つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

リアルのゆくえ

2017年08月12日 | おススメの展覧会、美術館訪問

11日に碧南市藤井達吉現代美術館さんの展覧会

「リアルのゆくえー高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの」に伺って参りました。

台風で7日のレセプションが中止になり、ご紹介が少し遅くなりましたが、

盛りだくさんの内容で大変楽しめました。

楽しみにしていた大塚勉、磯江毅の実作品にも出会い驚きましたが、

やはり今回は一番に、高橋由一、岸田劉生の圧倒的なエネルギーを再確認できた

気がいたします。

そして、筧忠治の作品に添えられた画家本人の言葉

「劉生を消したかった。僕の中から劉生を消したかった。自画像を描き続ければ

僕だけの作品が生まれると信じた」にはとても感動いたしました。

 

安井の20才の作品をこのところ毎日見ていたからでしょう。

佐橋も私も、本当は少し、写実作品を見るのが辛くなってしまった部分があります。

 

展覧会を拝見し

リアリズムを求めながら、その画家のほとんどが「形に支配されてはいけない」と

もがいている印象を受けました。

もしかしたらこの画家たちのもがきは、写実という手法と日本人としての美意識の葛藤から

生まれるものかもしれません。

 

図録をもう少しゆっくり読ませていただいてから、この宿題についても

もう少しじっくり考えてみたいと思っています。

 

9月18日までのおすすめの展覧会です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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手拭いと靴下

2017年08月10日 | 手ぬぐい

先日いただいた可愛らしい手拭いです。

イラストレーターの安西水丸さんのデザイン。

私は存じ上げなかったのですが、村上春樹さんの著書をよく読んでいる佐橋が

すぐにその作品を紹介してくれました。村上さんともよくお仕事をされているそうですね。

手拭いの白と黄色、ブルーのバランスがなかなか良く、清々しいと思っていましたが、

なるほど安西さんの作品はみな爽やかです。

 

手拭いの黄色が嬉しくて、この日はお洋服も黄色を選びました。

また そうだ!と思い出し、以前このブログでもご紹介させていただいた

「美術館で求めた靴下」を履いてみました。

ゴッホのひまわりです柄です(^^)🌻

一足1600円もしたのに、使えないなぁと反省していましたが、

履いてみるとそう派手ではない('_'?)?いや派手でしょうか?

 

一日履いてみてわかったことは、

この靴下はシルクで出来ていますが、靴下としてあまり研究されていないせいか

つるつる滑って、靴のなかで自然に脱げていってしまうということです。

知らない間に靴下が脱げているという不思議な現象を一日に3度味わうと

やはり1600円は高いなぁと思えました。

美術館での靴下の衝動買いにはみなさまご注意くださいね。

 

といっても美術館で靴下を買うのは「私だけ」かしら???

 

 

 

 

 

 

 

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朝顔

2017年08月04日 | 日記・エッセイ・コラム

いつかの私の誕生日に二つ違いの妹がメッセージをくれました。

そのなかに「なっちゃんは朝顔のような人ね」というような文章があり

その時は「あさがお?パッと咲いてパっと散る。気持ちが変わりやすいということかしら?」と

特別感動もしなかったのですが、

毎夏、朝顔の季節になるとそのことを思いだし、

「花に喩えてもらえて本当は嬉しかったのだなぁ」としみじみ感じていることを

今ごろになって佐橋に伝えると

なんと佐橋が本当の朝顔を買ってきてくれました。

ふいりのなかなか素敵な朝顔。

気に入って張り切ってお水を与えていましたが、

咲かないのです。花が。。。

 

どうも花の終わりかけの朝顔を買ってしまったようで

新しい花は咲かせず

できるのは種ばかり。実を結ぶ専門の朝顔でした。

 

 実を結ぶ専門 といえば聞こえは良いのですがやはり

朝顔は色々な色の花が咲くのが楽しみですものね。

 

先週妹に会う機会があり、この話をすると

なんと「私そんなこと書いた?あら、全然覚えていない~」というお応え。

 

なるほどねぇ~と何か一連の出来事に独り満足、

それこそ腑に落ちた思いがいたしました。

 

 

今年は神様に沢山の宿題をいただいている気がします。

きっと朝顔もそのひとつです。

種を大切にとって、来年は自分で花を咲かせてみようかしらと思っています。

そして、本当に朝顔の花のような人になれたらよいなぁと思います。

 

 

 

 

 

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