あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

関東百駅巡礼歩行 桐生駅(群馬)

2008-10-01 18:28:14 | 関東百駅巡礼歩行
 10月に入り、半月余りの遅れになってしまいましたが、
9月13日のレポートです。

=========================

 2008年9月13日(土)



 やまさんの関東百駅の第47番、JR両毛線桐生駅に参加
した。

 桐生は、1300年前から続く織物の町。市街地には、織物
工場だったノコギリ屋根や、レンガ造りの建物が数多く残っ
ているという。そんな近代化遺産に期待して桐生駅に下りた。

 11時の集合時刻までに集まったのは私を入れて5人。


 まず、駅前に見えた交番としてはユニークな洋館風の、桐生
駅前交番に入った。


 桐生市内の地図も置いてあり、駅前の角にある、観光案内
もしているという桐生市民活動推進センター「ゆい」を教えて
くれた。

 その「ゆい」に入る。市から委託された市民団体が運営して
いて、桐生を紹介する観光パンフレットなどがいろいろ用意さ
れ、英文のガイドもあり、市が観光に力を入れていることが
うかがえる。

 ほかに、市民活動相談コーナー、談話コーナー、インターネ
ット、本の貸し出し、コピー機などが利用できる。

 東西に走る末広通を東へ。郷土資料展示ホールで、「虹」と
いうフォトクラブの写真展をしていたので入館する。風景写真
だが、みななかなかの力作。見るだけでなくお茶と和菓子も
ごちそうになる。

 すぐ先の、本町通との角にあった桐生ガス一階のショール
ームに入り、やまさんがご存じの「あひるの子」という一角を
訪ねる。

 幼児を遊ばせるコーナーには絵本や遊具があり、遊ばせな
がらお母さんたちが学べる料理教室、絵本やおもちゃづくり
などができるようになっていた。

 南北に走る繁華街、本町通に入って北に向かい、次の細い
通りを左に入る。吉野鮨ののれんを下げた、古い和風の建物
が残っている。


 次の通の角、木の陰の壊れかけたような建物に、「芭蕉」と
いう看板が上がっていた。

 入ると、古民家風の建物のあちこちに、レトロなものがたく
さん飾られ、戦前にタイムスリップしたよう。

 店の方の話では、昭和12年(1937)から営業しており、
坂口安吾や棟方志功、加藤登紀子、モレシャン、イベットジロ
ーなどが訪れているとのこと。

 店の料理は「異国調菜」と名乗り、印度カリーや自家焙煎
のコーヒーなどが評判らしい。思いがけぬ掘り出し物だった。

 糸屋通りを過ぎ、トチノキの街路樹のある通りの角にあった、
レンガ造りの洋館で国の有形文化財になっている桐生会館
旧館に行く。

 昭和9年(1934)に桐生織物同業組合の事務所として建
設、現在は桐生織物記念館で、1階には桐生織物の製品や
織機などが展示され、販売コーナーもある。

 係員に、19世紀にフランスで発明されたという、ジャガード
織機を実演してもらい、上部にあるパンチカードで模様を組み
替えるという仕組みに、興味をひかれた。


 さらに西に進み、上毛電鉄の終点、西桐生駅へ。

 かなりの歴史を感じる洋風駅舎に入り、空いているベンチを
借りて昼食をした。

 北に向かい、少し先で右折し、西小や桐生宮本町郵便局前
を通過、本町通を挟んでクランク状に進み、桐生の見どころの
ひとつ、有鄰館(ゆうりんかん)に入った。

 土蔵やレンガ蔵などの建物が11棟あり、近代化遺産を多目
的イベントとして活用しているという。

 この日は、第7回有鄰館藝術祭の初日。「河原井源治が愛
した昭和とそして桐生」をテーマにして、それぞれの蔵では、
昭和のカメラコレクションと昭和の生活風景写真展、懐かしい
映画ポスターコレクション、ホーロー看板のコレクション、桐生
お銭湯七福神めぐりスタンプラリーなどが見られ、16ミリフイ
ルムの活弁ライブの準備も進められていた。




 中央通りを北に進む。「花のにしはら」という生花店(下)
など、木造や蔵造りの趣ある建物が、幾つか残っている。


 近くに「無鄰館」の表示があった。通りから少し入ると、工
場だったらしい木造ノコギリ屋根の建物があり、若い芸術家
などに開放されているようだが、中には誰もいなかった。


 その先にも、レンガ造りのやまと生命や、羽仁五郎の実家、
森家だという、白壁の「天然染色研究所」など、古い建物が
残っていた。

 桐生市内には、まだ見たいところも多そうだが、14時を過
ぎた。日差しはそう強くはないがむし暑く、帰路にかなり時間
がかかるので、今日は本町一丁目バス停までとする。

 新桐生駅行きバスで本町五丁目まで戻り、JR桐生駅に
14時35分に着き、解散となる。

 パンフレットを見ると、桐生市内にはまだ多くの近代化遺産
があるらしい。改めて訪ね、もう少し時間をかけて歩いてみた
いと思いながら帰途についた。

(天気 晴、地図(1/2.5万) 桐生、大間々、歩行地 桐生市)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする