8月25日まで続けた、5年前の熊野古道伊勢路のレポートが、
ずっと中断したままでしたが、今日から続けます。
続きのレポートは、偶然にもちょうど5年前の今日、10月17日
の午後からになりました。
============================
2003年10月17日(金) 第3日(続き)
![](http://clip.alpslab.jp/bin/map?pos=33/54/21.001,136/7/37.074&scale=250000)
緩やかな円弧を描く新鹿(あたしか)湾沿いに回り、今は静かな
海水浴場の休憩施設前で昼食となる。今日の弁当は、Nさんが、
奥様の店の弁当を用意して、荷物運搬のYさんと待っておられた。
Nさんは、明日歩く御浜町にお住まいで、町の教育長をされた
方とのこと。
眼の前180度に広がる緑の山並みと、真っ青な新鹿湾を眺め
ながらの昼食。ほかではあまり得られぬぜいたくな眺めだ。
食後は、Nさん自家生産の甘いミカンを幾つもごちそうになる。
余ったのもどうぞと言われ、いただいてザックに入れた。
記念撮影をして午後のコースへ向かう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/ad/fae0c5536a96ef66bf45f88cd005ced2.jpg)
国道311号を少し進んで、JR紀勢本線の甫本トンネル入口付近
からはトンネル上の山道と国道とを行き戻りする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/f6/ff6fb21d42aa31a784022043d4da8272.jpg)
東波田須集落では、南向きの急傾斜地に並ぶ民家の前の狭い
道をトラバースして通過、わずかに残る鎌倉時代のものという苔
むした石畳道を上る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/e3/c3c8c5065bf0dc3a94640c6a008340ea.jpg)
中波田須町から西波田須町にかけては、集落の上を走るカーブ
の多い国道を車に注意しながら通過し、休憩舎のあるところから
大吹峠への山道に入った。
孟宗(もうそう)竹の竹林の間を十分余りで大吹峠(205m)。
あっけなく上がったので休憩もせず下りへ。峠の先にも立派な孟
宗竹の林がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/00/b9aa1e1309e8b5b6939226a441abc8b9.jpg)
やがてヒノキ林となり、石畳を下ると右側の谷間の展望が開け
てくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/19/ad140d86d4c1aa2319b078a15f950c71.jpg)
赤い前垂れをした常夜灯と地蔵さんの前を通過し、石を切り出
して山塊が平になった石切場付近で車道に下りた。近くの路傍で
ひと休みする。
再び国道311号に出て、海沿いの旧道を進んで大泊町を抜け
る。宮川の橋を渡って間もなく、右手の標識に従い今日最後の峠、
松本峠へ向かう。
標高差はわずかだがかなりの傾斜、ビッシリ敷き詰められた石
畳を上がって竹林の中の松本峠(135m)に着いた。
赤垂れをつけた地蔵や石塔が立っている。地蔵には鉄砲傷があ
るようだが、確認はしなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/cd/9a93dcbf4b4aa4180cd5ef1499c72027.jpg)
林の中の遊歩道を南に進み、展望のよい休憩舎に上がる。西側、
眼下の熊野市街から真っ直ぐに延びる七里御浜の展望がすばらし
い。その先、滝見の岡からは、大泊の湾の北側、山の中腹から落
ちる清滝と呼ぶ大きな滝が遠望できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/9d/3c30695c1cc6a097689528e4690238a5.jpg)
遊歩道の尽きたところは、鬼ヶ城跡。鬼の見晴台と呼ぶ展望台
があり、大泊の町並み(下)や広々とした太平洋が一望である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/00/4ae7262f6e1ba1702c87f9733a7974db.jpg)
階段状の東側の遊歩道を一気に下って観光バスの駐車場に出
る。アーケードのある土産物店の間を抜けると、海岸の巨大な岩
盤が浸食された奇勝・鬼ヶ城である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/94/048ca9591ddbe43133f20fef00e85084.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/2a/7cfdf9dba695aef6237bf82053a5657a.jpg)
岩をくりぬいたトンネルの先は千畳敷といわれる広い岩盤、それ
に覆いかぶさるような岩の間を半島を一周する遊歩道が続いて
いる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/99/37249b7f879fb253ca01097569705a96.jpg)
海にそぎ落ちるような岩盤に付けられた細い遊歩道、鉄製の手
すりにつかまりながら慎重に上り下りして半島の西側に出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/65/f4faef5d2b3954c76625988557f9bcf3.jpg)
日暮れて涼しくなってきた。熊野市の中心、木本(きのもと)町
の市街地に入り、17時近く熊野市駅に着いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/51/584a536caacaaa52e7483072649ae63c.jpg)
迎えのマイクロバスで、市街地や熊野灘を見下ろす高台にある、
かんぽの宿熊野に入る。
大浴場で汗を流す。夕食は、いつもと違うテーブルに椅子での
和食コース料理。Nさんの知人、Hさん差し入れの日本酒などを
いただき、初めてのカラオケも出て、にぎやかな晩餐となった。
〈コースタイム〉三木里バス停7・33=曽根バス停7・55ー甫母峠
上り口(WC)8・10~16ー曽根一里塚8・40ー甫母峠9・01~07ー
楯見ヶ丘9・17~33ー猪垣記念碑10・15ー新逢川橋(二木島駅
そば)10・42~53ー二木島峠11・31~35ー逢神坂峠11・54~
12・00ー湊川橋12・36ー新鹿海水浴場(昼食・WC)12・49~
13・20ー大吹峠登り口(WC)14・19~28ー大吹峠14・40ー山道下
った車道15・02~04ー松本峠登り口15・16ー松本峠15・28~34
ー鬼の見晴台15・50~52ー鬼ヶ城千畳敷16・18ー周遊路終わり
16・37ー熊野市駅16・55
(天気 快晴後晴、距離 19㎞、地図 賀田、磯崎、木本、歩行
地 尾鷲市、熊野市)
ずっと中断したままでしたが、今日から続けます。
続きのレポートは、偶然にもちょうど5年前の今日、10月17日
の午後からになりました。
============================
2003年10月17日(金) 第3日(続き)
緩やかな円弧を描く新鹿(あたしか)湾沿いに回り、今は静かな
海水浴場の休憩施設前で昼食となる。今日の弁当は、Nさんが、
奥様の店の弁当を用意して、荷物運搬のYさんと待っておられた。
Nさんは、明日歩く御浜町にお住まいで、町の教育長をされた
方とのこと。
眼の前180度に広がる緑の山並みと、真っ青な新鹿湾を眺め
ながらの昼食。ほかではあまり得られぬぜいたくな眺めだ。
食後は、Nさん自家生産の甘いミカンを幾つもごちそうになる。
余ったのもどうぞと言われ、いただいてザックに入れた。
記念撮影をして午後のコースへ向かう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/ad/fae0c5536a96ef66bf45f88cd005ced2.jpg)
国道311号を少し進んで、JR紀勢本線の甫本トンネル入口付近
からはトンネル上の山道と国道とを行き戻りする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/f6/ff6fb21d42aa31a784022043d4da8272.jpg)
東波田須集落では、南向きの急傾斜地に並ぶ民家の前の狭い
道をトラバースして通過、わずかに残る鎌倉時代のものという苔
むした石畳道を上る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/e3/c3c8c5065bf0dc3a94640c6a008340ea.jpg)
中波田須町から西波田須町にかけては、集落の上を走るカーブ
の多い国道を車に注意しながら通過し、休憩舎のあるところから
大吹峠への山道に入った。
孟宗(もうそう)竹の竹林の間を十分余りで大吹峠(205m)。
あっけなく上がったので休憩もせず下りへ。峠の先にも立派な孟
宗竹の林がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/00/b9aa1e1309e8b5b6939226a441abc8b9.jpg)
やがてヒノキ林となり、石畳を下ると右側の谷間の展望が開け
てくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/19/ad140d86d4c1aa2319b078a15f950c71.jpg)
赤い前垂れをした常夜灯と地蔵さんの前を通過し、石を切り出
して山塊が平になった石切場付近で車道に下りた。近くの路傍で
ひと休みする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/4b/f3c8ad3fb7db4542d308178f8e1c6b57.jpg)
再び国道311号に出て、海沿いの旧道を進んで大泊町を抜け
る。宮川の橋を渡って間もなく、右手の標識に従い今日最後の峠、
松本峠へ向かう。
標高差はわずかだがかなりの傾斜、ビッシリ敷き詰められた石
畳を上がって竹林の中の松本峠(135m)に着いた。
赤垂れをつけた地蔵や石塔が立っている。地蔵には鉄砲傷があ
るようだが、確認はしなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/cd/9a93dcbf4b4aa4180cd5ef1499c72027.jpg)
林の中の遊歩道を南に進み、展望のよい休憩舎に上がる。西側、
眼下の熊野市街から真っ直ぐに延びる七里御浜の展望がすばらし
い。その先、滝見の岡からは、大泊の湾の北側、山の中腹から落
ちる清滝と呼ぶ大きな滝が遠望できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/9d/3c30695c1cc6a097689528e4690238a5.jpg)
遊歩道の尽きたところは、鬼ヶ城跡。鬼の見晴台と呼ぶ展望台
があり、大泊の町並み(下)や広々とした太平洋が一望である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/00/4ae7262f6e1ba1702c87f9733a7974db.jpg)
階段状の東側の遊歩道を一気に下って観光バスの駐車場に出
る。アーケードのある土産物店の間を抜けると、海岸の巨大な岩
盤が浸食された奇勝・鬼ヶ城である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/94/048ca9591ddbe43133f20fef00e85084.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/2a/7cfdf9dba695aef6237bf82053a5657a.jpg)
岩をくりぬいたトンネルの先は千畳敷といわれる広い岩盤、それ
に覆いかぶさるような岩の間を半島を一周する遊歩道が続いて
いる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/99/37249b7f879fb253ca01097569705a96.jpg)
海にそぎ落ちるような岩盤に付けられた細い遊歩道、鉄製の手
すりにつかまりながら慎重に上り下りして半島の西側に出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/65/f4faef5d2b3954c76625988557f9bcf3.jpg)
日暮れて涼しくなってきた。熊野市の中心、木本(きのもと)町
の市街地に入り、17時近く熊野市駅に着いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/51/584a536caacaaa52e7483072649ae63c.jpg)
迎えのマイクロバスで、市街地や熊野灘を見下ろす高台にある、
かんぽの宿熊野に入る。
大浴場で汗を流す。夕食は、いつもと違うテーブルに椅子での
和食コース料理。Nさんの知人、Hさん差し入れの日本酒などを
いただき、初めてのカラオケも出て、にぎやかな晩餐となった。
〈コースタイム〉三木里バス停7・33=曽根バス停7・55ー甫母峠
上り口(WC)8・10~16ー曽根一里塚8・40ー甫母峠9・01~07ー
楯見ヶ丘9・17~33ー猪垣記念碑10・15ー新逢川橋(二木島駅
そば)10・42~53ー二木島峠11・31~35ー逢神坂峠11・54~
12・00ー湊川橋12・36ー新鹿海水浴場(昼食・WC)12・49~
13・20ー大吹峠登り口(WC)14・19~28ー大吹峠14・40ー山道下
った車道15・02~04ー松本峠登り口15・16ー松本峠15・28~34
ー鬼の見晴台15・50~52ー鬼ヶ城千畳敷16・18ー周遊路終わり
16・37ー熊野市駅16・55
(天気 快晴後晴、距離 19㎞、地図 賀田、磯崎、木本、歩行
地 尾鷲市、熊野市)