つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

台風とdogと「にらめっこ」

2019年08月12日 | 看板犬
台風の動きが不安定なので、「我が家のお盆行事」を早目に進めています。

台風が近づいているとはいえ、陽射しの強さに容赦は無く、お墓参りをするだけでも、汗だくになりました💦

夕方からは息子達も来てくれました。
会いにきてくれると、必ず店の作品も見て帰ってくれる2人ですが、今回はボストンテリアのモノちゃんも一緒です。







今年初めに生まれたばかりのモノちゃんは5月から息子夫婦の家族になってくれましたが、その成長の早さと身のこなしの早さに動物と暮らしたことの無い私達はいつもびっくり!驚かされています。





モノちゃんは、息子に抱っこをされて三沢篤彦のdogと初対面!







はじめはdogにちょっかいを掛けようとしていましたが、目を合わせない「ただの木彫作品」にしらけてしまったのか?次第にモノちゃんの興味も薄れてしまったようでした。




わんちゃんが苦手で、何の知識もない佐橋ですが、モノちゃんと初めて会った時「この子は美人だ」と直ぐに言い当てたのには笑えました。さすが画商です。しっかりお顔だけは見ているのですね。



わんちゃんや猫ちゃんの写真を掲載すると一挙にブログの読者が増えるそうです。



これからは、美顔のモノちゃんに時々登場してもらい、「つれづれ」の新しい読者獲得を目指そうと密かにもくろむ私です。

















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檜扇(日扇)

2019年08月08日 | 日記・エッセイ・コラム
お花やさんが届けてくださるお花が、毎年この時期だけはどうしても疲れやすくなってしまいます。

特に冷房の効かないショーウィンドウの花瓶はすぐにお水がお湯になってしまうのです☀️




先日少し買い足しをしたいと思いお花やさんに伺い、この日扇というお花に出会いました。

和花だとお聞きしたので、もしかしたらこの季節に強いお花かな?と思い一本だけ求め飾ってみると、なるほど一日花ですが、次から次とお花を咲かせてくれるのです。



ヒオウギは、日本にも自生しているやや大型の夏咲き宿根草です。厚みのある剣状の葉が何枚も重なり合い、扇を広げたように見えることから、この名前で呼ばれます。力強く端正な草姿で、古くから庭植えや生け花材料として親しまれてきました。
主に栽培されているのは草丈が低く、ヒオウギの変種とされるダルマヒオウギで、茎葉が反り返るように湾曲する生け花向きのものなど、いくつかの品種や系統があります。花は一日花ですが、次々と咲き続けます。花後に袋状の大きなさやができ、熟すと割れて、中から5mmくらいの黒いタネが出てきます。タネはしばらく落ちずに残るため、ユニークな花材として利用されています。





1日咲いた後の花弁をつい処理してしまっていましたが、その時茎離れが悪く、どうしてかしら?と思っていたところ、⬆️の記事のようになるほど種になる準備を始めるのですね。



人は知識を得てしまうと、もうその物をよく見ようとしたり、考えたりすることを辞めてしまうと聞きます。

物を観るのに、知識が邪魔をすることがあるのなら、加齢によって物覚えが悪くなるのも悪いことでもないなと安心していましたが、この日扇はこの季節にぴったりのお花で、自然に名前を覚えられそうです。


いよいよ展覧会も最終日となりました。
今日はまた最高にお暑く、きっとご来店のお客様はいらっしゃらないと思いますので、出来ましたら後ほど、展示の様子と作品について少し触れさせて頂きたいと思います。




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絵のある暮らし

2019年08月07日 | 日記・エッセイ・コラム
息子夫婦が5月にお引越しをしたので、お祝いに絵を選んでもらいプレゼントをさせてもらう事にしました。

福井良之助や山口薫のデッサンなどを選ぶのかな?と思っていましたが、真っ先に選んだのはこの東山魁夷の木版画でした。


この木版画はまくりの状態で求め、当店で額を付けました。ブルーの額は面白いと思いましたが、飾る場所を選んで難しいかもしれないなとも考えていたところだったのです。




先日、この画像を送ってきてくれて、息子達がこの作品を選んだ理由がよくわかりました。

ブルーが基調のお部屋にぴったりだったのですね。また絵を壁の中央でなく、家具の無い方へ少しずらして飾ったのもよいなぁと思えました。



息子夫婦は色の好みもよく似ているように感じられます。そして、それは小さな幸せの一つなのかもしれないなと2人を見ていて思います。


新しく、絵のある暮らしを始めた2人にこれからも色々と感想や印象を聞いてゆきたいと思います。












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梅原龍三郎 ガッシュ ホノルル

2019年08月02日 | 梅原龍三郎

先先回の古賀春江の記事にコメントが寄せられ📝

 
「大変!古賀春江に素敵なコメントを頂いたよ。なんてお返事しようかしら?読者Mってどなたかしら?」
 
と朝、私が騒いでいると
 
 
「僕だよ〜ん」と佐橋。。
 
 
 
気分だだ下がり
⬇️⬇️⬇️
 
 
「だってコメントでもなんでもいいから書けって言ったじゃない?」
 
 
 
、、、
 
 
というわけで、今回のコメントにはお返事致しませんが、読者M以外のみなさまからのコメント📝はお待ちしております。
 


 
 
 
 




 
週に一度ヨガのレッスンに出かけています。
 
先日の瞑想の時間に先生が「山はただあり、花もただ咲いています。自分の人生に意味を求めれば苦しくなります」とおっしゃられた時、ふとこの梅原の絵が頭をよぎりました。雑念といえば雑念ですが、瞑想中に頭をよぎる絵はただそれだけで一流のような気がいたします。
 
 
「ただ山がそこに有り、ただ花がそこに咲いている。」絵の中に。
 
梅原の作品を賞するに最も適した表現であると思います。
 
 
眼の前の風景に感動した心を、キャンバスに描く。
その絵は、決して邪推を寄せ付けず、純粋な感動のみを表す。
 
 
 
 
梅原龍三郎が晩年に差し掛かる時代、1971年の制作。
鑑定書には「ホノルル」とありましたので、ホノルル市内ワイキキビーチを想像しましたが、
観ているとどうも違和感があります。
 


↑ワイキキビーチ
 
 
もしかしたら同じオアフ島の
 
 


↑マカプウビーチ ではないかと思いながら、また作品を見続けています。
 
 
マカプウビーチはオアフ島の東の端、マカプウ岬の西側にある景観の素晴らしいビーチです。ビーチの左前方にはラビットアイランド(マナナ島)とタートルアイランド(カオヒカイプ島)が並び、右側の岬の先端にはマカプウ灯台が見えます。ビーチの背後が崖になっているので、緑と茶色の壁に囲まれているような印象でフォトジェニックなビーチです。
 
 
この時代の梅原の旅行先など足取りも少し調べてみようと思っています。
 
梅原の作品は、毎日少しづつ「見えてくる」のが魅力です。
 
見えてくる速度と、調べていく速度をうまく合わせていきながら、
また皆さまにもこの梅原作品のその後をお伝えしようと存じます。
 
 
 
 
※  梅原龍三郎  「ホノルル」
    紙・鉛筆 ・ガッシュ 
    34・7×26・2㎝    
    東京美術倶楽部鑑定書有
 
 
 
 
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