても実に美しい。
今や、結局ご来店の画商さんの人気№1作品になり、「やっぱりこの作品はいいんだぁ」と胸をなでおろしているところです。
思いがけず梯子上りが復活してしまいましたが、こうして新しい発見があるのはとても楽しいですし、今週も毎日どなたかが山口薫作品をご覧になりにいらしてくださいますので、はりきって来週はマリモを一点掛けにしてみようと思っています。