2010年4月4日(日)
首都圏の桜が見ごろの日曜日、カントリーウオークグループの例会に参加した。
出発地の埼玉高速鉄道 川口元郷(もとごう)駅を10時5分にスタートする。
=鋳物の町・川口から荒川へ=
地下の駅構内から国道122号に上がり、まずは地図上の現地確認をする。南に
向かい芝川を渡り、本町ロータリーの手前を西に入って、関東八十八か所霊場第
七十六番という錫杖寺(しやくじようじ)へ。
新しいコンクリート造りの本堂に参拝、境内には川口七福神、福禄寿尊が祭られ
ている。
寺は、養老元年(717)に行基が建立、寛正元年(1460)には足利義政により
七堂伽藍が整備され、2代将軍徳川秀忠の日光参社の際の休息所となるなど、
日光街道川口宿の中核寺院として栄えたという。
JR川口駅に通じる通りを越えて川口神社に入る。11月の祭礼には、鋳物職人
が器量の上達を願い、裸や素足で参拝したという鋳物師の氏神である。
境内のソメイヨシノ数本が満開、拝殿前には、鋳物製の大きな雨水おけが奉納
されていた。
南側の金山町に入ると、鋳物工場の名残の建物や標識などがあちこちに残って
いる。その一つに、国重要文化財に指定された旧鋳物問屋鍋平別邸があった。
木造瓦ぶきの母屋(おもや)と離れ、蔵の3棟で、川口鋳物商人四代目の鍋崎
平五郎が隠居屋として建設したものとか。
大正から昭和の近代建築の特色がよく踏襲されていて、離れのステンドグラス
やモザイクタイル、黒檀など、贅沢品がふんだんに使用されているという。
変化に富んだ築山や庭池、石組みなどもなかなか見ごとで、市の指定名勝とな
っている。建物は現在、川口市母子福祉センターとして活用されていた。
荒川左岸堤防に上がり、国道122号の荒川大橋を渡る。右岸上流の堤防には
満開のソメイヨシノの並木が続き、多数の花見客の姿が見える。
右岸堤防を下流に向かう。荒川と隅田川の分流点にある旧岩淵水門のそばに、
荒川の最高水位を示す表示があり、昭和22年(1947)のカスリーン台風では、
現在の堤防でもかなり上部の8.6mになったと記されていた。
そばの荒川治水資料館でトイレを借り、現用の岩淵水門↓を渡って、川口市街や
都内のビルなどを眺めながら、荒川右岸と隅田川左岸の間の背割り堤防を鹿浜橋
まで進む。
橋を渡って左岸を芝川水門際まで戻り、三角州にある足立区の都市農業公園に
12時25分に着き、昼食をする。
園内には、足立区内の古民家や長屋門が移築されていた。
ここも「江北五色桜」と呼ぶソメイヨシノや八重桜など、50品種290本が混植され
ていて、花見客で賑わっていた。
=都営舎人公園から西新井大師へ=
13時35分に午後のコースへ。東に向かい、まず鹿浜二丁目の氷川神社で標高
2.4mの三角点を確認、交通公園になっている北鹿浜公園に入り、桜の下で記念
撮影をする。
園内は、子ども向けの交通標識や乗り物がいろいろあり、多くの家族連れが訪れ
ていた。しかし、雲が厚くなり肝心の桜は彩りがさえず、花冷えの寒さを感じる。
鹿浜七丁目まで進み、谷在家公園へ。やはりソメイヨシノが満開で人出もあるが、
何となく寒々としている。ここで小休止した。
公園の北から、高圧送電線に沿って伸びる江北北部緑道に入る。米国ワシントン
のポトマック公園から昭和56年(1981)に里帰りしたという、35種3千本の桜の
一部が植えられていて、ジュウガツザクラ↓など、その何種かが開花していた。
緑道沿いにあるO家は、ツバキ、ハナモモ、ムラサキモクレンなど、広いお屋敷が
花いっぱい。後を歩いた数人は奥様に声をかけられ、庭を拝見したとか。
その先の緑道では、桜並木の下のナノハナも花盛りだった。
緑道が終わり、北足立市場構内を東に抜けて舎人(とねり)公園へ。尾久橋通り
を挟んで東西750m、南北1㎞前後ある広大な都立公園で、昭和15年(1940)
に防災緑地として計画され、戦後、都市公園として再出発したのだという。
公園の西端、北足立市場寄りに、昭和56年に米国・レーガン大統領夫人から贈
られた「レーガン桜」と呼ぶ、ソメイヨシノが花を開いていた。
カモの泳ぐ池の南を回って公園の東に抜け、伊興三丁目から諏訪木東・西公園
を通過する。
西新井四丁目から五丁目へ、再び高圧線下にイチョウとケヤキ並木の続く緑道
を南下し、背後から西新井大師に入った。
コンクリート造りの大本堂前の広い境内は、以前来たときには露店が並んで参詣
者で溢れていたが、今日は閑散としている。
いぼ取りに霊験あるという塩地蔵の横から豪壮な山門を抜け、名物のだんご店
などの並ぶ門前を回り、16時55分に、ゴールの東武大師線大師前駅に着いた。
あちこちのソメイヨシノは満開ながら、真冬のような寒さ。花冷えの中のウオーキ
ングだった。
(天気 曇、参加 21人、距離 14㎞、地図(1/2.5万) 赤羽、草加、歩行地
川口市、北区、足立区、歩数 19,300)
首都圏の桜が見ごろの日曜日、カントリーウオークグループの例会に参加した。
出発地の埼玉高速鉄道 川口元郷(もとごう)駅を10時5分にスタートする。
=鋳物の町・川口から荒川へ=
地下の駅構内から国道122号に上がり、まずは地図上の現地確認をする。南に
向かい芝川を渡り、本町ロータリーの手前を西に入って、関東八十八か所霊場第
七十六番という錫杖寺(しやくじようじ)へ。
新しいコンクリート造りの本堂に参拝、境内には川口七福神、福禄寿尊が祭られ
ている。
寺は、養老元年(717)に行基が建立、寛正元年(1460)には足利義政により
七堂伽藍が整備され、2代将軍徳川秀忠の日光参社の際の休息所となるなど、
日光街道川口宿の中核寺院として栄えたという。
JR川口駅に通じる通りを越えて川口神社に入る。11月の祭礼には、鋳物職人
が器量の上達を願い、裸や素足で参拝したという鋳物師の氏神である。
境内のソメイヨシノ数本が満開、拝殿前には、鋳物製の大きな雨水おけが奉納
されていた。
南側の金山町に入ると、鋳物工場の名残の建物や標識などがあちこちに残って
いる。その一つに、国重要文化財に指定された旧鋳物問屋鍋平別邸があった。
木造瓦ぶきの母屋(おもや)と離れ、蔵の3棟で、川口鋳物商人四代目の鍋崎
平五郎が隠居屋として建設したものとか。
大正から昭和の近代建築の特色がよく踏襲されていて、離れのステンドグラス
やモザイクタイル、黒檀など、贅沢品がふんだんに使用されているという。
変化に富んだ築山や庭池、石組みなどもなかなか見ごとで、市の指定名勝とな
っている。建物は現在、川口市母子福祉センターとして活用されていた。
荒川左岸堤防に上がり、国道122号の荒川大橋を渡る。右岸上流の堤防には
満開のソメイヨシノの並木が続き、多数の花見客の姿が見える。
右岸堤防を下流に向かう。荒川と隅田川の分流点にある旧岩淵水門のそばに、
荒川の最高水位を示す表示があり、昭和22年(1947)のカスリーン台風では、
現在の堤防でもかなり上部の8.6mになったと記されていた。
そばの荒川治水資料館でトイレを借り、現用の岩淵水門↓を渡って、川口市街や
都内のビルなどを眺めながら、荒川右岸と隅田川左岸の間の背割り堤防を鹿浜橋
まで進む。
橋を渡って左岸を芝川水門際まで戻り、三角州にある足立区の都市農業公園に
12時25分に着き、昼食をする。
園内には、足立区内の古民家や長屋門が移築されていた。
ここも「江北五色桜」と呼ぶソメイヨシノや八重桜など、50品種290本が混植され
ていて、花見客で賑わっていた。
=都営舎人公園から西新井大師へ=
13時35分に午後のコースへ。東に向かい、まず鹿浜二丁目の氷川神社で標高
2.4mの三角点を確認、交通公園になっている北鹿浜公園に入り、桜の下で記念
撮影をする。
園内は、子ども向けの交通標識や乗り物がいろいろあり、多くの家族連れが訪れ
ていた。しかし、雲が厚くなり肝心の桜は彩りがさえず、花冷えの寒さを感じる。
鹿浜七丁目まで進み、谷在家公園へ。やはりソメイヨシノが満開で人出もあるが、
何となく寒々としている。ここで小休止した。
公園の北から、高圧送電線に沿って伸びる江北北部緑道に入る。米国ワシントン
のポトマック公園から昭和56年(1981)に里帰りしたという、35種3千本の桜の
一部が植えられていて、ジュウガツザクラ↓など、その何種かが開花していた。
緑道沿いにあるO家は、ツバキ、ハナモモ、ムラサキモクレンなど、広いお屋敷が
花いっぱい。後を歩いた数人は奥様に声をかけられ、庭を拝見したとか。
その先の緑道では、桜並木の下のナノハナも花盛りだった。
緑道が終わり、北足立市場構内を東に抜けて舎人(とねり)公園へ。尾久橋通り
を挟んで東西750m、南北1㎞前後ある広大な都立公園で、昭和15年(1940)
に防災緑地として計画され、戦後、都市公園として再出発したのだという。
公園の西端、北足立市場寄りに、昭和56年に米国・レーガン大統領夫人から贈
られた「レーガン桜」と呼ぶ、ソメイヨシノが花を開いていた。
カモの泳ぐ池の南を回って公園の東に抜け、伊興三丁目から諏訪木東・西公園
を通過する。
西新井四丁目から五丁目へ、再び高圧線下にイチョウとケヤキ並木の続く緑道
を南下し、背後から西新井大師に入った。
コンクリート造りの大本堂前の広い境内は、以前来たときには露店が並んで参詣
者で溢れていたが、今日は閑散としている。
いぼ取りに霊験あるという塩地蔵の横から豪壮な山門を抜け、名物のだんご店
などの並ぶ門前を回り、16時55分に、ゴールの東武大師線大師前駅に着いた。
あちこちのソメイヨシノは満開ながら、真冬のような寒さ。花冷えの中のウオーキ
ングだった。
(天気 曇、参加 21人、距離 14㎞、地図(1/2.5万) 赤羽、草加、歩行地
川口市、北区、足立区、歩数 19,300)