あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

国際ウオーキングトレイル実踏(河口湖駅~御殿場駅)②

2010-04-24 18:40:53 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 ==忍野八海を巡る== 

 4月14日(水)、第1日目を歩き終えて、宿泊する鱒の家に荷物を置いたあと、
近くの忍野八海(おしのはっかい)を巡ることにした。

 その昔、忍野盆地には旧忍野湖があり、富士山の噴火期を経て、徐々に富士
裾野と御坂(みさか)山系との間が水蝕され、掘削排水により湖は涸れたが、富
士山の伏流水に水源を発する湧水池が幾つか残り、その代表的な湧水が忍野
八海だという。

 現在、この周辺には、下の地図のように7つの池があり、このほかに、集落の
出口にあって最も大きな出口池を入れて、忍野八海と呼んでいる。


 江戸時代、古跡霊場として富士道者はこの池で水垢離(みずごり)して、富士山
に登ったという。

 現在の忍野八海は、「形状、水質、水量、保全状況、景観、仏教思想(富士信仰)
など」の観点から、昭和9年(1934)に国の天然記念物に指定され、昭和60年
(1985)には、当時の環境庁により全国名水百選に選定されている。
 

 忍野八海の中かでも、湧水量と景観が随一の湧池↑↓。  


 忍野八海のある忍草(しぼくさ)集落には、かやぶき屋根の民家が幾つも残り、
観光客向けの店になっているものも多く、日本の原風景ともいえるたたずまいを
見せている。



 湧水の豊かな流れを利用した水車もあり、現在も脱穀に利用されている。


 これは、水車小屋の内部。


 池のほとりの桜は、まだ咲きはじめ。次の週が見ごろだろうか。


 このあたりはトウモロコシの産地のようで、観光客向けの店の店頭にはどこも、
トウモロコシがたくさん下がっていた。


 かやぶきの家と池と富士山は、忍野の代表的な景観。だが夕方の富士は逆光で、
写真を撮るにはちょっと残念な眺めだった。



 17時近くなり観光客は少なかったが、その中で中国人らしい観光客の多いの
が目についた。


 こちらは、公開していない一般の民家。


 直径9メートル、小川に流出している銚子池。



 忍野八海から湧出した水は、村内の水田地帯への供給や、水力発電に利用され、
また、桂川最上流の水源地として、遠く相模湾へ通じ、京浜地方の給水源としても
重要な役割を果たしているという。
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