お正月にNHKの日曜美術館の再放送がありました。
昨年夏に放送された田中一村についての番組でした。
今頃? と特に昨年当店の一村の版画をお求め頂いたお客様に笑われてしまいそうですが(^^;;
大変興味深く2人で拝見しました。
特に上の画像の作品が色紙サイズであることにびっくり!!
この現代的な画面構成に驚きました。
奄美大島に渡ってからの一村は画家としての迷いを晴らすかのように、独自の世界観を生み出したように感じます。
なんとなく佐橋が仕入れて長く倉庫にしまっていた一村の作品を→
一村という画家のことも、番組のことも何も知らず、なんとなく私がショーウィンドウに飾らせていただいたのを→
お近くでいらっしゃるのに当店に気づかれる事のなかった一村ファンのお客様が、たまたまお見かけくださり→
さらに一村ファンでいらっしゃる神奈川にお住いの姪御さんに連絡をお取りになって→
そしていよいよ神奈川に作品を納品をさせていただいた。。というような出来事のように
人は自分の中の求めに従って生きれば、自ずから道は開かれ、その人生を全うできるのだという確信のようなものをこの番組から得る事ができ、半年後ではありますが、年始にふさわしい感動を得ることができました。
名古屋に戻ってからは、2人で徳川美術館さんにもお邪魔致しました。
国宝
太刀 銘 光忠
たち めい みつただ
光忠は鎌倉時代の備前の刀工で、長船派の祖・長光(ながみつ)の父と伝えられる。同派随一の名工であるが、銘をともなう品は少ない。本刀は姿がよく、かつ雄大な造込みである。光忠の有銘品としては一、二をあらそう名作である。
元禄11年(1698)3月18日、5代将軍綱吉が尾張徳川家麴町邸(こうじまちてい)に御成(おなり)の際、尾張徳川家3代綱誠(つななり)(1652~99)が拝領した。
【鎌倉時代 13世紀】
この太刀に代表されるように、この地方では最も質の高い作品を数多く所蔵される美術館さんです。
今回は書の企画展。
閉館間際の短い時間でしたが、特に近代の文学者、政治家の書を楽しむ事が出来ました。
書の素晴らしさに、井上馨が思っていたより立派な方のように思え(失礼)
「書は人なり」が実感され、慌てて夜、サボっていた書の練習を始めました💧
書は語る
―30センチのエスプリ―
1.4 (金) ~ 2.3 (日)
懐紙は、その名の通り本来は懐に入れて手口を拭ったり、メモを書いたりするための携帯用の紙でしたが、自詠の和歌を記すために10世紀頃から用いられてきました。その大きさは身分や時代によって多少異なりますが、おおよそ縦30センチ、横40~50センチです。懐紙を縦に八等分したのが短冊で、14世紀頃から登場します。天皇や公家、武家をはじめ、松尾芭蕉や小林一茶、さらに夏目漱石や正岡子規など近代文学を代表する文化人まで、懐紙や短冊に染筆された書を通じて、歴史上の人々の人物像を探訪します。