鏑木清方の作品「奴凧」は、なにげない作品ではありますが、とても品よく、可愛らしく、多分こうした作品こそ清方しか描けないのではないかと思えます。
松園では、少し古めかしい。
深水では、少し重い。
小坡では、少し淡い。
契月では、少し大人びてしまう。
そんなところではないでしょうか?
清方の美人図は要らないけれど、この作品なら「飾れる」そう思ってくださる女性も多い気が致します。
利行、藤島の壁と青樹、清方の壁は向かい合っています。
違った趣をお楽しみいただければと思います。
鏑木清方 額 色紙大 奴凧 紙本・彩色
S31年第二回東西大家日本画小品展出品作 画集掲載
660,000
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