あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

ならまち周辺を巡る(奈良市)

2010-04-29 22:31:51 | 奈良を歩く
 2010年4月17日(土)

 山梨県富士河口湖町から静岡県御殿場市への国際ウオーキングトレイル実踏
から帰った翌日、休む間もなく、東海道新幹線で京都経由、奈良へ出かけました。

 JR奈良駅の線路は高架となり、駅構内も改造がかなり進んでいます。

 従来の奈良駅は北側に移転して、構内には観光案内所が設けられています。 


 奈良駅に着いたのは15時半近く、夕暮れまで時間もあまりないので、駅から
比較的近い「ならまち」と呼ばれるあたりを巡ることにしました。

 興福寺や春日神社に向かう観光客の多い三条通より、500mほど南の通りを
東に1㎞ほど進み、まずは旧大乗院(だいじょういん)庭園の拝観です。

 庭園に入るには、ここ大乗院庭園文化館に入ります。建物内には、大乗院の歴
史や所領、末寺、美術などのパネルなどが展示されていて、無料で見られます。 


 庭園は、平城遷都1300年祭に合わせて、4月から公開を開始しました。
庭園へは、館内で100円の入苑料を払って入園します。

 園内に堂塔はなく、池を中心にした庭園だけが、中世庭園の遺構として公開さ
れていますが、往時は奈良随一の名園といわれ、将軍足利義政が見物したほか、
公家たちがしばしば拝観を申し出ているとのことです。

 旧大乗院庭園は、国の名勝に指定され、(財)日本ナショナルトラストの保護
対象の一つになっています。




 大乗院庭園を出て少し駅の方に戻り、「ならまち」と呼ばれるあたりに入りま
した。

 「ならまち」は、江戸時代末期から明治時代にかけての町屋の面影を今に伝
えるところで、懐かしさを感じられるものが、あちこちで見られます。


 いまは珍しい、蚊帳(かや)を売る店も残っていました。



 奈良町物語館の中に入ってみました。


 ここでは、さまざまな漢方薬を入手することが出来ます。


 奈良町資料館には、「身代わり猿」と呼ばれる、布製の赤い玉が、たくさん下
がっていました。

 江戸時代盛んだった庚申信仰の名残で、背中に願い事を書いて吊せば、かなう
ということになっているようです。周辺の民家でもたくさん見られました。  



 ならまちには、このような木格子の落ち着いたたたずまいの家が、ほかにも
たくさん残っていました。


 上ッ道と呼ばれる細い通りを北に抜けると、猿沢池の南に出ます。

 池のほとりで興福寺の五重塔を眺め、今宵の宿のある新大宮に向かいました。
コメント
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