2010年4月16日(金)
==山中湖平野から御殿場駅へ==
目が覚めてカーテンを開け、外を見ると真っ白で、まだ降っている。屋根下に並
ぶ太いまきにも、数センチの雪が積もっていた。
朝食は、ペンション手作りのパンをいただく。外の巣箱には、何種類かの小鳥が
次々にやってきて、えさをついばんでいる。
ストーブで干した雨具を再び着用し、ペンションのご夫妻とワンちゃんに見送られ、
真冬の景色に向かって8時5分に出発した。
山中湖畔まで下り、湖畔の道路を東に向かい、赤芝集落で湖畔の自転車道に
下った。山中湖の北東端を、寒々とした風景を眺めながら半円形に右に回り込む。
平野の中心地に入り、郵便局のそばのコンビニで、昼食を仕入れる。周辺には、
テニスコートなど運動施設のある民宿が多く、かやぶき屋根の民家も何棟か残っ
ていた。
再び湖畔に出て南へ少し進むと、「山中湖交流プラザきらら」がある。富士山と
山中湖の自然にふれる交流拠点として、山中湖村で運営する施設である。
演奏会などに使われる大きなシアター棟、湿性花苑、テニスコート、原っぱなど
がある。管理棟に入り、観光パンフレットをもらう。係の人も、4月半ばにこのよう
な雪は、記憶がないという。湖畔に咲く桜も、寒さに震えていた。
南側の交差点際で国道413号を離れ、三国峠に向かう。細い車道を少しで右折
すると、広葉樹林下の山道となる。
積雪は10㎝に近いが、道ははっきりしている。林間を標高差60mくらい上がり、
車道に出た。二つ目のヘヤピンカーブ点が、「パノラマ台」と呼ぶ、富士山と山中湖
の展望台である。
山中湖の向こうに、富士山や南アルプスが広がる富士山の代表的なビューポイン
トのようだが、今日は冬の装いの湖畔しか見えない。
車の少ない車道を、等高線に近いルートで緩やかに上がり、標高1170mほどの
三国峠に着いた。山梨県と神奈川県の県境である。
予定では山道を南へ、静岡県との3県の境の三国山に上がることにしていたが、
積雪も多いので、今日は車道を下ることにする。
雪はしんしんと降り続き、あたりは一面、冬景色が広がる。三国山の北東側斜面
を下って、標高900mの明神峠へ。国際ウオーキングトレイルでは最後の県となる、
静岡県に入った。
車道はここから90度近く右へカーブして、南に向かっての急降下となる。花咲く
桜にも冷たい雪が積もっていた。
車道としてはかなりの急傾斜が続き、先頭のピッチも早まる。斜度の最高は下り
18%を示す。下るにつれてガスが濃く、一時は視界50m以下となる。
さらに下ると雪が減り、最初の集落、中日向に入る前で雪は消えた。集落では、
シダレザクラやナノハナ、ハナモモなどが花盛り。
明神峠入口バス停の三差路まで下り、近くの上野神明社の屋根下で昼食とする。
今日も気温は5℃以下か、休んでいると寒い。
境内には、ツクバネガシの大木がどっしりと枝を広げて立つ。食事を終えた頃に
は雨も上がった。
須川バス停の三差路で、県道394号へ。坂を上がって、富士小山工業団地を
抜ける。スマートな校舎の北郷中前を過ぎ、ソメイヨシノ咲く流れを横切り、国道
246号を地下道で通過した。
古沢東交差点で県道150号を横断、躑躅(つつじ)川の先を東に回って、青竜
寺に入る。無住のようだが大きな本堂で、鐘楼になっている中門と山門との間は、
一面こけに覆われていた。
再び雨模様となり、ポンチョを着ける。田園地帯を進んで御殿場集落の東を抜け、
北原の宝持院へ。
ここも大きな本堂で、鐘楼横のシダレザクラが見ごろった。
寺の背後に抜け、狭いのに車の交通量の多い車道を南に進み、14時50分に
JR御殿場線の御殿場駅にゴールした。
2日間雨と雪のため、一部ルートを変更したが、予定どおり歩き終えることが出
来た。
15時8分発国府津(こうづ)行き上り電車に乗り、松田で小田急線に乗り換え
て、帰途についた。
【コースタイム】コテージペンションまりも8・05ー平野・セブンイレブン8・55~
9・05ー山中湖プラザ9・25~30ーパノラマ台10・00~05ー三国峠10・20~25
ー明神峠11・00~05ー上野神明社(昼食)11・55~12・10ー須川バス停12・34ー
北郡中前12・58ー青竜寺13・32~45ー等持院14・20~25ーJR御殿場駅14・50
(天気 雪後曇一時雨、距離 23㎞、累積標高差 約1,400m、地図(1/2.5万)
御正体山、駿河小山、御殿場、歩行地 山中湖村、神奈川県山北町、静岡県
小山町、御殿場市、歩数 37,800)
==山中湖平野から御殿場駅へ==
目が覚めてカーテンを開け、外を見ると真っ白で、まだ降っている。屋根下に並
ぶ太いまきにも、数センチの雪が積もっていた。
朝食は、ペンション手作りのパンをいただく。外の巣箱には、何種類かの小鳥が
次々にやってきて、えさをついばんでいる。
ストーブで干した雨具を再び着用し、ペンションのご夫妻とワンちゃんに見送られ、
真冬の景色に向かって8時5分に出発した。
山中湖畔まで下り、湖畔の道路を東に向かい、赤芝集落で湖畔の自転車道に
下った。山中湖の北東端を、寒々とした風景を眺めながら半円形に右に回り込む。
平野の中心地に入り、郵便局のそばのコンビニで、昼食を仕入れる。周辺には、
テニスコートなど運動施設のある民宿が多く、かやぶき屋根の民家も何棟か残っ
ていた。
再び湖畔に出て南へ少し進むと、「山中湖交流プラザきらら」がある。富士山と
山中湖の自然にふれる交流拠点として、山中湖村で運営する施設である。
演奏会などに使われる大きなシアター棟、湿性花苑、テニスコート、原っぱなど
がある。管理棟に入り、観光パンフレットをもらう。係の人も、4月半ばにこのよう
な雪は、記憶がないという。湖畔に咲く桜も、寒さに震えていた。
南側の交差点際で国道413号を離れ、三国峠に向かう。細い車道を少しで右折
すると、広葉樹林下の山道となる。
積雪は10㎝に近いが、道ははっきりしている。林間を標高差60mくらい上がり、
車道に出た。二つ目のヘヤピンカーブ点が、「パノラマ台」と呼ぶ、富士山と山中湖
の展望台である。
山中湖の向こうに、富士山や南アルプスが広がる富士山の代表的なビューポイン
トのようだが、今日は冬の装いの湖畔しか見えない。
車の少ない車道を、等高線に近いルートで緩やかに上がり、標高1170mほどの
三国峠に着いた。山梨県と神奈川県の県境である。
予定では山道を南へ、静岡県との3県の境の三国山に上がることにしていたが、
積雪も多いので、今日は車道を下ることにする。
雪はしんしんと降り続き、あたりは一面、冬景色が広がる。三国山の北東側斜面
を下って、標高900mの明神峠へ。国際ウオーキングトレイルでは最後の県となる、
静岡県に入った。
車道はここから90度近く右へカーブして、南に向かっての急降下となる。花咲く
桜にも冷たい雪が積もっていた。
車道としてはかなりの急傾斜が続き、先頭のピッチも早まる。斜度の最高は下り
18%を示す。下るにつれてガスが濃く、一時は視界50m以下となる。
さらに下ると雪が減り、最初の集落、中日向に入る前で雪は消えた。集落では、
シダレザクラやナノハナ、ハナモモなどが花盛り。
明神峠入口バス停の三差路まで下り、近くの上野神明社の屋根下で昼食とする。
今日も気温は5℃以下か、休んでいると寒い。
境内には、ツクバネガシの大木がどっしりと枝を広げて立つ。食事を終えた頃に
は雨も上がった。
須川バス停の三差路で、県道394号へ。坂を上がって、富士小山工業団地を
抜ける。スマートな校舎の北郷中前を過ぎ、ソメイヨシノ咲く流れを横切り、国道
246号を地下道で通過した。
古沢東交差点で県道150号を横断、躑躅(つつじ)川の先を東に回って、青竜
寺に入る。無住のようだが大きな本堂で、鐘楼になっている中門と山門との間は、
一面こけに覆われていた。
再び雨模様となり、ポンチョを着ける。田園地帯を進んで御殿場集落の東を抜け、
北原の宝持院へ。
ここも大きな本堂で、鐘楼横のシダレザクラが見ごろった。
寺の背後に抜け、狭いのに車の交通量の多い車道を南に進み、14時50分に
JR御殿場線の御殿場駅にゴールした。
2日間雨と雪のため、一部ルートを変更したが、予定どおり歩き終えることが出
来た。
15時8分発国府津(こうづ)行き上り電車に乗り、松田で小田急線に乗り換え
て、帰途についた。
【コースタイム】コテージペンションまりも8・05ー平野・セブンイレブン8・55~
9・05ー山中湖プラザ9・25~30ーパノラマ台10・00~05ー三国峠10・20~25
ー明神峠11・00~05ー上野神明社(昼食)11・55~12・10ー須川バス停12・34ー
北郡中前12・58ー青竜寺13・32~45ー等持院14・20~25ーJR御殿場駅14・50
(天気 雪後曇一時雨、距離 23㎞、累積標高差 約1,400m、地図(1/2.5万)
御正体山、駿河小山、御殿場、歩行地 山中湖村、神奈川県山北町、静岡県
小山町、御殿場市、歩数 37,800)