2月27日(土) 四国遍路前半第9日
=別格4番 鯖大師=
昨夜はかなりの雨だったが、朝には止んでいた。6時15分に起床、7時朝食、
おかみさんと遍路宿や霊場巡りのことなどをゆっくりと話して、玉子2つとボトル
茶のお接待をいただき、7時50分にあづまを出発する。
牟岐(むぎ)警察署の先から海側の遍路道に入り、大坂峠を越える。
峠付近には、10匹くらいの野猿がいた。
下って行くと、これから進む国道55号が見下ろせる。
向こうの山には、昨夜の雨雲の名残が見える。
下ったところにあるはずの番外霊場、草鞋(わらじ)大師は、前2回とも見つか
らなかったが、今回は道路際に小さい石仏を見つけたのでお参りする。
海は、まだかなり波立っていた。
内妻トンネルの海側にも松坂峠を越える遍路道の標識があったので、初めて
回ってみた。入口の遍路宿・内妻荘そばには、無人の接待ボックスがある。
杉落ち葉の多い道を上って峠を越え、海岸に出て350mほど砂浜を進む。浜
には、コンプが打ち上げられていた。
間もなく、別格4番鯖大師に着く。雨がパラパラしてきたので、ザックが濡れな
いように本堂の屋根下に置いて参拝する。納経所で、タオルのお接待をいただ
いた。
鯖大師を出てすぐに、逆打ちの男性遍路に会う。札幌の人で、12年間で50
回逆打ちをしているとのこと。金色の納札(おさめふだ)をもらい、さい銭はないか
と言われたので、100円を進呈した。大荷物なのでどのくらいか聞いたら、35
㎏だという。野宿で四国遍路を続けているらしい。
国道55号は大砂海岸に沿って進む。このあたりは片側の歩道があり安心し
て歩ける。ただトラックの通過の際は、菅笠があおられるので、笠を抑えなくて
はならない。
浅川港を過ぎて国道は海を離れ、JR牟岐線とともに山間に回る。海南の町並
みに入り、ローソンで弁当を買い、阿波海南駅のそばのヘンロ小屋1号香峰で
食べようとしたが、木の扉が施錠されていて入れず、トイレも利用できない。
さくの前に木のベンチがあったので、そこを借りて昼食をした。
海部(かいふ)駅前の阿波海南交流館のトイレを借りようとして、青信号に合わ
せて横断歩道を渡ろうとしたら、信号無視の右折車が目の前を通過してビックリ。
もう少しでひかれるところだった。信号が青でもよく確認しないと危険だ。
坂を上がったところに、新しいヘンロ小屋39号NASAが出来ていた。間もなく
オープンのようだが、今日は縄が張られていてまだ使えない。
田んぼの広がるあたりに下ると、水の入った田んぼでしきりにカエルが鳴く。
那佐湾と呼ぶ、川のように長く入り込んだ湾の横を2㎞ほど進む。
那佐の森永牛乳の店に遍路休憩所があり、無人だったが冷蔵庫に牛乳があ
ったのでいただき、お金は指定の場所に入れ、久しぶりの牛乳を味わった。
すぐ近くに、私は四国でしか見たことのないピンクの色濃い桜が、早くも満開
になっていた。何という桜なんだろうか…。
その先では、ミモザやキブシも早くもいっぱいの花を見せていた。
徳島県最後の町、宍喰(ししくい)の浜はかなり波立っているが、サーファーが
何人も海に入っているのが見える。
宍喰漁港を過ぎ、県境の水床トンネル(638m)へ。歩道には手すりが付いて
いるが狭いので、ミニライトをつけながら進んだ。
15時12分、トンネルを抜けて高知県東洋町に入った。すぐに右手の旧道に
回り、甲浦(かんのうら)の家並みや、漁船の並ぶ甲浦漁港の横を通過する。
再び国道55号へ。高知県側には歩道がないので、先の見えないカーブでは
車に注意が必要である。
次の集落、生見(いくみ)にある今日の宿、民宿いくみには16時15分に着い
た。遍路宿というよりサーファー向けの宿で、家の前にはサーフボードが並ぶ。
しかし宿泊者は、私のほかに一人だという。
18時からの夕食は私だけ。高知名物、カツオがさっそく出た。
朝食は7時からとのことだが、早出をしたいのでおにぎりを頼み、就寝する前
には部屋の前に届けてくれた。
今朝5時半ころ沖縄で地震があり、津波警報が出たとテレビは報じる。昨日
あちこちで、南海大地震の津波高の標識を見ているだけに、気になった。
【コースタイム】民宿あづま7:56ー大坂峠8:31ー松坂峠峠9:06ー別格4番鯖大師
9:50~10:11ー大砂海岸10:30ー浅川駅前休憩舎11:12ー海南のローソン11:43
~46ーヘンロ小屋1号香峰(昼食)11:55~12:35ーヘンロ小屋39号NASA(未
完成)13:11~13ー那佐の牛乳店(無人休憩所)13:52~14:05ーヘンロ小屋6
号宍喰14:48ー水床トンネル出口(高知県入り)15:12ー民宿いくみ16;15
(天気 曇一時小雨、距離 25㎞、歩行地 徳島県牟岐町、海陽町、高知県
東洋町、歩数 43,300、遍路地図 24-1,24-3,24-4図)
=別格4番 鯖大師=
昨夜はかなりの雨だったが、朝には止んでいた。6時15分に起床、7時朝食、
おかみさんと遍路宿や霊場巡りのことなどをゆっくりと話して、玉子2つとボトル
茶のお接待をいただき、7時50分にあづまを出発する。
牟岐(むぎ)警察署の先から海側の遍路道に入り、大坂峠を越える。
峠付近には、10匹くらいの野猿がいた。
下って行くと、これから進む国道55号が見下ろせる。
向こうの山には、昨夜の雨雲の名残が見える。
下ったところにあるはずの番外霊場、草鞋(わらじ)大師は、前2回とも見つか
らなかったが、今回は道路際に小さい石仏を見つけたのでお参りする。
海は、まだかなり波立っていた。
内妻トンネルの海側にも松坂峠を越える遍路道の標識があったので、初めて
回ってみた。入口の遍路宿・内妻荘そばには、無人の接待ボックスがある。
杉落ち葉の多い道を上って峠を越え、海岸に出て350mほど砂浜を進む。浜
には、コンプが打ち上げられていた。
間もなく、別格4番鯖大師に着く。雨がパラパラしてきたので、ザックが濡れな
いように本堂の屋根下に置いて参拝する。納経所で、タオルのお接待をいただ
いた。
鯖大師を出てすぐに、逆打ちの男性遍路に会う。札幌の人で、12年間で50
回逆打ちをしているとのこと。金色の納札(おさめふだ)をもらい、さい銭はないか
と言われたので、100円を進呈した。大荷物なのでどのくらいか聞いたら、35
㎏だという。野宿で四国遍路を続けているらしい。
国道55号は大砂海岸に沿って進む。このあたりは片側の歩道があり安心し
て歩ける。ただトラックの通過の際は、菅笠があおられるので、笠を抑えなくて
はならない。
浅川港を過ぎて国道は海を離れ、JR牟岐線とともに山間に回る。海南の町並
みに入り、ローソンで弁当を買い、阿波海南駅のそばのヘンロ小屋1号香峰で
食べようとしたが、木の扉が施錠されていて入れず、トイレも利用できない。
さくの前に木のベンチがあったので、そこを借りて昼食をした。
海部(かいふ)駅前の阿波海南交流館のトイレを借りようとして、青信号に合わ
せて横断歩道を渡ろうとしたら、信号無視の右折車が目の前を通過してビックリ。
もう少しでひかれるところだった。信号が青でもよく確認しないと危険だ。
坂を上がったところに、新しいヘンロ小屋39号NASAが出来ていた。間もなく
オープンのようだが、今日は縄が張られていてまだ使えない。
田んぼの広がるあたりに下ると、水の入った田んぼでしきりにカエルが鳴く。
那佐湾と呼ぶ、川のように長く入り込んだ湾の横を2㎞ほど進む。
那佐の森永牛乳の店に遍路休憩所があり、無人だったが冷蔵庫に牛乳があ
ったのでいただき、お金は指定の場所に入れ、久しぶりの牛乳を味わった。
すぐ近くに、私は四国でしか見たことのないピンクの色濃い桜が、早くも満開
になっていた。何という桜なんだろうか…。
その先では、ミモザやキブシも早くもいっぱいの花を見せていた。
徳島県最後の町、宍喰(ししくい)の浜はかなり波立っているが、サーファーが
何人も海に入っているのが見える。
宍喰漁港を過ぎ、県境の水床トンネル(638m)へ。歩道には手すりが付いて
いるが狭いので、ミニライトをつけながら進んだ。
15時12分、トンネルを抜けて高知県東洋町に入った。すぐに右手の旧道に
回り、甲浦(かんのうら)の家並みや、漁船の並ぶ甲浦漁港の横を通過する。
再び国道55号へ。高知県側には歩道がないので、先の見えないカーブでは
車に注意が必要である。
次の集落、生見(いくみ)にある今日の宿、民宿いくみには16時15分に着い
た。遍路宿というよりサーファー向けの宿で、家の前にはサーフボードが並ぶ。
しかし宿泊者は、私のほかに一人だという。
18時からの夕食は私だけ。高知名物、カツオがさっそく出た。
朝食は7時からとのことだが、早出をしたいのでおにぎりを頼み、就寝する前
には部屋の前に届けてくれた。
今朝5時半ころ沖縄で地震があり、津波警報が出たとテレビは報じる。昨日
あちこちで、南海大地震の津波高の標識を見ているだけに、気になった。
【コースタイム】民宿あづま7:56ー大坂峠8:31ー松坂峠峠9:06ー別格4番鯖大師
9:50~10:11ー大砂海岸10:30ー浅川駅前休憩舎11:12ー海南のローソン11:43
~46ーヘンロ小屋1号香峰(昼食)11:55~12:35ーヘンロ小屋39号NASA(未
完成)13:11~13ー那佐の牛乳店(無人休憩所)13:52~14:05ーヘンロ小屋6
号宍喰14:48ー水床トンネル出口(高知県入り)15:12ー民宿いくみ16;15
(天気 曇一時小雨、距離 25㎞、歩行地 徳島県牟岐町、海陽町、高知県
東洋町、歩数 43,300、遍路地図 24-1,24-3,24-4図)