さすがに展覧会後の今週はご来客は少なく、事務的な仕事が進みました。
どうしようかな?と思ったのですが、やはり見たい!となり、応接室に華岳の椿と神泉の椿を飾らせていただきました。
神泉は額が大きいのでとても大変でしたが、何とか1人で倉庫からここまで運び、壁に掛けることができました。
やはりこの二点は好きです。
若い頃はあまり興味がありませんでしたが、椿の花が年々好きになってきている気がします。
作品に描かれることが多いからでしょうか。
椿の花のガクはとても大きくて、厚みがあるのですよね。
華岳は蕾にそれを墨でユーモラスに描き、神泉は幾重にも筆を重ねてリアルに描いています。
どちらも大変真摯に、真面目にそれを描き、そのひたむきさが私たちの心を溶かすのだろうと思っています。
胸を通り越して、おなかの下の方にツーンと細く突き抜けるこの感動は、日本画のトップレベルの作品だけが私たちに与えてくれる最高のプレゼントだと感じ、何度も何度も見たくなってしまう理由がここにあるのだろうと想像しています。
徳岡神泉 額 12号 紅椿 紙本 共シール 1956年(S30年60歳)制作
神泉鑑定会鑑定書 ⨝
村上華岳 軸 「椿」 紙本・淡彩 共箱
1937年(S12年49歳二年後没)制作図録掲載 33.3×25.9㎝ ⁜
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