10月に入り、半月余りの遅れになってしまいましたが、
9月13日のレポートです。
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2008年9月13日(土)
![](http://clip.alpslab.jp/bin/map?pos=36/24/37.907,139/20/22.987&scale=70000)
やまさんの関東百駅の第47番、JR両毛線桐生駅に参加
した。
桐生は、1300年前から続く織物の町。市街地には、織物
工場だったノコギリ屋根や、レンガ造りの建物が数多く残っ
ているという。そんな近代化遺産に期待して桐生駅に下りた。
11時の集合時刻までに集まったのは私を入れて5人。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/1c/a955b5727a8d5221e0e27ddfd6cf93db.jpg)
まず、駅前に見えた交番としてはユニークな洋館風の、桐生
駅前交番に入った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/6d/100e71370a67fffa10fcdc0c3b10a869.jpg)
桐生市内の地図も置いてあり、駅前の角にある、観光案内
もしているという桐生市民活動推進センター「ゆい」を教えて
くれた。
その「ゆい」に入る。市から委託された市民団体が運営して
いて、桐生を紹介する観光パンフレットなどがいろいろ用意さ
れ、英文のガイドもあり、市が観光に力を入れていることが
うかがえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/f8/a70d810f5e4ba54d9be83fd2ac147238.jpg)
ほかに、市民活動相談コーナー、談話コーナー、インターネ
ット、本の貸し出し、コピー機などが利用できる。
東西に走る末広通を東へ。郷土資料展示ホールで、「虹」と
いうフォトクラブの写真展をしていたので入館する。風景写真
だが、みななかなかの力作。見るだけでなくお茶と和菓子も
ごちそうになる。
すぐ先の、本町通との角にあった桐生ガス一階のショール
ームに入り、やまさんがご存じの「あひるの子」という一角を
訪ねる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/28/2751af63008f18ca753a067f539b66cb.jpg)
幼児を遊ばせるコーナーには絵本や遊具があり、遊ばせな
がらお母さんたちが学べる料理教室、絵本やおもちゃづくり
などができるようになっていた。
南北に走る繁華街、本町通に入って北に向かい、次の細い
通りを左に入る。吉野鮨ののれんを下げた、古い和風の建物
が残っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/4d/b29a09065ea80a16419f8a13eed1f93e.jpg)
次の通の角、木の陰の壊れかけたような建物に、「芭蕉」と
いう看板が上がっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/33/c0c89b227b38c23fbbff329f0b425e77.jpg)
入ると、古民家風の建物のあちこちに、レトロなものがたく
さん飾られ、戦前にタイムスリップしたよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/9c/f31f5b29b4df66a57e99a705e931c008.jpg)
店の方の話では、昭和12年(1937)から営業しており、
坂口安吾や棟方志功、加藤登紀子、モレシャン、イベットジロ
ーなどが訪れているとのこと。
店の料理は「異国調菜」と名乗り、印度カリーや自家焙煎
のコーヒーなどが評判らしい。思いがけぬ掘り出し物だった。
糸屋通りを過ぎ、トチノキの街路樹のある通りの角にあった、
レンガ造りの洋館で国の有形文化財になっている桐生会館
旧館に行く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/02/d001f25b77dcc5f98b31e10ce88a0cfb.jpg)
昭和9年(1934)に桐生織物同業組合の事務所として建
設、現在は桐生織物記念館で、1階には桐生織物の製品や
織機などが展示され、販売コーナーもある。
係員に、19世紀にフランスで発明されたという、ジャガード
織機を実演してもらい、上部にあるパンチカードで模様を組み
替えるという仕組みに、興味をひかれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/a7/7f90fa13c2f708a44577ebef49ecda24.jpg)
さらに西に進み、上毛電鉄の終点、西桐生駅へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/c8/8c4838a413c049c9f3cf2c2e7ab78293.jpg)
かなりの歴史を感じる洋風駅舎に入り、空いているベンチを
借りて昼食をした。
北に向かい、少し先で右折し、西小や桐生宮本町郵便局前
を通過、本町通を挟んでクランク状に進み、桐生の見どころの
ひとつ、有鄰館(ゆうりんかん)に入った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/f6/5c98eec013377331adfe6c4bc2e1f7b0.jpg)
土蔵やレンガ蔵などの建物が11棟あり、近代化遺産を多目
的イベントとして活用しているという。
この日は、第7回有鄰館藝術祭の初日。「河原井源治が愛
した昭和とそして桐生」をテーマにして、それぞれの蔵では、
昭和のカメラコレクションと昭和の生活風景写真展、懐かしい
映画ポスターコレクション、ホーロー看板のコレクション、桐生
お銭湯七福神めぐりスタンプラリーなどが見られ、16ミリフイ
ルムの活弁ライブの準備も進められていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/0b/72edfa52cac717b4312d3eeb757dfa76.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/49/59fb7a6576c13b3fd3ca12a6c910946e.jpg)
中央通りを北に進む。「花のにしはら」という生花店(下)
など、木造や蔵造りの趣ある建物が、幾つか残っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/67/e671e337a8c30c8c46701430e539ad77.jpg)
近くに「無鄰館」の表示があった。通りから少し入ると、工
場だったらしい木造ノコギリ屋根の建物があり、若い芸術家
などに開放されているようだが、中には誰もいなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/ac/a78bc870438ae8b50d6db393fd09a692.jpg)
その先にも、レンガ造りのやまと生命や、羽仁五郎の実家、
森家だという、白壁の「天然染色研究所」など、古い建物が
残っていた。
桐生市内には、まだ見たいところも多そうだが、14時を過
ぎた。日差しはそう強くはないがむし暑く、帰路にかなり時間
がかかるので、今日は本町一丁目バス停までとする。
新桐生駅行きバスで本町五丁目まで戻り、JR桐生駅に
14時35分に着き、解散となる。
パンフレットを見ると、桐生市内にはまだ多くの近代化遺産
があるらしい。改めて訪ね、もう少し時間をかけて歩いてみた
いと思いながら帰途についた。
(天気 晴、地図(1/2.5万) 桐生、大間々、歩行地 桐生市)
9月13日のレポートです。
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2008年9月13日(土)
やまさんの関東百駅の第47番、JR両毛線桐生駅に参加
した。
桐生は、1300年前から続く織物の町。市街地には、織物
工場だったノコギリ屋根や、レンガ造りの建物が数多く残っ
ているという。そんな近代化遺産に期待して桐生駅に下りた。
11時の集合時刻までに集まったのは私を入れて5人。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/1c/a955b5727a8d5221e0e27ddfd6cf93db.jpg)
まず、駅前に見えた交番としてはユニークな洋館風の、桐生
駅前交番に入った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/6d/100e71370a67fffa10fcdc0c3b10a869.jpg)
桐生市内の地図も置いてあり、駅前の角にある、観光案内
もしているという桐生市民活動推進センター「ゆい」を教えて
くれた。
その「ゆい」に入る。市から委託された市民団体が運営して
いて、桐生を紹介する観光パンフレットなどがいろいろ用意さ
れ、英文のガイドもあり、市が観光に力を入れていることが
うかがえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/f8/a70d810f5e4ba54d9be83fd2ac147238.jpg)
ほかに、市民活動相談コーナー、談話コーナー、インターネ
ット、本の貸し出し、コピー機などが利用できる。
東西に走る末広通を東へ。郷土資料展示ホールで、「虹」と
いうフォトクラブの写真展をしていたので入館する。風景写真
だが、みななかなかの力作。見るだけでなくお茶と和菓子も
ごちそうになる。
すぐ先の、本町通との角にあった桐生ガス一階のショール
ームに入り、やまさんがご存じの「あひるの子」という一角を
訪ねる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/28/2751af63008f18ca753a067f539b66cb.jpg)
幼児を遊ばせるコーナーには絵本や遊具があり、遊ばせな
がらお母さんたちが学べる料理教室、絵本やおもちゃづくり
などができるようになっていた。
南北に走る繁華街、本町通に入って北に向かい、次の細い
通りを左に入る。吉野鮨ののれんを下げた、古い和風の建物
が残っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/4d/b29a09065ea80a16419f8a13eed1f93e.jpg)
次の通の角、木の陰の壊れかけたような建物に、「芭蕉」と
いう看板が上がっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/33/c0c89b227b38c23fbbff329f0b425e77.jpg)
入ると、古民家風の建物のあちこちに、レトロなものがたく
さん飾られ、戦前にタイムスリップしたよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/9c/f31f5b29b4df66a57e99a705e931c008.jpg)
店の方の話では、昭和12年(1937)から営業しており、
坂口安吾や棟方志功、加藤登紀子、モレシャン、イベットジロ
ーなどが訪れているとのこと。
店の料理は「異国調菜」と名乗り、印度カリーや自家焙煎
のコーヒーなどが評判らしい。思いがけぬ掘り出し物だった。
糸屋通りを過ぎ、トチノキの街路樹のある通りの角にあった、
レンガ造りの洋館で国の有形文化財になっている桐生会館
旧館に行く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/02/d001f25b77dcc5f98b31e10ce88a0cfb.jpg)
昭和9年(1934)に桐生織物同業組合の事務所として建
設、現在は桐生織物記念館で、1階には桐生織物の製品や
織機などが展示され、販売コーナーもある。
係員に、19世紀にフランスで発明されたという、ジャガード
織機を実演してもらい、上部にあるパンチカードで模様を組み
替えるという仕組みに、興味をひかれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/a7/7f90fa13c2f708a44577ebef49ecda24.jpg)
さらに西に進み、上毛電鉄の終点、西桐生駅へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/c8/8c4838a413c049c9f3cf2c2e7ab78293.jpg)
かなりの歴史を感じる洋風駅舎に入り、空いているベンチを
借りて昼食をした。
北に向かい、少し先で右折し、西小や桐生宮本町郵便局前
を通過、本町通を挟んでクランク状に進み、桐生の見どころの
ひとつ、有鄰館(ゆうりんかん)に入った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/f6/5c98eec013377331adfe6c4bc2e1f7b0.jpg)
土蔵やレンガ蔵などの建物が11棟あり、近代化遺産を多目
的イベントとして活用しているという。
この日は、第7回有鄰館藝術祭の初日。「河原井源治が愛
した昭和とそして桐生」をテーマにして、それぞれの蔵では、
昭和のカメラコレクションと昭和の生活風景写真展、懐かしい
映画ポスターコレクション、ホーロー看板のコレクション、桐生
お銭湯七福神めぐりスタンプラリーなどが見られ、16ミリフイ
ルムの活弁ライブの準備も進められていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/0b/72edfa52cac717b4312d3eeb757dfa76.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/49/59fb7a6576c13b3fd3ca12a6c910946e.jpg)
中央通りを北に進む。「花のにしはら」という生花店(下)
など、木造や蔵造りの趣ある建物が、幾つか残っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/67/e671e337a8c30c8c46701430e539ad77.jpg)
近くに「無鄰館」の表示があった。通りから少し入ると、工
場だったらしい木造ノコギリ屋根の建物があり、若い芸術家
などに開放されているようだが、中には誰もいなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/ac/a78bc870438ae8b50d6db393fd09a692.jpg)
その先にも、レンガ造りのやまと生命や、羽仁五郎の実家、
森家だという、白壁の「天然染色研究所」など、古い建物が
残っていた。
桐生市内には、まだ見たいところも多そうだが、14時を過
ぎた。日差しはそう強くはないがむし暑く、帰路にかなり時間
がかかるので、今日は本町一丁目バス停までとする。
新桐生駅行きバスで本町五丁目まで戻り、JR桐生駅に
14時35分に着き、解散となる。
パンフレットを見ると、桐生市内にはまだ多くの近代化遺産
があるらしい。改めて訪ね、もう少し時間をかけて歩いてみた
いと思いながら帰途についた。
(天気 晴、地図(1/2.5万) 桐生、大間々、歩行地 桐生市)