あるきメデス

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八百津町の杉原千畝記念館と犬山の町並みへ(岐阜、愛知)〈後半〉

2016-04-27 22:42:21 | 国内旅行
 2016年4月19日(火)〈後半〉  == 犬山の本町通り周辺を巡る ==

 今日は名古屋泊なので、2時間半ほど犬山の街並みを見て回ることにする。犬山は
2003年10月21日以来だから、12年半ぶりになる。

 犬山駅の改札横にあった観光案内所で「犬山市観光マップ」をもらい、西口に下って犬
山駅西交差点から西に延びる通りへ。

 犬山城から南に延びる本町通りと交差する本町交差点まで行き、少し南進して細道を入
り、国登録有形文化財の堀部邸に行く。

 明治16年(1883)、堀部家12代当主の堀部勝四郎が築造したもの。堀部勝四郎
は犬山藩士の長男として生まれ、明治維新後に事業に成功し、犬山城が濃尾地震で被災し
た際には天守閣の修繕に尽力したとか。


 堀部邸は、武家屋敷風の格調高い雰囲気の中、生業の農家の素朴さを取り込んだ独特の
風情の建物というが、この日は休館日で内部を見ることはできなかった。


 犬山市のマンホールは、犬山城と木曽川うかい(6月1日~10月15日)のデザイン。
    

 本町通り南端付近から、反対の西側に寺院が見えたので行ってみた。

 金剛山祥雲禅寺で、新西国三番霊場。境内には四国八十八か所霊場の本尊を刻んだ石塔
が並ぶ。


 本堂前に、古い本堂に上がっていたらしい大きな鬼瓦が置かれ、国登録有形文化財の標
識がある。
    
 鬼瓦のみで登録有形文化財というのは初めて見た。鐘楼もなかなか趣ある造り。


 本町交差点の南側には、連接3階建ての建物が並ぶ。高度成長期には賑わったと思われ
るが、いまは少し寂しい風情。

 でも、この前で毎週火曜日、犬山どんでん朝市が8時~10時に開催されるという。今
朝も開催されたようで、通りがかりの市民が話していた。

 本町交差点から、電線の地中化された本町通りを北に向かう。そう広くない通りの両側
には、古い家並みが続いている。


 交差点の近くに、犬山祭で曳(ひ)かれる「車山」と呼ぶ山車(だし)を展示する「ど
んでん館」があるが、時間が無いので入館は省いた。


    
 近くの建物には五月人形が飾られ、鉢花の並んだ町家(まちや)もある。


 どんでん館のすぐ先に、国登録有形文化財の「旧磯辺家住宅」が公開されていたので入
館した。

 建物の瓦屋根は、丸みを帯びた反りが見られる。その解説があったが撮り忘れたので由
来は不明。

 磯辺家は、江戸時代から「柏屋」の屋号で手広く呉服商を営んでいたとか。太平洋戦争
後は製茶、販売業に転じ、のちにこの建物は商品倉庫となっていたという。

 建物は幕末から明治初年(1878)にかけて建築され、平成16年(2004)に市
に寄贈され、国の街なみ環境整備事業で翌平成17年に保存修理を終えたらしい。


 入口を入った板の間とその先の間には、たくさんの五月人形が展示されている。




 敷地は間口6.5mと狭いが、奥行きは約58mもあり、最奥の突き当たりに奥土蔵と
展示蔵があり、作品展などに活用されていた。





 次の中本町交差点際に、犬山城下町観光案内所があった。案内所の中には、犬山市の公
式キャラクター「わん丸君」もいる。


       

    
 交差点の先に伊勢型紙を扱う「京彩」という店があり、その先にも古い家並みが続いて
いる。






 喫茶店「茶亭 椿」の前には、家康の孫で尾張藩2代藩主徳川光友が名古屋に建てたの
を拝領したという灯ろうが立っていた。
        

     
 隣は犬山特産品館で、犬山の土産品を数多く販売している。


 次の魚新通りへのT字路際は、五平餅(ごへいもち)を販売する「山田五平餅店」で
ある。


       
 T字路付近からは、北にそびえる国宝犬山城が望まれ、観光客を乗せた人力車も通過し
た。
    


 T字路の先の間口の広い店は土産物を扱う「豆吉本舗」。T字路で今来た本町通をふり
返り、右折して東に延びる魚新通りに入る。


 この通りも電線の地中化を終えているが、古い町家は本町通に比べると少ない。交差点
を2つ通過して数少ない古い町家の一つ「珈琲ふう」に寄る。

 「珈琲ふう」のオーナーOさんは、カントリーウオーカー山浦正昭さんが20年近く前
に結成して10年間活動した「のみちネットワーク」のメンバー。私もそのメンバーのひ
とりだった。

 Oさんご夫妻は居られたが、今日は19時半から店でライブを開催するとのことで、店
内はそのレイアウトになっていた。まだライブには支障ないとのこと、12年半ぶりなの
で少しだけおじゃますることにした。

 コーヒーとケーキをいただきながら、近況やのみちネットワークのメンバーのその後の
動静などについて情報交換をする。1時間ほど経過し17時近いので失礼し、少し涼しく
なった街並みを抜けて犬山駅に向かう。話が弾み、ご夫妻を撮らしたもらうのは忘れた。

 道路が鍵の手になっている辺りの建物に、犬山祭の車山のミニチュアが飾ってある。
    
 
 近くの「ぎゃらりい木屋」には、魚を形どった木の作品が…。
 

 犬山駅に戻り、17時24分発上り名鉄電車に乗り、名古屋駅には17時55分に着い
た。JR名古屋駅太閤通口に近いビジネスホテルに入って荷を置きひと休みした後、夕食
に出る。


 すぐ近くに、家庭料理風メニューの並ぶ店があったので入り、しまほっけ定食(860円)
を注文した。
    

     
 店の名は、「宮本むさし」ならぬ「宮本むなし」…。でも、食べてみてむなしいことは
無く、美味しかった。




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コメント
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